第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-008

一次予選22組
3/26(土)
<<化学>>
柄刀一「殺意は砂糖の右側に」
化学をはじめ科学・物理・生物などの理系知識は豊富だが
都会の一般常識にはいまいち疎いIQ190純朴青年・龍之介と、
その従兄でこちらはごく普通のサラリーマン・光章のコンビが
行く先々で事件に遭遇するミステリ短編集。
どの作品も共通して、龍之介の知識が事件解決のキーになる。
個人的オススメは、料理コンテストで殺人事件が起こる「殺意は砂糖の右側に」（表題作）。
ちなみにそのコンテスト中、龍之介が『グルタミン酸ソーダ』なる代物を調味料として持参し、
それが審査員に見つかって騒ぎになりかけるという場面がある。

アイザック・アシモフ「再昇華チオチモリンの吸時性」
一般に有機化合物は親水基が多いほど溶解時間が減少するが、
ここで語られているチオチモリンは溶解時間がマイナスという特性を持つ物質。
そのチオチモリンについてのさまざまな実験について述べた研究論文。
アシモフが博士号を取るときに口頭試問でこのチオチモリンについて質問されたという逸話がある。

<<一般書籍>>
柄刀一「殺人現場はその手の中に」
龍之介シリーズ第5弾は連作短編集。
連作短編集のお約束として、最後に全ての事件が繋がる仕掛けが来るんだけど、
この本は本であることがその仕掛けになっている。
どういうことかというと、作中に所々血痕（！）が印刷されているのだ。
その理由が最後の短編「ページの中の殺人現場」で明かされるというわけ。
もちろんそれ以外の短編も十分面白いです。

<<防犯・詐欺対策>>
黒田研二「霧の迷宮から君を救い出すために」
扉一つの地下シェルターで起こった殺人事件。
事件に巻き込まれた僕は、後遺症で動くものが見えなくなってしまった。
不自由な体ながら、僕は事件の真相を探ることにした。
主人公が防犯グッズの会社に勤めており、ところどころで防犯グッズが役に立ってます。

<<お菓子>>
ロアルト･ダール「チョコレート工場の秘密」
チャーリーは優しい両親と祖母と一緒にすみ
愛情に恵まれた生活を送っていたがとてつもなく貧困であった。
ところがチョコレート工場経営者であるウィリー・ワンカ氏の
粋な計らいで夢のようなチョコレート工場見学のチャンスを手に入れるのだが・・・

アントニィ・バークリー「毒入りチョコレート事件」
一件単純に見えた毒入りチョコレートによる殺人事件は、スコットランドヤードも
投げ出すほどの難事件だった。ロジャー・シェリンガムを会長とする犯罪研究会がこの謎に挑む。
６人のメンバーが示した、６つの名推理と６つの解決。
メンバーたちの会話と推理のみで構成された、シンプルだけれど奥の深い一冊。

<<CD-R,DVD>>
井上夢人「99人の最終電車」
11時56分に浅草と渋谷を出発した地下鉄銀座線の最終列車。
物語は一つの誘拐事件を軸に一分ごとに変化する。
錯綜するそれぞれの思惑と謎の登場人物。
縺れ拡散した物語群の行方は…
新潮社のサイトで長い間連載されていた小説群ですが、今年遂に完結しDVDで出版されるそうです。
ちなみにここで読めます。
『９９人の最終電車』
ttp://www.shinchosha.co.jp/99/

<<無職・ダメ>>
有栖川有栖「山伏地蔵坊の放浪」
土曜の夜に小さなスナック「えいぷりる」に集まる、年齢も職業もまちまちないつものメンバー。
彼らが興味津々なのは、胡散臭げな山伏・地蔵坊が語る不思議な事件譚である。
額面どおりに受け取れば、悉く真相を看破した彼は名探偵ということになるが…
常連の奢りで、お気に入りのカクテル「ボヘミアン・ドリーム」を飲みながら、
山伏は今夜も眉唾ものの見聞を語り始める。

<<デジタルモノ>>
星新一「肩の上の秘書」
オウム型のロボットを誰もが肩の上に乗せている時代。
スケジュールや連絡先も一言訊ねるだけで答えてくれる。
厳密にはPDAは板違いみたいですが、理想的なデジタルモノというと
この作品を思い出します。

<<日本代表蹴球>>
鯨統一郎「ハッとしてトリック！」
ワールドカップ予選日本代表の選手が衆人環視の中で爆死した。
自殺か他殺かも判断できないこの事件を、事件記者の犬飼は捜査しだしたのだが…
出てくる選手の名前も実在のものがあったり、ジーコ監督が〜とか出てきたり、
旬な話題満載のサッカー好きに捧げる本格ミステリー！

<<ポスペ・irc>>
星新一「進化した猿たち」
アメリカの一コマ漫画を紹介するエッセイ。
時代を超えた面白さは星ショートショートに通じるものがある。
「孤島もの」と分類される無人島の漂流者を描く漫画が多く、
ビンに手紙を入れて流すモチーフもよく出てくる。
…いや、“ボトルメール”ってソフトがあったなあ、と。

有川浩「空の中」
空に浮かぶ雲の遙か上空、人知れず存在していた『彼』。
何にも干渉されず、干渉もせず、悠久の時間の中をただ悠然と存在し続ける筈だった『彼』の静寂は、
ある日、人類の航空技術の発達によって破られる。
高知県上空に突如現れた『謎の巨大飛行生物』をめぐる物語。
作中、『彼』から分離してしまった『欠片』が少年に拾われるのだが、
最初は単語を羅列するだけだったのが、少年とのコミュニケーションで
徐々に会話することを覚えていく。……コミュニケーションツール繋がり。苦しいか？

<<少女漫画>>
タニス・リー「銀色の恋人」
SF小説ですが、このテイストは少女漫画だ！と思うので推薦。
最高級のロボット・シルヴァーに恋した少女の物語。
人間とロボットの恋愛を叙情的に歌い上げながら、
裏面には母と娘の愛憎と自立というテーマが流れている。
表紙を少女漫画家の川原由美子が描いています。

<<Web制作>>
高瀬彼方「カラミティナイト」
主人公の智美は創作小説サイトを運営している。
そして、そのサイトが晒しものになってしまうところから容赦ない展開が転がっていく。

<<人生相談>>
鯨統一郎「なみだ研究所へようこそ！」
新米臨床心理士の松本清が恩師の紹介で赴くことになったのは、
伝説のセラピスト・波田煌子のメンタルクリニック。だが期待と異なり、
煌子は見た目も知識もほとんど子供、しかも無免許だった。不安になる松本だが、
奇妙な悩みを訴える患者の原因を解明するのはなぜか煌子だった…
飛躍しすぎというか不条理というかデタラメというか、著者お得意のトンデモ系。
まともな人生相談本ではありません。念のため。

<<伝説の>>
天城一「天城一の密室犯罪学教程」
幾多の傑作短編を発表しながら、その著作の多くは現在アンソロジーでしか読めなかった伝説の作家・天城一。
デビュー57年目にして初めて刊行されたのがこの作品。
内容は激しく人を選ぶため、万人にはお勧めできないが、
もし読むのなら「毒草/摩耶の場合」から読まれることをお勧めします。

<<なんでも実況J>>
筒井康隆「俺に関する噂」
平凡なサラリーマンである「俺」の変哲もない日常が、なぜかいきなり、テレビの
ニュースで実況される。いったい、何が起きたというのだ？

西澤保彦「実況中死」
主人公はある日突然、『誰か』が見ている風景が自分にも見えてしまう怪能力を得る。
何かのタイミングで『回線』が繋がり、目の前にリアルタイムの『他人の視界』が広がるのだ。
最初は覗き見気分で面白がっていた主人公だが、ある時、
『女性の首を絞めている風景』を見、本当に女性が殺されたことを知り衝撃を受ける。
そして程なく、今度は『誰か』が『女性をストーキングしている風景』が見えてしまう。
「あの殺人事件の犯人が、また別の女性を狙っているのでは？」
自分の予感に焦る主人公の前に現れたのは、＜超能力者問題秘密対策委員会＞神床嗣子だった！
本編に平然と『超能力』が登場しますが、中身はかちっとしたミステリです。実況繋がりで。

<<宝くじ>>
森純「八月の獲物」
あなたに10億円差し上げます。条件はただ一つ、一月生き延びること。
こうして彼らのサバイバルは始まった。
突然大金を手に入れるチャンスに恵まれたり、選ばれた人たちに人々が群がったり、
宝くじで大金を当てた時に通じるものがありませんか？

<<芸能音楽速報>>
水城正太郎「東京タブロイド」
芸能音楽速報→ゴシップ→タブロイド紙という連想で。
もっともこの作品に出てくるのはオカルトネタの新聞だが。

栗本薫「真夜中の天使」
アイドルとしてデビューした悪魔のような美少年・今西良は、
作曲家の滝をはじめとする周囲の大人たちを誘惑し、狂わせていく…。
芸能界を舞台にスキャンダラスな題材を扱いながらただ嘆美を描く、
JUNE小説（現在のボーイズラブ）の元祖的存在。

<<通信技術>>
D. Waitzman「RFC1149」
RFCとはインターネット標準化団体ＩＥＴＦが発行している通信プロトコルを規定する文書である。
このRFC1149では、鳥類キャリアによるIPデータグラム転送規格が規定されている。
簡単に言うと伝書鳩。

<<NHK>>
滝本竜彦「NHKにようこそ！」
大学を中退、ヒッキー生活の長い佐藤君は気づいてしまった。
自分がひきこもりになったのはN（日本）H（ひきこもり）K（協会）の陰謀だったのだ！
気づいてはみたが戦う術がない。とりあえずエロゲー製作に精出してみたり。
そんな時部屋に訪ねてきた女性が、あるプロジェクトへ彼を勧誘。これでひきこもりから脱出できるのか……？
「ひきこもり世代のトップランナー（笑）」が贈る、('A`) な青春物語。

<<PCサロン>>
Ａ・Ｃ・クラーク「2001年宇宙の旅」
HAL9000はフィクションのコンピュータとしては世界一有名なのではないだろうか。
”HAL”は”IBM”のアルファベットをずらしたものというのは有名な話。

<<RC（ラジコン)>>
森博嗣「工学部・水柿助教授の日常」
後に作家となるN大工学部助教授水柿君の日常を描いたエッセイのような小説のような何か。
最初の話こそミステリー仕立てだったものの、最後は…
作者の森博嗣の趣味の一つにラジコンがあり、当然水柿君もラジコンを趣味にしています。
実際、作中で奥さんの須磨子さんとのデートの時もラジコンを飛ばしてます。

<<削除整理>>
北村薫「織部の霊」（「空飛ぶ馬」収録）
憧れの円紫さんを招いたその日の宴の席で、先生はこんな話をした。
先生は叔父の家に行くと割腹する侍の夢を見るという。
叔父の蔵の中を「整理処分」したとき、夢と同じ絵が出てきた。
一体何故だったのだろう。
円紫さんはその謎を静かに解き明かしました。

<<スポーツサロン>>
ハーラン・コーベン「沈黙のメッセージ」
スポーツ・エージェントのマイロンが
アメリカのプロ･スポーツ界で起こる事件に挑むミステリ。
謎解きだけでなく、スポーツ界の裏面を垣間見る楽しみも味わえます。
シリーズ一作目の本作では、フットボール選手にまつわる
スキャンダルが中心。

<<テレビドラマ>>
「日本科学技術大学教授上田次郎のどんと来い、超常現象」
テレビドラマ「トリック」でたびたび出てきたあれ。通称「どん超」。
上田教授の生い立ちから、これまでの事件の分析まで満載の一冊。
山田奈緒子らの証言も収録。
上田教授の口調で書かれているので、ドラマを見た人には楽しめると思われます。

<<おすし>>
光村図書出版「光村ライブラリー」
同社の国語教科書の中に登場する作品のアンソロジー。
お寿司を食べてわさびで声を枯らしてしまう「チックとタック」も収録されている。

二階堂黎人「私が探した少年」
渋柿伸介シリーズの第一作。
この作者にしては珍しい作品。
何も言わず、「アリバイのア」から読んでいただきたい。
おすし→スシくいねえ！→シブがき隊→渋柿…

深堀骨「飛び小母さん」（「アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記」に収録）
メディアは未確認飛行物体「飛び小母さん」なるものの噂でもちきりだった。
「飛び小母さん」を目撃した人々の様子を小噺調につづった珍妙な短編。
苦悩するユダヤ系寿司職人が出てきます。

371 ：root▲ ★ ：2005/03/24(木) 21:34:29 ID:???0
まずは切り分けのために、Apacheの起動をやめることにしよう。
(Apache起動のとたんに死んだので)

ということで、今夜もし私がオンラインでない時にPIEで対応、ということになった場合、
以下のオペレーションをお願いしてもらえると、とても助かります。
（略）

372 ：ピロリ [sage] ：2005/03/24(木) 22:05:35 ID:vNTaqkB+0
>>371
了解


それにしてもクンニしたい・・・・・・

459 ：FlashLight ◆f.lightAf6 [sage] ：2005/03/25(金) 05:26:35 ID:dUubMkeu0
ピロリさんの発言に削除依頼出てる件について

[[コード]]　　　　　<<削除整理>>

<<一般海外生活>>
土屋賢二「哲学者かく笑えり」
お笑い哲学者の、哲学となんの関係もないエッセイ集。
書簡形式で英国留学経験を描いた文章は爆笑もの。

<<ニー速(VIP)>>
ジェイムズ･ティプトリーJr.「たったひとつの冴えたやりかた」
専用宇宙船で一人旅に出た少女コーティーと、彼女の脳に間違って寄生してしまった異星生物シル。
この生物の繁殖は人間を殺し、しかも胞子によって被害が拡大する恐れがある。
被害を防ぐために二人はある決意をする。故郷の星へメッセージを残して。
「これがたったひとつの冴えたやりかた(the only NEET thing to do)」
……あの超名作をこんな使い方で orz。もちろん原文は'neat'です。

<<ミステリー>>
　さて一次予選も佳境に入って来ました。あとは<<ミステリー>>と23,24組、それぞれにあった本を紹介する作業が
残っているだけです。ここで、この企画が板の関連本の原則を守って、その本を薦めたい一心で書かれて
いることを証明するために、観戦者予想者投票者への挑戦を挿入します。この段階で、必要な手掛かりは全て提
出されました。ミス板への一冊を決定することが可能です。さて何を薦めるでしょう？
　他板への紹介の方に重点を置いたために、候補作が少し足りないかもしれません。本の面白さを出
そうと努力してみたのですが……。
　では、論理的推測と心理的観察によって、ミス板への一冊を考えてみてください。健闘を祈ります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミステリー板
解決編はこちら　http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1109010650/568

以上です。

予選22組の皆さん、お互い頑張りましょう！