小説とは作者と読者なくして存在し得ない。
今日は沢山のミステリー作家の中から、何人か紹介していきたいと思います。
まずは大御所乱歩と正史
江戸川乱歩(えどがわらんぽ)
デビュー作:「二銭銅貨」
代表作 :「孤島の鬼」
名探偵・明智小五郎が活躍する「D坂の殺人事件」 「心理試験」などで流行作家となる。
戦後、少年向けに書かれた明智探偵vs怪人二十面相と少年探偵団のシリーズが人気を博したため
そのイメージを持ち続ける人も多いが、上記「D坂」や「人間椅子」「芋虫」「陰獣」など
教育上はなはだよろしくない作風のものも多く、R指定で映画化されることもたびたび。
「孤島の鬼」の同性愛者の悲哀や、「押絵と旅する男」の淫靡で幻想的な味わいも
大人になったからには、コソコソせずにぜひ楽しみたいものである。
【蟲、蟲、蟲、蟲、蟲・・・】江戸川乱歩第六夜
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1106832340/ 横溝正史(よこみぞせいし)
デビュー作:「恐ろしき四月馬鹿」
代表作 :「獄門島」
名探偵・金田一耕助の生みの親として名高いが、
別に大学教授・由利麟太郎を探偵役としたシリーズ、捕物帖の人形佐七シリーズもある。
有名作品に因習深い田舎の事件が多いのと映画のせいで、首は飛び鮮血はしたたり、というイメージが
強いが、実際読んでみると陰惨な部分はあまり描写しておらず、文章もたいへん読みやすい。
「犬神家の一族」や「三つ首塔」「迷路の花嫁」などでは、作者の純粋な恋愛観さえ窺えて微笑ましいほど。
石坂浩二が金田一を演じたシリーズには、横溝本人が出演しているものもある。台詞が棒読みなので
すぐわかるが、興味のある向きは機会があれば確認していただきたい。
【小竹】横溝正史〜八つ墓村〜【小梅】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1111227244/