第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-011

　酒にまつわる三国志のおはなし　　　其の　　　〜鴻門の会に非ず〜
　　　 　 　 　 　 ,,,---。
　　　　　　　　　 ｀l"'''l'　
　　　　　　　　　 ,i´ .'llヽ　　　　　　　　　　　　曹操の侵攻に怯えた益州の劉璋は、家臣張松の勧めで劉備を
　　　 　 　 　 　 |　　 ."|　　　　　　　　　　　招いた。実は張松は密かに劉璋に見切りをつけており、劉備に益州を
　　　　　　　　　|　　　 ..| 　　　　　　　　　　　譲り渡す計画を練っていた。 劉備は軍師[广龍]統の策により劉璋を
　　　　　　　　　|　　　 ..|　,,,illljiiiiii,,,　　　　 酒宴に誘い、一気に益州を奪おうということになった。
　 ,,ｖ-―‐-v,,,　|　　　 ..'|lllllllllllllll''''｀　　
　 .ﾟﾟ'''┬┬'''ﾟ,,,,.,l,.　　　...|llllllllllliﾞﾟ“　　 　宴もたけなわに入った頃、劉備の部将魏延が立ち上がり、長剣を抜き、
　　　　~ﾟﾞﾞﾞ”ﾞ”ﾞ”'―ｰｰｰ'ﾟﾞﾞﾞﾟ~｀　　　　剣舞を舞い始める。劉璋の家臣は皆顔色を失ったが、そこに一将張任という
者が剣を抜き、「古来、剣を舞わすには必ず相手が立つと承る」と、魏延とともに舞い始めた。魏延の足が劉璋に
近づけば、張任の剣も劉備に向かって殺気を走らせる。そこに劉備の養子劉封も「あらおもしろや」と、舞って入る。
劉璋の家臣が色めき立って手に手に剣を抜かんとする異常事態に劉備は驚き、「無礼なり、魏延、劉封！
ここは鴻門の会ではない、退がれ」と叱った。一方劉璋も家臣の無礼を詫び、両者の信頼が深まる結果となった。
劉備が益州を手中に収めるのはこの２年余り後のことである。

※鴻門の会・・・秦末、劉邦と項羽とが鴻門で行った会見。項羽の臣の范増が劉邦を殺害しようとしたが、
　　　　　　　　　 劉邦は張良・樊ｶｲらの計で難を逃れた。

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