第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-007
_,.ニ三 ̄``ー-、.ヽ、
,..-''´ ` l/!. )
/7 '-、._ / <<懐かし漫画>>板とクラシック板が
´ ./ ,rー'''',二ー-、._ ヽ´ ( 一緒になって、おれの秘打に
!. ヽ l l_! b ヾー、 i、l. ) 愛ある突っ込みを入れる企画づら。
ヽ i,.r‐`‐'‐-、ヽ_,ノ ! i´`i !` ( 昼下がりにマターリ読むづらよ。
`ヽ,-!_ ヽ l /う ! ト'ノ )
ヽ、_`ー-_‐_'ィ _,. l/二-' ニィ ⌒`‐‐----‐‐‐‐--‐‐‐‐‐-
「二.!ー‐'ニi´ ,r'´ヽ 、l二,
r'i´ `y'´ _,.ヽ´_
ヽー'´ i' ヽ、
l. ! ,..-'´ ヽ、
l ! ,r' __,.ヽ、
l V ,r'´ _,.-ヽ
ヽ ヽ ./´ ,r'´i ノ
ヽ ヽ/ l´
r'´ ,r'"´/ ,!`i
>-、...r'´  ̄``ー!、 !
(^ヽ_ < 白 秘 【 ドカベンの殿馬とクラシック 1 】
l |__ヽ_ < 鳥 打 <単行本8巻199〜210頁>
r|__| ´∀) < の
ヽretレro ̄"フー、 < 湖 殿馬の秘打の中で、最も有名かつ
〉/~ヽ| ̄ t{ニMrュ二二二). < ! ! 最初に見せたもの。初めて披露したのは、
ん'====i 〉 VVVVVVV 鷹岡中学時代の地区大会第一回戦。
( 、i! |
. \/^! | 左足を軸に打席でバレリーナのように回転してみせ、遠心力で非力さを
. レ' 、ノ 補って(ということになっている)ホームランを打った。
}_ノ スパイクを履いて土の上で高速回転できるか!打球が来た時後ろ向き
だったらどうするんだ?あの回り方では首を痛めるYO!など突込み所満載。
だが、デカ鼻出っ歯(岩鬼談)の殿馬とバレリーナというギャップ激しい取り合わせと、
奇想天外さが受けて、「ドカベン」を一部しか知らない人でも「秘打 白鳥の湖」だけは
知っているというほど有名なエピソードになった。
ここで忘れてならないのは、こういった現実にはあり得ない話を描く一方で、押さえるべき
場面ではきちんと野球というものを描いていることだろう。
草野球の投手をし続けるほどの野球狂でもある水島氏の、野球に向ける熱い思いが
作品全体から伝わってくるからこそ、「秘打 白鳥の湖」は永遠の命を得たのだと思う。
【 曲目解説 白鳥の湖 】
ロシアの作曲家、チャイコフスキーの代表作となるバレエ音楽。古今のバレエ団にとって、
最も重要なレパートリーの1つであり、バレエと音楽の両方が高い次元で融合した作品。
当時のバレエでは音楽はおまけに過ぎなかったが、それを単体で聴ける芸術作品としたのが、
チャイコフスキー最初のバレエ音楽であるこの作品である。しかし、あまりに充実した
音楽に観衆が戸惑ったのため、初演は失敗に終わり、この作品は長らく忘れられていた。
「白鳥の湖」ときいて誰もが思い出す「たーーらりらりらーーりらーーりらーーら
たらりらりー」の旋律(分かるかそんな説明で!)が、「ドカベン」において使用された。
恐らくはバレエの華麗な動きをバットを構えての回転運動に引っ掛けたのと、あとは有名で
かつ劇的に盛り上がる旋律のためだろうか。確かに、いくらバレエ音楽でも「秘打
ペトルーシュカ」では、あまり盛り上がらない気がする。
それにしても、回転中のバットにわざわざボールを投げ込む東郷学園の小林のコント
ロールは見事なものだが、「ふざけるなあ!」とか叫びつつわざわざ打たれに行ってる訳で、
馬鹿としか言いようがない。この秘打の弱点は次の打席であっさり露呈した。つーか、
普通1打席目で露呈するだろおい。
とまあ、そんな事はおいといて、チャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」が名曲で
ある事に変わりはない。
【 ドカベンの殿馬とクラシック 2 秘走 運命 】 <単行本14巻210〜213頁>
明訓高校一年生時代の夏の甲子園第ニ回戦、両チーム無得点で迎えた
九回裏二死満塁、打者・山田の場面での、意表をついたホームスチール。
魔物が住むといわれる甲子園大会の一打サヨナラの場面で、守備側で
緊張しない選手はいないだろう。打者にじっくり打球を見極めさせ、投手に
揺さぶりをかけて動揺を誘い、好球必打を狙うのが常套手段だ。エラーに
よる得点や四球による押し出しも、充分にあり得る。
しかも、ミートのうまい山田の打席であり、一球前にはレフトフェンスに
達する鋭い打球を飛ばしていた(ファウルだったが)。
それなのに、殿馬は独断でホームスチールをしたのだ。
結果としてセーフになりサヨナラ勝ちしたものの、アウトになったらどう
するつもりだったのか?袋叩きでは済まないぞ (゚Д゚)ゴルァ!!!
監督からの指示という描写になっていた、アニメのほうが自然だと思う。
破天荒な徳川監督なら考えそうな作戦だし、ナインが後で揉めなくてすむ。
なお、殿馬に打撃の腕を信用してもらえなかった山田は、内心ムカついて
いた可能性が高いが、糸目のため感情がバレにくいのがご愛嬌w
【 曲目解説 運命 】
言わずと知れたベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67。クラヲタは
この曲の事を「運命」とはまず呼ばない。なぜなら日本の出版社が勝手に
付けたニックネームだからである。
閑話休題。ベートーヴェンの5番は、まさしく運命と戦い、苦しみを克服
して 勝利を掴むといった感動的な内容の名曲なので、冒頭の「じゃじゃじゃ
じゃーん」しか知らない方は、是非一度全曲を聴いてみる事をお勧めする。
第4楽章の劇的な盛り上がりと、「いつになったら終わるんだよゴルァ!」な
くどさに、この曲の認識が改まる事間違いなし。
「ドカベン」では、山田達が1年生の頃の2回戦だったか、どっかの県の
代表の梅が丘高校とか言う学校との試合で「秘打」ならぬ「秘走」として
「運命」が登場。ただのサヨナラホームスチールである。まあ、サヨナラホーム
スチールってだけで運命的な気はするが、別に「秘走 奇蹟」(ハイドンの
交響曲第96番)とか「秘走 驚愕」(同じくハイドンの94番)の方がそれっぽい
気がするのは私だけだろうか?
皆様がベートーヴェンの5番(運命)を聴きたくなったら、とりあえず「カルロス・
クライバー」と言う指揮者のCDを買いましょう。損する事は、多分ない。
【 ドカベンの殿馬とクラシック 3 秘打 美しき青きドナウ 】
<単行本15巻77〜81頁>
明訓高校一年生時代の夏の甲子園準決勝、一回裏の最初の打席で
犬飼小次郎の力を抜きまくった球を、目をつぶって打った二塁打。
本人のモノローグによれば、「なんのやましさもない、なんの変化もない
スローボールは、無心でむかう美しい心があればいい。あの青い空のような」
ということらしい。
しかし、目を閉じて、耳で捕えた音とリズム感だけで二塁打が打てるなら、
誰も苦労はしないだろう。目をあけてバットを振っているのに、連続十三回も
三振をして、甲子園記録を更新中の岩鬼の立場は?w
とはいうものの、この秘打を境に、土佐丸の機動力野球が始まり出した
のは興味深い。キャッチボール投法などという、相手を舐めた投球をして
いた犬飼小次郎だが、舐め返されて我慢ができなかったのかもしれない。
27頁後に「鳴門の牙」が本性を見せ、殺人野球が姿を現す展開を思うと、
緩やかなメロディから一転して殺伐とした雰囲気にもっていく流れは見事。
水島氏の油の乗った時代に土佐丸戦を描いてもらえて、犬飼ファンの
自分は大満足である……と、誰の話だか分からなくなったところで終わりw
【 曲目解説 美しき青きドナウ 】
ワルツ王ヨハン・シュトラウスII世が書いたワルツの中でも、恐らく最も有名な
ワルツ。ウィーンの街中を流れるドナウ川を讃えるこの曲、最初は合唱曲として
書かれたが不評で、オーケストラ曲として改めて編曲され、一躍有名になった。
今では「オーストリア第2の国歌」とまで言われている。主旋律は大変有名なので、
聴けば誰もが「ああ、これが」と分かるはず。
殿馬は「あの青い空のような」と言って、それに引っ掛けるかのように「美しく
青きドナウ」と言う秘打を繰り出す訳だが、これは川の流れの美しさを取り上げた
曲なので、いささか的外れな一言と言った感じもぬぐえない(笑 「白鳥の湖」
「花のワルツ」に比べると「こじつけ感」が強い秘打。
なお、同様にドナウ川とテーマとした曲にイヴァノビッチの「ドナウ川のさざ波」が
あり、こちらも有名な曲でかつワルツだが、「美しく青きドナウ」とは、もちろん
何の関係もない。
【 ドカベンの殿馬とクラシック 4 秘打 G線上のアリア 】
<単行本26巻48〜60頁>
明訓高校一年生時代の秋の関東大会準決勝、延長十一回裏の打席で、
一塁線上の際どい所に打球を転がし、ファウルになると判断した野手が
見送ると、線上で球が止まってヒットになった秘打。
これが秘打なら、阪神時代の芦田(@野球狂の詩)が打ったのも秘打か?と
マニアックな突っ込みを入れたくなるのはさておき、1.まず構えで驚かせる、
2.戦況をよく読み相手側投手や守備陣の隙をつく、3.最後に決め台詞「秘打
○○!」を言うという、秘打三原則(←今つけたw)はきちんと守られている。
そして殿馬の秘打の影に隠れて、以前明訓高校野球部の監督だった徳川と
現監督の土井垣の間で、読み合戦が行われていたことも押さえておきたい。
野球は心理戦でもあるということを、「ドカベン」で教えられた読者も多い
のではないだろうか。
なお、クラシック板さんの一次予選の支援物資で、G線上のアリアを
初めてそれと意識して聞き、「殿馬のあの曲かぁ」と漫画オタ丸出しの
感想を持ったことが、この企画の切っ掛けだったのは内緒だw
【 曲目解説 G線上のアリア 】
単体でもよく演奏されるこの曲は、バッハの管弦楽組曲第3番ニ長調BVW.1068
の中の1曲。「序曲」「アリア」「ガヴォットI&II」「ブーレ」「ジーグ」の6曲からなり、
2曲目の「アリア」が通称「G線上のアリア」である。
そのあまりに美しい旋律に、ドイツのヴァイオリニスト、エミール・ヴィルヘルミが
ヴァイオリン用に編曲。その時の編曲が、ヴァイオリンのG線だけで演奏される
ようになっていたため、「G線上のアリア」の名前で広く知られる事となる。
しかしドカベンにおいては、これまたこじつけチックというか、線上のボール
を取られたら秘打でもなんでもなくなってしまう(笑 その時は素早くボールを
拾い上げ、「G線上のアリア破れたり! 秘投フライングブラボー!」とか
叫びながら一塁に送球するのはどうだろうか(笑
【 ドカベンの殿馬とクラシック 5 秘打 円舞曲 別れ 】
<単行本31巻211〜256頁>
明訓高校二年生時代の春の選抜決勝戦、延長十二回裏一死走者一塁で
特製のバットを使い、犬飼武蔵のアウトコースを捕らえたサヨナラツーラン。
サヨナラというだけでなく、殿馬の秘打の中で最も劇的なものだと思う。
長く死闘を繰り広げた明訓と土佐丸、怪我や故障でボロボロになりながらも
戦い抜いた両チームナインの、総決算ともいうべき場面だからだ。
殿馬が隠していた長いバットを天高く掲げ、投球にうまく当てにいってから、
右翼手の犬神が打球を捕球したままラッキーゾーンに落ちていくまでの手に汗
握る展開は、ドカベン屈指の名場面でもある。
それから中学生の頃、日本音楽アカデミー賞(どんな大会だ!?)の課題曲、
ショパンの円舞曲 "別れ"の第三楽章を指の短さゆえに弾けなかった殿馬が、
指の根元を切って広げる手術までしたエピソード。そして、音楽の勉強を中断し
野球に身を投じるまでになったエピソードが、打席で語られるのも興味深い。
生い立ちに謎の多い殿馬の、隠れた一面が窺える話でもある。
こんな手術アリなのか?は、↓↓クラシックさんの解説にお任せしたいw↓↓
【 曲目解説 円舞曲 別れ 】
この曲は、クラヲタには大変謎である。クラシック曲で該当しそうなのは、ショパンの
ワルツ第9番変イ長調が、通称「告別」「別れのワルツ」として有名だが、ドカベン
では殿馬はこの曲の第3楽章を弾いていた。ピアノソナタじゃあるまいし、ワルツに
第3楽章なんてある訳がない(笑 同じようなタイトルを持つ曲では、ベートーヴェンの
ピアノソナタ26番が「告別」と呼ばれており、こちらは第3楽章まである。といって、
もちろん円舞曲ではない(笑
水島先生の勘違いかなんかであろうが、それにしても同じ「別れ」と言うタイトルを
持つ曲なら、ショパンの練習曲作品10の6「別れの曲」の方が、一般にはかなり有名な
はずだが、何故わざわざワルツだったのだろう?
なお、ピアニストの指の手術は、昔は行われた事も。薬指を動かしやすくするために、
小指と薬指を繋いでいる腱を切る手術まであるほど。「そこまでするか?」な感じだし、
五体満足な体にメスを入れて素晴らしい演奏ができるとは、個人的には思えない。
なお、殿馬は指が短いため、黒鍵に指が届かなかったそうだが、さすがにそれはマンガ
の話で、現実にそんなピアニストは見た事ない(笑
現在では手術までする人はきいた事がない。
フ(て)\
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'イ',へ |・ヽ iヽ. /
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>>161-162 秘打 白鳥の湖
ソ フ -、 / | ;:ミ /
>>163-164 秘走 運命
ヽ Y `ヽ ' / !;:「ヽ /
>>165-166 秘打 美しき青きドナウ
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>>167-168 秘打 G線上のアリア
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>>169-170 秘打 円舞曲 別れ じゃい!
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く ,,,...--'"" `、 \ トンマはド素人やさかい、ワイが面倒見んとな
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| _,..--''"フ 二二 ヾミー--
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