第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-005

関連本紹介の前に…


　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＡＮ　ＡＰＯＬＯＧＹ


昨日の関連本紹介で<<格闘技>>の紹介が漏れていたことをお詫びいたします。

<<格闘技>>
夢枕獏「キマイラ・吼」シリーズ
身体に幻獣を宿した少年大鳳吼の謎を中心に、闘わずにはいられない
莫迦な男たちの姿を描く。格闘技小説で定評ある作者の長編第1作にして、
SF・ライトノベル双方を代表する傑作。ただし現在未完。

それでは予選13組を紹介します

一次予選13組
3/15(火)
<<おいらのメール>>
高瀬彼方「カラミティナイト」
霧舎巧「私立霧舎学園」シリーズ
イラストが”西村博之”なので。

<<アダルトサイト>>
島田荘司「異邦の騎士」
理由は
ttp://www.ionpromotion.net/blog/nanba/archives/2004/11/glmva.html

<<アニキャラ個別>>
公野櫻子「 Sister Princess〜お兄ちゃん大好き〜」
えーとまあその
とりあえずラ板にかつてあったスレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/976598380/

<<考古学>>
ヴァン・ダイン『カブト虫殺人事件』
エジプト考古学研究のパトロンが、支援を打ち切ろうとした矢先に、古代エジプト
博物館の一隅で殺される。
エジプト趣味横溢の衒学ミステリー。

ジーン・M・アウル「地上の旅人‐エイラ」
両親を地震で失ったクロマニヨン人の子供エイラ。
ネアンデルタール人の一族に拾われて、自分と違う種族の中で成長していく。
やがて自分と同じ種族を探すため氷河期の大陸を旅する。
トンデモない設定ではあるものの、学術的な下調べを下であろう描写が随所に見られ、
まるでその時代に生きているような気分にさせてくれる。
評論社のシリーズもあるが、ここは完訳版のこちらを薦めたい。

<<朝生>>
中井英夫「虚無への供物」
竹本健治「匣の中の失楽」
笠井潔「バイバイ、エンジェル」
いわゆるアンチ･ミステリといわれるものを3作。
アンチ･ミステリというのは、既成のミステリに飽きた、
あるいは、既成のミステリを超えようとする小説群のことであり、
それらは先行のミステリに対する不満、あるいはオマージュで出来上がっているため
アンチ･ミステリは一種のミステリのパロディとなり、
非常に観念的、技巧的にならざるをえない。
それがゆえに、このややこしい小説たちのあらすじの紹介はできません<(_ _)>
ただ、シャベリ場とは一味違う、観念のほとばしり、
大論争大会をご賞味ください…。

<<パン>>
森博嗣「有限と微小のパン」
すいません。タイトルだけです。
パンも違います。

ジェラルド・カーシュ「壜の中の手記」
ごめんなさい。作者が
元用心棒、元プロレスラー、元新聞記者で元パン屋ってだけです。
パンが出てくるかどうかは覚えてませんが、面白かった記憶があります。
MWA賞（桐野夏生がこの前候補になって話題になりました）受賞作です。

アガサ・クリスティー「バートラム・ホテル」「スリーピング・マーダー」
この小説でアフタヌーンティーに憧れた人も多いのではないでしょうか。
銀の三段重ねのトレイに盛られた
ケーキとキュウリのサンドイッチとスコーンは魅力的ですよね。
また、ミス・マープルといえば浮かぶのが、
「正統派ミルクティーとスコーン」！
これはぜひ、たっぷりのクロテッドクリームといただきたい。
レシピが知りたい人には「ミステリーからひと皿」貝谷郁子もお薦め。

<<漫画>>
喜国雅彦「本棚探偵の冒険」
漫画家喜国雅彦の古本エッセイ集。
古本収集にまつわる話を始め、人の家の本棚の整理に嬉々として手伝ったり、
箱欠けの本の箱を自作したり、豆本を作ったりetc
全国の古本好きに捧げられた一冊。

大沢在昌「らんぼう」
高い検挙率と凶暴性を誇る刑事、イケとウラ
事件が起きれば容疑者を殴り、蹴り、投げ飛ばし、振り回す
このコンビのモデルが西原理恵子の「金角」（ゲッツ板谷）と「銀角」
巻末には西原画伯による豪華解説マンガ
新潮文庫版なら表紙もサイバラ

赤塚不二夫「赤塚不二夫１２０％　死んでいる場合じゃないのだ」
ギャグの巨匠赤塚不二夫氏の自叙伝。
トキワ荘時代の話、エッセイあり立川談志師匠との対談あり。
盛りだくさんで引き込まれるように読んでしまいます。
面白いものを書きたい。まだ死ねない。そういう思いが伝わる一冊。

<<デジタル放送>>
星新一「味ラジオ」（「妄想銀行」収録）
放送業界の技術革新の話。放送局が味覚を口内の装置に配信、
ユーザーは無味のガムをかみながら一日中いろいろな味覚を楽しむことが
可能になった社会。ある日放送事故で味覚が届かなくなると、人々は不安になり･･･

<<デジカメ>>
特捜司法官S‐A　麻城ゆう
それは刑事であり裁判官、そして死刑執行人。
超人気番組「特捜司法官S‐A」の主演俳優秋津秀が現実の事件に挑む。
作中に立体写真というのが出てくる。
なぜデジカメと思ったか詳しく話すとネタバレになったてしまうので、
気になる方は一読してください。

<<電波･お花畑>>
おかゆまさき「撲殺天使ドクロちゃん」
電撃文庫を代表する電波作品。
(ﾟ∀ﾟ)ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜

清水良英「激突カンフーファイター」
登場人物全員ボケっぱなし！ ツッコミ要員なし！
読書酔いした小説は初めてデース

片山憲太郎「電波的な彼女」
見知らぬ女から忠誠を誓われた主人公。
話を聞いてみると前世がどうこうとか言い出す電波女。
そんな時、連続殺人事件が発生して……

<<お人形>>
島田荘司『斜め屋敷の犯罪』
別名≪斜め屋敷≫とも呼ばれる奇妙な構造の館で繰り広げられる連続不可能殺人。
捜査に乗り込んできた御手洗潔は、人形ゴーレムこそが真犯人だと告げる。
彼は天才なのか、バカなのか？！

加納朋子「コッペリア」
その人形は官能的な肌と壊れた心をもっていた。
天才的な人形作家、人形を愛する青年、
人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。
人形に憑かれた人々が織りなす情念のアラベスク。（帯より）

<<DTM>>
木ノ歌詠「フォルマント・ブルー」
自分はシンセサイザーだと言い張る少女に出会った主人公。
音楽コンクールに向けて少女とともに曲を作り出すのだが……
MIDI音源がどうとか門外漢な自分でも制作課程を読むのは面白かった。
ちょっとオチに不満が残るが。

<<実況ch>>
清水義範「偏向放送」（「アキレスと亀」収録）
マラソンの実況中継で日本選手に肩入れしまくって喋るアナウンサー。
ボルテージが上がって仕舞いには解説者の話もスルーする様に……
こんなアナウンサー実際にいるよなあ。

スティーブン・キング「バトル・ランナー」（「バックマン・ブックス１」に収録）
失業者あふれる西暦2025年アメリカ。失業者の主人公はテレビ番組「ラニング・マン」に応募する。
一ヵ月逃げとおせれば十億ドルの賞金、しかし捕まれば待っているのは死というサバイバル・ゲームだ。
逃亡の様子はテレビ中継され、視聴者は応募者の死に様を楽しみに番組を見ている。
周囲はすべて敵のなか、主人公は生き延びることができるのか！？
（映画版では現カリフォルニア知事の恥ずかしい全身黄タイツを見ることができます）

<<家ゲー攻略>>
大沢在昌,京極夏彦,宮部みゆき「大極宮１〜３」
３人が所属する大沢オフィスのHPに載った近況報告をまとめて書籍化したもの。
そのうち宮部みゆきの「安寿のがまぐち」に「ゲーム女の生きる道」なる
コーナー内コーナーが誕生。
最初のうちは一言コメント程度だったが
段々と個々の作品をこだわりを持って語りだし
「幻想水滸伝�V」の先行プレイ日記を「幻水」公式HPに載せるようになる。
PSゲーム「ICO」のノヴェライズも手がけるようになる。
ttp://www.osawa-office.co.jp/weekly/back/back101-200index.html
の126−130号では「ヴァンダルハーツ」シリーズの攻略もやってます。

<<議員･選挙>>
筒井康隆「やぶれかぶれのオロ氏」
とかくがさつで評判の悪い議員、オロ･ドラン氏が
自分のスキャンダルの疑惑を晴らそうと、ロボットを相手に
釈明の記者会見を行うが、逆にロボットを使ったことで、事態は…。

<<レズ・百合萌え>>
今野緒雪「マリア様がみてる」
直球勝負で。
百合萌えブームを作ったといっても過言ではないかもしれない作品。

氷室冴子「クララ白書」シリーズ
「マリア様がみてる」が好きなら、まずお薦め。
女子校の寄宿舎で繰り広げられる日常がかわいらしい。
「丘の家のミッキー」シリーズ（久美沙織）と、
初期の頃の「漫画家まりな」（藤本ひとみ）シリーズも併せてどうぞ。

<<家庭>>
川上亮「僕らA.I.」
家族をテーマとした長編１本と、あとがきという名の短編１本合わせて
一つの作品。長編は最後やや納得できない終わり方をするけれど、その後
あとがきで作者の実話がはじまり、最後には許している自分を発見した。
すべての家族、そして儚き愛情を抱く人々に捧げます。

<<番組実況（フジ）>>
「１２人の優しい日本人」脚本：三谷幸喜　監督：中原俊
「古畑」と脚本家が同じなので。
舞台は陪審員制度が導入された日本。
嫌々集められた１２人の陪審員が
殺人容疑者の判決をめぐって議論を繰り広げるミステリコメディ。
もしお気に召したらオリジナルである「１２人の怒れる男たち」もぜひ。

<<投資一般>>
半村良「長者伝説」
政治家の出入りする高級倶楽部に勤める主人公は
5億円入ったバッグを拾う、それを元手に株への投機を始める主人公であったが・・・
半村良にしては、凡作。ただストーリーは、単純だがバブル期の狂ったような描写は
圧巻。

<<●>>
コナン・ドイル「６つのナポレオン」
「紳士諸君！　ボルジア家の有名なる●をご紹介申し上げます！」
読んだ人ならわかる。

草野心平「冬眠」
この板のためにあるような詩。
気になる人は「黒い丸　草野心平　冬眠」でぐぐってみよう！

<<中東ニュース+>>
奥泉光「バナールな現象」
1991年1月の湾岸戦争勃発を境に、東京に住む大学講師の主人公の日常に異常が。
過去が自分の記憶と次第にずれを生じ、現実が虚構に侵食されてゆく。
繰り返し挿入されるポーの「大鴉」の一節"Nevermore"が不気味。

<<削除議論>>
サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」
現代女流作家の一人、サラ・パレツキーのV.I.ウォーショースキーシリーズの一作。
「息子のガールフレンドを探してくれ」と事務所にやってきたのは、銀行の役員を名乗る男。
調査を開始したヴィクの前に浮かび上がったのは、大胆な保険金詐欺事件だった。
削除議論→鷺板、詐偽板というつながりで…

<<主義・主張>>
レイ･ブラッドベリ「華氏451度｣
焚書が当たり前となった、未来で、本を処分する仕事
「ファイアーマン（本来は消防士の意味）」であるモンターグが
クラリスという少女と出会い、本に対する考えを変えていき…。
直接的な主義主張はないですが、やはりこれでしょう。
（マイケル・ムーアが自分の映画に引用したりしてましたし）

<<スケート>>
海原零「銀盤カレイドスコープ」
既出だけどここで出さないわけにはいかないだろう。
フィギュアスケートスポ根物語。DQNもあるよ。

ヴァン・ダイン『ウィンター殺人事件』
捜査の時間稼ぎのために、なぜかヒロインがフィギュアスケートを披露する話。
ヴァン・ダインの遺作で、話のふくらませ方は物足りないのですが、
割とスッキリしたよい作品だと、私は思います。

<<野生生物>>
平井和正「リオの狼男（アダルト･ウルフガイ･シリーズ）」
トップ屋（今で言うフリーの芸能記者、パパラッチ）の犬神明は
実は、狼男であった。彼は、国際的陰謀に巻き込まれるが・・・。
「ウルフガイ　人狼天使」当たりから爽快さがなくなりﾃﾞﾑﾊﾟｰな小説になるが
それまでは最高！

ジェイムズ・ティプトリーJr.「愛はさだめ、さだめは死」
モッガディートとリーリッルウは仲の良い親子。冬が来ると２匹は冬眠に入るが、
厳しい冬を子が生き延びるためには親を食べなければならない･･･。
異星生物の生態を「野生の王国」風に描いた感動作。

<<Windows>>
H.P.ラブクラフト「ダゴン」（「ラブクラフト全集」第３巻収録）
手記の形で書かれたクトゥルー神話の一編。最後の一文が有名。「窓に！　窓に！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ﾟ∀ﾟ)

以上です。

予選13組の皆さん頑張ってください。

そして格闘技板の皆さん申し訳ありませんでした。