第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-011

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441クラシック板支援(1/2)
ドビュッシー Claude Achille Debussy (1864 - 1918)
フランス近代の大作曲家。その美しい作品によって、それまで数百年にわたってヨーロッパ音楽を
支えてきた理論を離れ、新しい響きの世界への扉を開けた静かなる革命家。ピアノ曲「月の光」が
もっとも有名だが、それ以外にも「牧神の午後への前奏曲(マラルメの詩による)」や大傑作の
交響詩「海」、静かなオペラ「ペレアスとメリザンド」など、素晴らしい美しさに満ちた名作が
目白押し。そんなドビュッシーの知られざる側面をいくつかご紹介しよう

幼少のころのドビュッシーは少々変わり者の子供であったといわれる。きっと心の繊細さ
がそうさせたのだろうが、ややヒッキー気味だったらしい。周りの子供たちが安いお菓子を
たくさん買って喜んでいるときに、一人高いお菓子を少しだけ買ってご満悦だったとか。

大天才ドビュッシーも、生前は華々しい成功とはあまり縁が無く(大作曲家の宿命なのか?)、
音楽批評などをしてお金を稼いでいた。ところがこの批評が曲者。すさまじく辛辣なのである。
例をいくつか挙げてみよう。
・ドイツのオーケストラの演奏旅行について
 「気ままに振舞いすぎて、パリを練習室代わりにするのはやめてもらいたい」
・グリーグのある作品について
 「聞き手はぐにゃぐにゃになり・・・雪でくるんであるらしいばら色のボンボンの
 奇妙な甘い味がひろがる」
442クラシック板支援(2/2):2005/04/04(月) 13:00:38 ID:ZD09ag50
・作曲家サン=サーンスについて
 「音楽はもう充分に書いたのだから、探検家としての使命を果たすように助言する
 ほどに彼を愛している友人はいないのか(サン=サーンスはよく大旅行をしていた)」
・有名なパリのオペラ座について
 「外見は鉄道の駅のよう」で中に入ると「トルコ風呂の浴場そっくり」、そして
 「そこでは奇妙な騒音を立てている。金を払って聞きに来ている連中はそれを音楽と
 よんでいる・・・けれども、彼らの言葉を真に受ける必要は、さらにない」

ドビュッシーはとある女性と同棲生活をした後、リリー・テクシェいう女性と数年間結婚生活を
した。しかし数年後、ドビュッシーは彼女を捨ててしまった。すると、リリーは自殺未遂という
大事件を起こしたのである。この事件、ドビュッシーの新しい相手が裕福な銀行家夫人エンマ・
バルダックだったことから、「ドビュッシーは金目当てに女を捨てた」と騒がれてますます世間の
興味を惹き、モデル小説まで出現したという。ところが、近年、ドビュッシーとエンマとの間の
書簡が明るみに出て、ドビュッシーのこの件に関する名誉が完全に回復された。真実の愛さえ
あれば、過ちは許すのがフランス流なのである。