第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-003

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581スネ夫の最期(1/2)
「中村くん、私はちょっとでてくるから……」
骨川はそう秘書に言い残して部屋を出た。
株式会社骨川商事。資本金1億円。骨川は2代目である。
社長の世襲には社内からの反発もあったが、結局初代社長であり、現会長の
父親が押し切った。社長とはいえ父親の傀儡。だが骨川は社内で髀肉を嘆きつつ
無為に時間を過ごすことを良しとしなかった。仕事がしたかった。
父親をあっといわせたい。そう思った骨川は父に黙って自らの会社を興した。
資金は幼馴染みに借りた。新会社の事業もその幼馴染み、剛田が取引先を
紹介してくれたことで何とか起動に乗る、筈だった。
骨川の目の前に大男が座っている。アルマーニのスーツ、腕時計はロレックスの金無垢、
靴はオーストリッチ。髪の毛は七・三にきっちりと分けられている。
「ジャ、いや、剛田さん。何とか、何とか手形の期限をジャンプしてもらえませんか!」
「スネ夫よお、俺も慈善事業でやってるわけじゃねえんだ。俺の金は俺のもの。
きっちり期限は守ってもらうぜ?」
582スネ夫の最期(2/3):05/03/11 15:50:26 ID:+PAr4ral
「そ、そんな。期限までに金を用意するのは俺には無理だ。頼む!後生だ」
「お前が駄目でも親父がいるじゃねえか。用立ててもらえ」
「親父に?駄目だ……今更そんなことできない」
「テメエじゃ金を集められねえ、親父にも頼めねえとなると、万事休すだな。
スネ夫、あきらめろ」
「……」
「……わかった。俺も鬼じゃない。ひとつだけ方法がある」
「ええっ」
「お前が所持している骨川商事の株式、全部俺が紹介する第三者に譲渡しろ」
「……どういうことだい?」
「俺たちは密かに骨川商事の株式を買い集めていた。そして、お前の持ち株を
あわせると、名義こそバラバラだが筆頭株主に踊り出る」
「ま、まさか!」
「そうだ。骨川商事を乗っ取る」
583清き一票@名無しさん:05/03/11 15:52:09 ID:KjmFMZpY
[[2ch11-nAyq0Mj.-PD]]
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            _○ <なす入り<<カレー>>が嫌いだと!?
             ノ>..,,,_\______________
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      `-'rrー-fl、;;;,,..___;;;rr;:ノ
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  へ)   ,||  .|i   ||  |i
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  /そんな奴等は許さん、消すぞ!
  \_____________  なす様に消されたくなかったらカレー板へ
                            http://food6.2ch.net/curry/
584スネ夫の最期(3/3):05/03/11 15:52:51 ID:+PAr4ral
「そんな……。じゃあ、ジャイアン、いや、剛田さんが紹介してくれた
取引相手が姿を消したのも?」
「さあ〜?そんなやつの行方は知らないなあ?大方フィリピンあたりで
豪遊してるんじゃないの?」
「この……!……かっはっ……ぐぅ」
骨川がテーブルに突っ伏す。
「おや?社長、確か心臓病の持病持ってましたよね?急に立ったりすると
体に悪いですよ?」
剛田が伝票を骨川の方に押しやる。
「じゃあな、骨川社長。株式譲渡の書類、近いうちにサインしてもらいに行くぜ?
所詮、お前のものは俺のものなんだよ」
剛田を追わなければという思いとは裏腹に体が全く動かない。
視界から急速に光が失われていく。テーブルから床に崩れ落ちる。
ウエイトレスが甲高い悲鳴を上げる……