第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-004

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170清き一票@名無しさん
<<本命投入>>

小説投稿サイトとしてかつて設立され、数々の名作を生み出した「2ch文章 虎の穴」

「匿名投稿・添削できる修行場所。煽り・罵倒は覚悟の上で」
「煽り・罵倒をうけるのも修行のうちです、たぶん」
「晒され続けても恥ずかしくない&惜しくない文章を投稿すること。吐いた唾は飲み込めねーです」

の精神は今もなお、創作文芸板住民の殺伐としながらも真剣な姿勢に受け継がれています。



今回はその後継サイト「2ch文章 アリの穴」 (http://ana.vis.ne.jp/ali/)から
独断と偏見で選出した名(迷)作を23時まで細々とご紹介したいと思います。
都合上、宣伝スレでの紹介は一部抜粋に留めさせていただきます。
続きが気になった方は、是非ともURL先でじっくりと読んでください。

もう一つの主役、簡素ウラン(感想欄)における、作者vs簡素人(or 簡素人vs簡素人)の
言葉で言葉を斬るようなやり取りにもご注目いただければ幸いです。
生島ヒロシ。

世間一般の方々が彼に対して持っているイメージは、おそらく

 「あー、そんな人いたよなあ」「こいつ今何やってんの?」
 「こないだ競艇場で見たよ」「北朝霞でそば食ってたよ」

こんな感じだろう。

しかし、そんな彼を「ネ申」として讃える場所がネット上に存在する。
それが、ラジオ番組@2ch掲示板(以下「ラジオ番組板」)である。

「ネ申」がパーソナリティを務めるラジオ番組「生島ヒロシのおはよう一直線」は
平日早朝5時半からの放送である。朝早くの放送にもかかわらず、番組のスレッドは
放送時間中「ネ申」の一挙一動に対しての「愛」溢れるカキコであふれかえる。
同番組を放送しているTBSラジオの実況スレッド(ラジオ実況板)も同様に
「愛」溢れるカキコで埋め尽くされる。深夜放送ならともかく、
早朝の番組にしてこの人気。これはすごいとしか言いようがない。
172作品紹介・1:05/03/13 00:42:43 ID:O80KA72q
 阿呆の神様

 オレンジ色の蜜柑が、ゆるい放物線を描いてキヨシの胸元へ流れ、『キャッチした』と思ったら、
蜜柑はキヨシの両手をすり抜け、膝からゴム長靴の足元に落ち、アスファルトの道を転がって
側溝へ消えた。慌てて拾いに行こうとするキヨシを制止し、悟は生っている蜜柑を木から五・六個
もぎ取ると、生垣を乗り越えて直接キヨシに手渡した。
 投げ与えたのが間違いだった。子供の頃から見なれたキヨシの風貌だったが、近くで見ると
髭にも髪の毛にも白いものが混じり、老い耄れた感じがして不潔だった。反射神経も鈍っている。
だから、夏も冬も被っている麦藁帽子を胸の前でひっくり返し、その中に蜜柑を入れたのだが、
キヨシは仰ぎ見るように悟を凝視し、嬉しそうに笑った。
 以前はこんなことはなかった。阿呆のキヨシだったが、大きな声でよく怒鳴った。
「こらー早よ帰らんかー」
 夏休みなど、神社の境内で遊んでいると、夕方、必ずキヨシは現れ、薄暗くなっても野球を
止めようとしない子供達を怒って追い立て、家に帰らせるのであった。だが、子供らもバカの
キヨシにゲームを終らされたのが面白くない。そこで仕返しをすることになる。穴を掘って落したり、
立小便をしている後ろから水をぶっ掛けたり、農協の事務のおばさんが呼んでいると嘘をつき、
実は臨時休業の日だったりして、ドアの前で途方に暮れるキヨシをからかったり、
ありとあらゆる悪戯を仕掛けて愚弄した。

http://ana.vis.ne.jp/ali/antho_past.cgi?action=article&key=20030921000057
「ネ申」がいかに愛されているかは番組のスレッドを見ずにしても分かる。
ラジオ番組板のスレッド一覧を見渡せば、「ネ申」の名前が入ったスレッドが
何本も見つかる。「こんな生島ヒロシは嫌だ」スレッドは、ラジオ番組板内に
20近くある「こんな〜〜は嫌だ」スレッドの中で唯一シリーズ化しているスレッドであるし、
「ネ申」のなりきりスレッド「生島ヒロシですが何か?」は、ネタスレ不毛の地と言われる
ラジオ番組板で8スレ目まで達している。
また、一般のラジオ番組板住人ですらコメントに困るような駄スレにも、
「ネ申」の信者達は必ずといってもいいほどメッセージを書き込んでくれる。
さすがは「ネ申」の信者達といったところか。

ラジオ番組板を語る上で、生島ヒロシはけして欠くことのできない存在なのである。


「ネ申」の番組スレ
 生島ヒロシのおはよう定食&一直線 Part9
 http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/am/1105139664/

(その2へ続く)
174清き一票@名無しさん:05/03/13 00:46:14 ID:GcBqz6Jh
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175清き一票@名無しさん:05/03/13 00:46:46 ID:GcBqz6Jh
         ∩      もうすぐカーレースが始まるぞ!
      ( ゚∀゚)彡 巛ヽ    
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176清き一票@名無しさん:05/03/13 00:47:21 ID:GcBqz6Jh
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177清き一票@名無しさん:05/03/13 00:48:03 ID:GcBqz6Jh
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    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ 何笑ってんですか!
    | ン(○),ン <、(○)<::|      失礼ですよっ!
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ
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         .|          .:| +いえ、何も・・。
         |          .::::|
       .  |         :::::| +  
                 :::::/  この日だけは、何故か坊さんも可愛らしく見えた。
                       神様が恋人。神社仏閣板。
178作品紹介・2:05/03/13 00:49:04 ID:O80KA72q
 深海光

 最初の水槽の青くどこか浄化されたような光が二人とその周りの世界を包む。
その光に照らされて、二人はマリンブルーにきらめくヒトガタのようになった。
「ほら、最初はサンゴ礁の魚だ」
「ふぅん」
 父の言葉に水希は気の無い答えを返す。孝洋の言葉通り、水族館の最初の
見せ物は『サンゴ礁』だった。
 水から取り出してみるとそれぞれ純粋な赤だったり黄色だったりするサンゴも、
海色にぼやけて少ししけた色に見えた。その上をまさに色彩の祭りといった感の
色々な子魚が泳いでいる。
「サンゴ礁には色々な生物が集まっているんだ。例えばあそこにいるエビは――」
「そんなこと聞かなくても解説読めばわかるよ。もうサンゴ礁の『礁』って字だって
読めるようになったんだから」
 ふてくされたように水希は言って、握っていた手を離して解説板に向かう。
孝洋はほうと息をついて、ただそれを見送った。
 水槽の前の時間はブルーに照らされてひどくゆっくりと流れていた。

http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20050106000008
179作品紹介・3:05/03/13 00:50:27 ID:O80KA72q
 ああ教祖さまっ! 〜 騙されやすい僕らに愛をください Wow Wow Yeah 〜

 オレみたいなのを好きになるモノ好きな女性も居るんだなと思いたかった。
実際オレの知り合いにかなりの色男がいるのだが、そいつはいわゆるデブ専で、
体重が百キロ以下の女性は愛せないとか言っていた変わり者だ。
 だから、彼女もまた、そいつと同じように、オレみたいな冴えない男が
好みなのかと思って安心していた。
 でも現実はこうだ。きっと宗教に勧誘したくて近づいたんだ。とんだ売女だ。
畜生騙された。でもいいや。結構いい思いしたし、まだ抱き足りない気持ちも、
彼女に対する愛情面での未練もあるが、引き際は心得ている。
「ごめん。オレ、宗教とか興味ない」
 香織の表情にかげりが見える。落胆したのだろう。篭絡したと思ってたんだろうな。
オレも宗教とかじゃなく、保険の勧誘とかなら喜んで契約するし、判子も押すよ。でも宗教は駄目だ。
「そう……」
 香織はそれだけ言うと、ベッドからするりと降りた。一糸纏わぬ姿でバスルームへ向かう
彼女を見送りながら、改めていい身体していると思った。
 ラブホテルの風呂はガラス張りというかマジックミラーになっていて、こちらからは丸見えだ。
そこから、身体を洗う香織のなまめかしい肢体が映し出される。
 さっき出したばかりなのに、もうこれっきりだと思うと、名残惜しいのか、股間の暴れん坊将軍がいきり立ってきた。
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho_past.cgi?action=article&key=20030923000073