第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-008

「ミステリー板の冒険」

ミステリー作品紹介です。何冊紹介できるか分かりませんが、精一杯紹介していきたいと思います。
さて第1回目は4作品です。

【１．斜め屋敷の犯罪（島田荘司）】

北海道の最北端・宗谷岬の高台に斜めに建つ「流氷館」で起きる
連続密室殺人を名探偵・御手洗潔が解く。
ミステリに登場する「館」は、とかく「あり得ないｗ」などの批判を呼ぶが
この斜め屋敷はまさにその極北と言える。
よりによって宗谷岬にわざと傾いた館を設定するあたり、作者の開き直りというか
批判に対して「だから何？」とでも言うような心意気が見えてファンは嬉しい。
あ、斜めなのにはきちんと理由があります。念のため。

【２．名探偵の掟（東野圭吾）】

密室殺人や孤立した屋敷、ダイイングメッセージなど、ミステリのお約束を
とことんおちょくったシリーズ短編集。
名探偵・天下一大五郎とワトソン役の大河原警部が活躍？する。
ミステリをあまり読んでいなくても、コナンや２時間サスペンスを知っていれば大丈夫。
思いっきりおちょくっているようで実はミステリへの愛がほの見える、
「おもしろうて、やがて悲しき」一冊である。

【３．すべてがＦになる（森博嗣）】

プログラムで完璧に管理された孤島の研究所で起きた密室殺人。
ゼミ旅行で偶然訪れたN大助教授・犀川創平と学生・西之園萌絵が事件の謎に挑む。
パズラーとしての完成度も十分ですが
ミステリに意識的にキャラ萌えを導入したS＆Mシリーズの第１作として
ミス板の歴史に残る一冊です。

【４．まだらの紐（アーサー・コナン・ドイル）】

ミステリ界でも有名な「××が犯人」ジャンルでは、この作品とポーの「モルグ街」が双璧。
ミス板のネタスレでは欠かすことのできない、必須の存在である。
初心者のうちに読むべきのような気もするが、知らずに読んだら怒りそうな気もする。
ま、19世紀の作品なんで、ひとつ、そういうことで。
ミス板にとって重要な作品であることは間違いないです。