第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-007

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【 ドカベンの殿馬とクラシック 5  秘打 円舞曲 別れ 】
 <単行本31巻211〜256頁>

 明訓高校二年生時代の春の選抜決勝戦、延長十二回裏一死走者一塁で
特製のバットを使い、犬飼武蔵のアウトコースを捕らえたサヨナラツーラン。

 サヨナラというだけでなく、殿馬の秘打の中で最も劇的なものだと思う。
長く死闘を繰り広げた明訓と土佐丸、怪我や故障でボロボロになりながらも
戦い抜いた両チームナインの、総決算ともいうべき場面だからだ。
 殿馬が隠していた長いバットを天高く掲げ、投球にうまく当てにいってから、
右翼手の犬神が打球を捕球したままラッキーゾーンに落ちていくまでの手に汗
握る展開は、ドカベン屈指の名場面でもある。

 それから中学生の頃、日本音楽アカデミー賞(どんな大会だ!?)の課題曲、
ショパンの円舞曲 "別れ"の第三楽章を指の短さゆえに弾けなかった殿馬が、
指の根元を切って広げる手術までしたエピソード。そして、音楽の勉強を中断し
野球に身を投じるまでになったエピソードが、打席で語られるのも興味深い。
生い立ちに謎の多い殿馬の、隠れた一面が窺える話でもある。
 こんな手術アリなのか?は、↓↓クラシックさんの解説にお任せしたいw↓↓
【 曲目解説 円舞曲 別れ 】

この曲は、クラヲタには大変謎である。クラシック曲で該当しそうなのは、ショパンの
ワルツ第9番変イ長調が、通称「告別」「別れのワルツ」として有名だが、ドカベン
では殿馬はこの曲の第3楽章を弾いていた。ピアノソナタじゃあるまいし、ワルツに
第3楽章なんてある訳がない(笑 同じようなタイトルを持つ曲では、ベートーヴェンの
ピアノソナタ26番が「告別」と呼ばれており、こちらは第3楽章まである。といって、
もちろん円舞曲ではない(笑

水島先生の勘違いかなんかであろうが、それにしても同じ「別れ」と言うタイトルを
持つ曲なら、ショパンの練習曲作品10の6「別れの曲」の方が、一般にはかなり有名な
はずだが、何故わざわざワルツだったのだろう?

なお、ピアニストの指の手術は、昔は行われた事も。薬指を動かしやすくするために、
小指と薬指を繋いでいる腱を切る手術まであるほど。「そこまでするか?」な感じだし、
五体満足な体にメスを入れて素晴らしい演奏ができるとは、個人的には思えない。
なお、殿馬は指が短いため、黒鍵に指が届かなかったそうだが、さすがにそれはマンガ
の話で、現実にそんなピアニストは見た事ない(笑
現在では手術までする人はきいた事がない。