第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-005

<<文学>>
奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」
夏目漱石の名作『吾輩は猫である』の続編という形のパロディ小説。
目覚めたらなぜか上海にいた「吾輩」のもとに苦沙弥先生殺害の報せが走り、
人が猫が入り乱れ、推理に冒険にひた走る！
著者をしてこの作品を書くために作家になったとまで言わしめた超絶SFミステリーを、
本家「吾輩は猫である」とともにお楽しみください。

柳広司「贋作『坊っちゃん』殺人事件」
教師を辞めて東京に戻ってきた坊っちゃんは、かつての同僚・山嵐から、
教頭の赤シャツが無人島で首を吊って死んだと聞かされる。
山嵐に誘われて松山を再訪し、調査を始めた坊っちゃん。
やがて、思いもよらない真実が明らかになっていく。

<<大学生活>>
森見登美彦「四畳半神話体系」
京都の某大学に入学した主人公。いろいろなサークルに入る選択肢があるが、
どれを選んでも('A`)な感じの大学生活。４つの選択が平行世界的に描かれる。
自分の学生時代を思い出して「しょぼかったな〜」と思える人は共感できるかも。

<<広告・CM>>
筒井康隆「にぎやかな未来」
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・交通…あらゆる媒体を広告が支配し
その媒体広告を見聞きしなくてはならない法律ができた未来。
あまりのうるささに主人公はレコードを買い求めようとするが、
安価なレコードにも広告がたっぷり入っており…。
ネットの無料サービスを使うたびにこの小説を思い出します。

<<アニメ漫画速報>>
マルドゥック・スクランブル/冲方丁
ファフナーで懲りてなくてまたアニメの脚本やるそうですね。
GONZOで。3Dで。

<<コンビニ>>
我が家のお稲荷さま／柴村仁／電撃文庫
封印をとかれた大霊狐さま(美女に変身可)があまり緊迫感の無いまま家庭の守り神に。
あやしいコンビニ店長が出てきますがその正体は×××××です。

<<クレジット>>
小松左京「黒いクレジット」（明日の明日の夢の果て収録）
ふと拾った、『名前の書かれていない』クレジットカード。それを使って
どんな贅沢もできるが、その代償は……？

<<データベース>>
谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」
「ただの人間には興味ありません。
　この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
入学の挨拶でいきなりこんな事をぶちかました唯我独尊少女、涼宮ハルヒとその仲間たちが繰り広げる
ちょっとSFな学園もの。
で、これがなぜデータベースかというと情報統合思念体へのアクセスにSQLが使われてるので。

米澤穂信「氷菓」「愚者のエンドロール」
探偵役の主人公に対して、知識はあるけど推理はしない友人が登場。
その友人曰く「データベースは結論を出せないんだ」

<<電気・電子>>
クリストファー・プリースト「奇術師」
二人の奇術師の確執を叙述トリックで塗り固めた物語。
このミステリーがすごいでもSFが読みたいでも上位に食い込んだ話題作。
とかなんとかいうことはどうでもよくて、ニコラ・テスラ萌え。交流電気ﾏﾝｾｰ。

<<エロ漫画小説>>
式貴士「Ｕターン病」（「カンタン刑」収録）
発病すると1年に1歳ずつ若返ってしまうＵターン病に冒された妻が
ぎりぎりの年齢になってしまったときの、最後の、切ないｾｸｰｽ。
SF作家・式貴士の他に数々のペンネームを使い分けた作者の
もう一つ有名な名前は、蘭光生。

<<家庭用ゲーム>>
ALL YOU NEED IS KILL／桜坂洋／集英社スーパーダッシュ
戦死するたびに２日分の運命を繰り返すようになってしまう主人公。
「死に覚え」を繰り返し初年兵が最強レベルのベテランとなっていく。

<<占い性格診断>>
島田荘司「占星術殺人事件」
島田荘司のデビュー作。二・二六事件の夜に起こった密室殺人。
占星術師・御手洗潔が40年解かれることのなかったトリックに挑む。
緻密な構成が魅力的。作中にも随所に占星術が登場する。

倉知淳「占い師はお昼寝中」
渋谷の老朽ビルで叔父が営む「霊感占い所」で巫女のバイトをする美衣子。
怪異現象に悩むお客に、叔父はもっともらしく妖怪の名を挙げるが、
それらはみんなインチキ。なのに、彼が厳かに告げるご託宣はいつも怪異の真相を突いている。
この人のは占いじゃなくて推理なんだけど、まあ占い師の話ということで。ｽﾝﾏｾﾝ

<<言語学>>
Ｊ．Ｒ．Ｒ．トールキン「指輪物語」
やはりここで推すのがふさわしかろう。
作者がバリバリの言語学者で、さまざまな架空言語が作中に出てくる。
それどころか、架空言語のために背景世界を考え出したのがこの指輪物語の世界なのである。
まさに「はじめに言葉ありき」

森岡浩之　『星界の紋章/戦記シリーズ』　ハヤカワ文庫ＪＡ
アニメ化もされ、田中芳樹『銀英伝』以来の国産大河ＳＦシリーズとして
金字塔を打ち立てたこのシリーズ。
昨年12月には3年半ぶりにシリーズ七巻目が発刊されファンを驚かせた。
この中で出てくるアーヴ語は完成度の高い架空言語として知られネット上
でも様々な研究？がなされている。

筒井康隆「残像に口紅を」
世界から、音が一つずつ消えていく。その音を使った単語と、
その単語が指し示す対象とともに。好きな食べ物、愛用する品、
大切な家族さえも。そして残された音だけで描きうる世界とは。
言語学板にもこのネタのスレが立っているので。

<<プロバイダー>>
筒井康隆他「電脳筒井線」
朝日新聞連載小説「朝のガスパール」と並行して、ASAHIネットの掲示板に
書き込まれた膨大なログを編集したもの。実に全3巻に及ぶ。
読者参加早売りネタバレラブコール議論推論甲論乙駁水掛け論
固定ハン叩きAAコピペ荒らし電波アク禁、すでになんでもアリだった。
なお、当時のASAHIネットは朝日新聞社関連のパソコン通信サービスだったが
朝ガス関連で一気に会員を増やし、今のプロバイダ事業の基礎を築いた。

<<家電製品>>
ラファティ『ブタっ腹のかあちゃん』（「九百人のお祖母さん」ハヤカワＳＦ）
わいはジョー・スペード。三拍子も四拍子もそろた男や。
わいはわいにそっくりな、ものごっつい男前の相棒と組んで、
「ブタっ腹のかあちゃん」ちゅう「いらんもん何でも消せる機械」を作ったんや。
取り付け料込み49ドル95セント、ごっつお買い得のええ機械やったんやけど、
なんぼか行き違いがあってこれの商売やまってもうた。
現在新しい相棒募集中や。けど、わいの相棒になる以上は、
いざちゅうときにわいのいうことがのみこめんと、どもならんで、あんた。

<<共産党>>
Ｒ・Ａ・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」
SF板の名無しの元ネタにもなってる有名作。
細胞構造の組織をつくって革命を目指すところなんかいかにも。
月の労働者よ団結せよ！

<<インディーズ>>
大槻ケンヂ「新興宗教オモイデ教」
「僕」は暗くて友達がいなかったり
同級生のなつみさんは失踪して怪しい宗教に入ってたり
超能力に目覚めて人殺したりする青春小説です。
一昔前のインディーズってかナゴム系な感じで
自分BOXサイコー！ゾンカッケー！と感じた人は僕と友達になって下さい。

<<モテない男性>>
酒見賢一「童貞」
本来は「若者」といったぐらいの意味だそうで、この小説でも
そういう意味でタイトルになっています。いちおう。
古代中国、女が強い社会で反逆を挑む少年の物語。

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
合コンをきっかけに交際を始めたマユと、大学生たっくんのお話。
最後まで読んでも「ただのイケてない恋愛小説じゃん」としか思えなかった人は
書名でググって下さい。
大学生活と迷ったんだけど、バブル期ネタが出てくるんでこっちに。

<<地震速報>>
真保裕一「震源」
地震で津波が発生し、警報が遅れる事故が起こったが、
ミスをした本人は既に姿を消し、裏には国家的な陰謀が見え隠れする。
福岡管区気象台地震津波監視センターに勤める監視員が主人公。
すまん、随分昔に読んだので内容がいまいち思い出せない。

<<海外旅行>>
「どくとるマンボウ航海記」北杜夫／新潮文庫
まだ海外旅行が一般的でない時代に漁業調査船に便乗し
ヨーロッパに行った作者によるエッセー。
海外旅行黎明期の船旅というものが仔細に語られます。

<<懐かしアニメ>>
「青の騎士ベルゼルガ物語１・２」はままさのり／ソノラマ
アニメ「装甲騎兵ボトムズ」の、バトリングを軸としたサイドストーリー。
パイルバンカーは漢の武器。

<<人権問題>>
「スレイヤーズ　すぺしゃる」富士見ファンタジア文庫　　神坂 一 (著)
リナ＝インバース曰く「悪人に人権はない！」
というわけでこのシリーズを。

<<superfree>>
あざの耕平「同胞−accomplice−」（Ｄクラッカーズ・ショート２より）
反則気味だけどシリーズものの中の一短編を。
外伝的な話でシリーズの黒幕的存在の過去が語られている。
やり手のサークル仕切り屋、売春、ドラッグとスーフリ事件を連想させるキーワードがたくさん。
マジであの事件を下敷きにして書いたのかもしれない。
（いや、そういう板じゃないらしいけど）

<<既婚男性>>
ロバート・F・ヤング「いかなる海の洞に」（「ジョナサンと宇宙クジラ」に収録）
古びた写真を見返すような、彼女と出会って結婚した当時を思い返すような
そんな甘くノスタルジックな気分に浸りたいときにどうぞ。
（そんな思い出ないわい、というのはナシの方向でw）

<<三国志・戦国>>
町井登志夫「諸葛孔明対卑弥呼」
酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」は既に知ってるよという人に。
卑弥呼が魏の命令で大陸に渡って、孔明と呪術対決。
孔明は電気の力を使い、五丈原で弾くのはエレキギターならぬ電気琴。はっちゃけてます。

志茂田景樹「戦国の長嶋巨人軍」
精神鍛錬の一環だと、某終身名誉監督の思いつきで自衛隊に入隊した巨人軍が
戦国自衛隊と同じ運命に。織田軍に加勢して桶狭間の戦いで今川を破り、
信長に気に入られて家臣団に野球を伝授する、という常人には絶対思いつかない展開。続編激しくキボン

<<プロレス>>
夢枕獏「平成元年の空手チョップ」
力道山は生きていた！狙うは前田日明の首ひとつ！
師匠の権限で猪木vs馬場も無理やり実現させちゃう！
まるで東スポの１面のような設定から始まるプロレスファンタジー。
UWFや東京ドームに特別な幻想があった頃の話なので
今読むと古臭いんだろうけど、あの時代の空気が感じられる作品。

<<ニー速(PINK)>>
川上稔「終わりのクロニクル」
　　 _ 　∩
　(　ﾟ∀ﾟ)彡　おっぱい！おっぱい！
　(　 ⊂彡
いろんなサイズのおっぱいが楽しめる、エロくて燃えるライトノベルのシリーズ。
熱血な馬鹿共がコテコテのギャグを飛ばしながら世界の崩壊を防ぐために戦います。
（実はおっぱい以外の部分にスゴいエロ要素が隠れてたりするのだが、それは読んでのお楽しみ……）

以上です。
予選10組の皆さん頑張ってください。