第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-007

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【 ドカベンの殿馬とクラシック 2  秘走 運命 】 <単行本14巻210〜213頁>

 明訓高校一年生時代の夏の甲子園第ニ回戦、両チーム無得点で迎えた
九回裏二死満塁、打者・山田の場面での、意表をついたホームスチール。

 魔物が住むといわれる甲子園大会の一打サヨナラの場面で、守備側で
緊張しない選手はいないだろう。打者にじっくり打球を見極めさせ、投手に
揺さぶりをかけて動揺を誘い、好球必打を狙うのが常套手段だ。エラーに
よる得点や四球による押し出しも、充分にあり得る。
 しかも、ミートのうまい山田の打席であり、一球前にはレフトフェンスに
達する鋭い打球を飛ばしていた(ファウルだったが)。

 それなのに、殿馬は独断でホームスチールをしたのだ。
 結果としてセーフになりサヨナラ勝ちしたものの、アウトになったらどう
するつもりだったのか?袋叩きでは済まないぞ (゚Д゚)ゴルァ!!!
 監督からの指示という描写になっていた、アニメのほうが自然だと思う。
破天荒な徳川監督なら考えそうな作戦だし、ナインが後で揉めなくてすむ。

 なお、殿馬に打撃の腕を信用してもらえなかった山田は、内心ムカついて
いた可能性が高いが、糸目のため感情がバレにくいのがご愛嬌w
【 曲目解説 運命 】
 言わずと知れたベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67。クラヲタは
この曲の事を「運命」とはまず呼ばない。なぜなら日本の出版社が勝手に
付けたニックネームだからである。

 閑話休題。ベートーヴェンの5番は、まさしく運命と戦い、苦しみを克服
して 勝利を掴むといった感動的な内容の名曲なので、冒頭の「じゃじゃじゃ
じゃーん」しか知らない方は、是非一度全曲を聴いてみる事をお勧めする。
第4楽章の劇的な盛り上がりと、「いつになったら終わるんだよゴルァ!」な
くどさに、この曲の認識が改まる事間違いなし。

 「ドカベン」では、山田達が1年生の頃の2回戦だったか、どっかの県の
代表の梅が丘高校とか言う学校との試合で「秘打」ならぬ「秘走」として
「運命」が登場。ただのサヨナラホームスチールである。まあ、サヨナラホーム
スチールってだけで運命的な気はするが、別に「秘走 奇蹟」(ハイドンの
交響曲第96番)とか「秘走 驚愕」(同じくハイドンの94番)の方がそれっぽい
気がするのは私だけだろうか?

 皆様がベートーヴェンの5番(運命)を聴きたくなったら、とりあえず「カルロス・
クライバー」と言う指揮者のCDを買いましょう。損する事は、多分ない。