第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-011
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クラシック板支援(1/3) :
2005/04/04(月) 01:00:18 ID:NN4p4f7A 【クラ板アルバム〜第1回 天性のメロディスト・シューベルト】 こんばんは、クラシック板です。全板トーナメント二次予選まっただなかの祭りの中、 2ちゃんねらーの皆様いかがお過ごしでしょうか。「クラ板アルバム」の時間になりました。 素晴らしいクラシック音楽を聴きながら、曲や作曲家にまつわるエピソードをお楽しみください。 第1回は、「歌曲王」の異名を取ったシューベルトの曲をお楽しみいただきます。有名な曲です。 その前に、まずはシューベルトをご紹介します。
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クラシック板支援(2/3) :2005/04/04(月) 01:01:10 ID:NN4p4f7A
シューベルト Franz Peter Schubert(1797 - 1828) わずか31年の生涯に600曲以上の歌曲を書いた「歌曲王」。クラシック作曲家の異名って、何か ワンパターンな気もするけどお気になさらず。天性のメロディストで、気に入った詩を数回抑揚を つけて読んだ後、数十分後には曲を完成させていたこともあったという。「野ばら」「セレナード」 「アヴェ・マリア」など、いかにも伸びやかで美しい歌曲は世界中で愛唱されている。 ところで、シューベルトはこのような一般に良く知られた面とは別の姿もある。それは、人間 存在の深淵に分け入り、その闇を凝視する姿である。歌曲集「冬の旅」や弦楽四重奏曲 「死と乙女」などは、 驚くべきリアリティで私たちの心を動かさずにはおかない。そういえば、 有名な歌曲「魔王」も、考えてみれば実に恐ろしい情景を描く音楽である。 シューベルトはベートーヴェンを尊敬してやまず、松明をもってベートーヴェンの葬式に 参列した。そしてその後、友人達と酒場に行って杯をあげ、シューベルトが音頭を取った。 『いま、我々が葬ってきた人のために!』 続いて、2杯目をとって、 『そして、次に続くもののために!』 ―何という運命の皮肉か、次に続いたのはまさしくシューベルトその人だったのだ。 詩人、グリルパルツァーが書いた墓碑銘: 「死魔はここに、豊かな財宝を埋めた。しかもまた、さらに美しい多くの希望をも―」
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クラシック板支援(3/3) :2005/04/04(月) 01:01:39 ID:NN4p4f7A
偉大な音楽家に課せられた運命とは、かくも重いものなのでしょう。シューベルトは31年しか
生きませんでしたが、遺された作品はどれも未来までも語り継ぎたい、偉大な遺産です。
そんなシューベルトが遺した歌曲を、ヴァイオリンで弾いた作品を聴いていただきます。
恐らく誰もが一度は耳にした事があるだろう「アヴェ・マリア」です。シューベルト28歳の
この作品は、スコットの「湖上の美人」の中の一節を、シュトルクがドイツ語訳した詩に
曲をつけたもの。少女エレンが聖母マリアを讃える、美しい曲。伴奏は、エレンが奏でる
ハープの音を模しており、原題は「エレンの歌第3」となっています。
それでは、シューベルト作曲「アヴェ・マリア」D.839を、
ヴァイオリン独奏ヤッシャ・ハイフェッツ、ピアノ伴奏エマニュエル・ベイで、その
「天性のメロディスト」ぶりを存分にご堪能ください。
ttp://op774.hp.infoseek.co.jp/am.mp3 次回「クラ板アルバム」は、午前3時にお送りする予定です。