「新世界」交響曲の壮麗なメロディでもお分かりの通り、ドヴォルザークは素晴らしい
メロディを生み出す才能では、まさにシューベルトに並ぶ才能を持っていました。それ
でいていわゆる「鉄ヲタ」であったところが、庶民的な愛着を感じさせます。彼は、
「本物の機関車さえ手に入るのなら、自分が作った交響曲全部と引き換えても惜しくは
ない」と言っていたほど。作曲家としても偉大ですが、鉄ヲタとしても筋金入りだった
様子です。
では、その「ボヘミアのシューベルト」ぶりをお聴きいただきます。紹介文でも名前が
でた「ユーモレスク」。大変に有名ですが、実は全曲通して聴いた人は案外少ないのでは
ないでしょうか。中間部の「泣きのメロディ」は、まさにドヴォルザークのメロディメーカー
としての才能全開。必聴です。
それでは、ドヴォルザーク作曲クライスラー編曲「ユーモレスク第7番」を、フリッツ・
クライスラーのヴァイオリン独奏、フランツ・ルップのピアノ伴奏でお送りします。
ttp://op774.hp.infoseek.co.jp/d7.mp3 次回「クラ板アルバム」は、午前7時にお送りする予定です。