そうすると、当然愉快な事も起こる訳です。途中からクライスラー自身も面白がっていたのか、
他人の名前の元で発表した自作曲の中に、1曲だけクライスラーの名前で発表した自作曲を
混ぜて演奏したところ(当然、全部クライスラーの自作曲)、「○○や○○の曲はどれも
素晴らしいが、そんな素晴らしい曲の中に自作のつまらない曲を入れるとはもってのほか」
などと言う、トンチンカンな評論家も現れました。クライスラーは、時に(・∀・)ニヤニヤし、
時に猛然と反論したとか。
そして40年後、クライスラーがニューヨークタイムズで「実はあれもこれも全部自作だった」と
告白すると、音楽界は大騒ぎ。批評家は面目丸つぶれ(笑 今や、クライスラーの曲は、
全て「クライスラー作曲」として世界中で親しまれています。
そんなクライスラーの曲をお送りしましょう。クライスラー作曲「愛の悲しみ」を、
フリッツ・クライスラー自身のヴァイオリンとカール・ラムソンのピアノでお楽しみください。
ttp://op774.hp.infoseek.co.jp/kr.mp3 次回の「クラ板アルバム」は正午にお送りする予定です。