第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-006

一次予選17組
3/20(日)
<<アウトロー>>
エドモンド･ハミルトン「さすらいのスターウルフ」
神出鬼没の略奪行為で悪名高い、
生まれながらの無法者スターウルフたち。
その一人モーガン・ケインは、ふとした仲間割れから一味を脱走、
外人部隊の隊長ディルロと出会う。
身元を隠した外人部隊に入った彼の運命は？
スペースオペラの巨匠ハミルトンの代表的シリーズ、堂々開幕！
（目録より）
（オンライン書店ｂｋ1による説明）

<<アニメサロン>>
佐藤ケイ「天国に涙はいらない」
王道ストーリーラインに萌えネタ、オタネタをふんだんに取り入れた作風。
特にロリコン天使アブデル様の萌え談義は一読の価値あり。

<<お風呂・銭湯>>
広瀬正「鏡の国のアリス」
銭湯の男湯にのんびり浸かっていたはずの主人公が、
ふと気づくとなぜか女湯にいたことになっていた。
左右が入れ替わった「鏡の国」に入り込んでいたのだ。
文化論から量子力学まで、左右対称を探求した異色作。

<<pink本秘密基地>>
新井輝「ROOM NO.1301」
作風はpink。マンションの13階は鍵を持ってる人しか入れない秘密基地のようなもの。
つーわけで。

<<海外サッカー>>
ペレ「ワールドカップ殺人事件」

<<トランプ>>
中井英夫「とらんぷ譚」
トランプをモチーフにし、スペード『幻想博物館』、
クラブ『悪夢の骨牌』、ハート『人外境通信』、
ダイヤ『真珠母の匣』の4部、各13作品に、
ジョーカー「影の狩人」「幻戯」を加えた54編からなる短編集は、
まさに｢騙し絵（トロンプルイユ)」。

泡坂妻夫「11枚のトランプ」
奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が
姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。
しかも、死体の周囲には、
奇術小説集『11枚のトランプ』で使われている
小道具が、壊されて散乱していた。
手品については玄人はだしで、「 奇術探偵・曽我佳城シリーズ」もものにした
著者によるトリックの饗宴。

<<犬猫大好き>>
フィリップ・ゴンザレス「猫たちを救う犬」「今日も猫たちを救う犬」
これは嘘のような本当の話。
事故で利き腕を失くし、災害保険の収入だけで失意の日々を送る著者。
ある日著者は動物愛護ホームで不思議な能力を持つ犬ジニーと出会う。
障害を持ってたり傷ついてたり弱ってたりする猫を、まるで我が使命の如く救出する犬ジニー。
ジニーや猫たちに関るうちに著者も自身救われていく。
犬好きな人も猫好きな人も感動必須。２冊まとめてお薦め。

久美沙織「盗ってこい！」
犬好きの作者による犬好きの作者とイラストレーター（国樹由香）と
ごく一部の読者のための、犬好きミステリー。
ちんけな車泥棒の二人組が大金持ちの遺産相続に巻き込まれて…
というあらすじはたぶんどうでもよくて、犬に関するうんちくと描写に
たぶん作者の労力の大半は注がれている。
現在週刊アスキーとe-NOVELSで連載中の作品を紹介してしまう暴挙。

<<美術鑑賞>>
筒井康隆「ロートレック荘事件」
ロートレックの絵画が飾られた屋敷に招待された男女。そして起きる惨劇。
『究極のトリック』と銘打って出されたわりにはミステリーマニアからは
いろいろ文句が出そうだが、ロートレックに関して語られるうんちくだけでも
じっくり読んでみてください。

グレッグ・イーガン「しあわせの理由」
感情を失った男が脳手術によって再び芸術に対する感動を味わうことができるようになった。
脳内で目盛りを右へ動かすと対象への印象が正方向に、と感動を自在に調節可能。
でもそれは本当に「好きだ」と言えるものなのか？　自由意志の問題を執拗に描き続けるイーガンの傑作短篇。

トマス・アドコック「死を告げる絵」
かの巨匠ピカソと同じ名を持つ老画家の描いた絵の構図どおりに
次々と起こる連続殺人。裏には悲しい過去が隠されていた。
アローン・エルキンズのシリーズも考えたけど、これ好きなんで

<<公務員試験>>
筒井康隆「タック健在なりや」（「笑うな」収録）
大統領補佐官登用試験で、ヤッシャ・ツッチーニとタックがマラソンのデスマッチを戦う。
同世代の眉村卓へのエールとして書かれたらしい。

<<ハードウェア>>
牧野修「MOUSE」
ジャンキーの少年たちがドラッグによる妄想の具現化で戦う話。
腰に付けたカクテル･ボックスで、24時間ドラッグを直接体内注入している。

ウィリアム・ギブスン＆ブルース・スターリング「ディファレンス・エンジン」
蒸気コンピューター萌え。

<<大学受験サロン>>
清水義範「国語入試問題必勝法」
困ったときの清水義範(w
長短除外の法則、正論除外の法則など奇妙な必勝法が盛りだくさん。
この作品を一言でまとめると「　　　　　」（ネタバレのため削除）

<<児童書>>
ウィリアム・ゴールドマン「プリンセス・ブライド」
ベストセラー作家が、子どもの頃父親が自分に読んでくれた
最愛の本を息子に贈る。しかし、息子はつまらないと読んでくれない！
作家はショックを受けるが、その本を読み直して納得した。
退屈な記述が長々と続くのだ。
父親はおもしろい部分だけを抜粋して読んでくれたのだと気づいた作家は、
自分で抜粋編を作ることにした――
「作家」の現実と、編集される「本」の虚構が入り混じった
〈真実の恋と手に汗握る冒険物語の名作〉をどうぞ！

<<番組ch(TX)>>
深見真「アフリカン・ゲーム・カートリッジズ」
TXでよく放送されるB級アクションのテイストにあふれた作品。

<<懐かしエロ>>
中嶋ラモス「宇宙刑事ヴォルクバン−囚われの女子高生を救出せよ−」
（フランス書院、ナポレオン文庫）
いや、東映メタルヒーロー宇宙刑事ギャバンが好きだったので・・・(´∀｀*)
（ヴォルクバンには「怪奇クトゥルー男」という怪人がでてきます）

<<インスタント麺>>
山下洋輔「ピアノ弾きよじれ旅」
モダンジャズを日本で確立したピアニストのヨーロッパ演奏旅行記と
その他のエッセイ。初代会長を務めた全日本冷やし中華愛好会で
「マルチャンの冷やし中華」についても言及していた、はず。
どこがSFかって？　山下洋輔がSFでなかったらなにがSFだ！

<<ネトゲ実況2>>
貝花大介「ラグナロクオンライン」
素直にノベライズを紹介ってことで。

<<アルバイト>>
谷原秋桜子「激アルバイター・美波の事件簿　天使が開けた密室」
　　　　　　　「激アルバイター・美波の事件簿２　龍の館の秘密」
主人公の女子高生が死体処理とか托鉢とかの変なアルバイトをして事件に
巻き込まれる。ライトノベルとミステリーの中間の作品だが、ミステリー寄りで
かなりまともにミステリーをしている。

<<理系全般>>
森博嗣「すべてがFになる」
「理系」という概念を小説界に定着させたと思われるシリーズ、の第１作。
理屈っぽい、変人というステロタイプが一人歩きした気もしますが。

<<調味料>>
小松左京「ぬすまれた味」ぬすまれた味収録
とある派遣組織から大富豪のもとを訪れた臨時雇い。そこで彼は味覚をはじ
めとする全ての感覚を奪われてしまう。ご馳走を食べても、美女とＸＸして
も何も感じることのない日々。それに対する反抗策として……

<<パチスロ>>
野村胡堂「銭形平次捕物控」
「主役は銭形」→そのご先祖。嶋中文庫から全集刊行中。

小林めぐみ「食卓にビールを☆ぱちぱち編」
休日にパチスロにいくことになった夫婦。
ところがそのパチスロ屋では宇宙規模の犯罪が進行中だった！

<<社会・世評>>
福田政雄「殿がくる！」
現代日本にタイムスリップしてきた織田信長。
現代社会への風刺、というには作者の主張が強すぎる気はするけど。

火浦功「お前が悪い！」お前が悪い！収録
この世のすべては、ぜんぶあなたが悪いのです。責任を取ってください。

<<壁>>
Ｅ・Ａ・ポー「黒猫」
多少ネタバレ気味だが有名作だしいいでしょ。

小松左京「物体O」物体O収録
首都圏を取り巻く形で突如出現した謎の「壁」。その影響は？　そしてその
物体は一体なんなのか？　「首都消失」の先駆け的位置づけの短編。

<<介護･福祉>>
菅浩江「KAIGOの夜」（「五人姉妹」収録）
マザーコンピュータ<中枢>が新しく作ったのは介護用ロボットではなく
「介護を受ける」ロボット。介護者に文句を言ったりとリアルに作られている。
実は介護する側もロボット、人類はもういないのだった。
KAIGOとは人類に十分な世話をしてやれなかったコンピュータの「悔悟」でもある。

<<ワールド音楽>>
大原まり子『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』
とある星での公園で演劇団がつれてきたのは宇宙を飛ぶよう改造された鯨だった、
主人公の少年ジョシュアは、演劇団の歌手と仲良くなり、
ある計画を立てて実行しようとするが・・・
ＳＦ青春小説の傑作。

Ｊ・Ｒ・Ｒ・トールキン「シルマリルの物語」
唯一神エルの旋律から発展して奏でられた音楽。
その音楽により世界は形作られた、というのがトールキン神話の天地創造。
まさに”世界の音楽”なのですよ。

<<また挑戦２。>>
エラリー・クイーン作品
読者への挑戦が定番パターンですね。

平井和正「サイボーグ・ブルース」
捜査中に殺害された黒人捜査官が、サイボーグとしてよみがえった。
超人的な能力を持ちながら、サイボーグとして黒人として差別される哀しみ。
平井原作の傑作マンガ「８マン」を不本意な形で終わらせられた情念が
ここに形を変えてよみがえり、何度でも挑戦を繰り返す。

<<大型・特殊車両>>
神林長平「今宵、銀河を杯にして」
戦車は特殊車両！
思考戦車マヘル＝シャラル＝ハシ＝バズが活躍するテキトーな部隊の戦記。
彼（？）を覚醒させる呪文は「おまえのイドの蓋をとれ」

<<ライトノベル>>
「ライトノベル板の関連本」。あなたがそうだと思うものが関連本です。
ただし、他人の同意を得られるとは限りません。

以上です。

予選17組の皆さん、お互い頑張りましょう！