第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-003

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560 ◆E.WSPCVZAE
なんでもあり板です。
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1108994508/l50

ではこれより宣伝物資を投下します。
うちの板はコテ占有スレがほとんどのため、かってに宣伝に使えないので
自分の過去スレ(小説連載)より、面白かったと評価が良かったシーンを。

成瀬宏美:抜群の美貌とスタイルと、高いプライドの持ち主の女子大生。
成瀬美雪:宏美の義母で、宏美に長い間威圧されていたが、夫の出張中に宏美を監禁して逆襲。
杉本明日香:宏美と同じ大学に合格して上京し、成瀬家に下宿していたが宏美の
憎しみを買い、宏美に苛め抜かれて美雪にはおもちゃにされる日々を送っていた。
宏美が監禁された後、あることをきっかけに一人暮らしを始める。
そして美雪が宏美を始末しようとしたその日、恨んでいたはずの宏美を救出して
自分の部屋に連れ帰る。

561 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:13:18 ID:iYf9Zd7+


403 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/04 02:52
明日香も丼を置くと
「え…宏美さん、ですか?」
と一言電話に答え、それからマジマジと正面の宏美を見る。
明日香の顔を正面から見る宏美は息を飲んだ。
ことさらに無表情を装うかのようなポーカーフェイスだが、その目にはなにやら
胸騒ぎを覚えるのだ。まるで自分をどう扱うか考えあぐねるような、優位に立った
者の目つき。宏美の窮状を面白がるというか、窮鳥を懐に入れて介護しながらも、
生殺与奪権を握ったことを楽しむような瞳の輝き。
(早く、知らない言ってよ、ここにはいないって)
そんな焦る宏美の心中などお構いなしのような風で、明日香は相変わらず
黙って宏美を見つめている。
携帯からは美雪がなにやら大声で叫んでいるのが聞こえる。沈黙する明日香の
返事を催促しているのが窺える。
(まさか、一旦助けておいて、売るつもり…)
宏美は悪い想像に顔色を失うが、明日香は黙ったまま宏美を品定めするような
目で見ながら、長い沈黙の末に携帯に答える。
562 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:13:52 ID:iYf9Zd7+




404 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/04 02:54
「宏美さんですか…」
そうして大きく息をつくと、焦る宏美をじらすかのように少し沈黙した末に、
宏美の顔を眺めながらゆっくりと言う。
「知りませんが」
宏美はホッと息をつく。電話の向こうでは美雪が宏美が逃げ出した説明をしているようで、明日香は
「ええ? まさか」
「はい、もし大学で宏美さんの話を聞いたら、すぐにお知らせします」
などと相槌をうっている。それから明日香は美雪と手短に会話し、そのうち成瀬家を
訪れるとか約束し、やっと電話を切った。
「おば様、宏美さんが姿を消して慌てているみたい。私が手引きしたとは
気がついてないですよ。あー、ホッとした。うどんが伸びるまえに食べましょう」
ニコッと笑う明日香の目からは、先ほどの嫌な感じは消えて、いつもの明日香の
純粋な笑みが浮かんでいた。
563 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:14:27 ID:iYf9Zd7+
417 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:37
「ええ、本当にこのうどん美味しい」
再び箸を取り応じる宏美は、なんとなく明日香の機嫌を取るようなことを
口に出してしまい、それがまた情けなく感じられてしまう。
惨めな気持ちでうどんをすすりながら、宏美は明日香に探りを入れてみる。
気になっていたこと、美雪の嘘であって欲しいと思っていたことだ。
もし嘘ならどんなにか良いことだろう事柄。
「明日香ちゃん…美雪さんが言っていたんだけど、私の裸の写真が…」
ここまで言うと、キョトンとして箸を止める明日香に勇を鼓して聞く。
「私の裸の写真をキャンパスにばら撒いたなんて、本当なの?」
箸を止めた明日香は宏美の顔を見ていたが、ふと視線を落として目を瞑り、ややあって口を開く。
「人の噂なんて75日と言いますから…気にしなくていいと思います。みんなすぐ飽きますよ」
明日香の慰め交じりの述懐に、宏美はああ、と天を仰ぐ。
やはり美雪が言ったことは本当だったのかと
564 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:14:54 ID:iYf9Zd7+
418 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:38
「みんなは…どういう反応だったの?」
震える口調で宏美が聞くと
「どうって、驚いてましたよ。アイコラっていうんですか、今はそういう
合成写真もあるから、それじゃないかなんて疑っている人もいましたけど」
アイコラで切り抜けられるなら儲けもの、とやや安堵する宏美だが
次の明日香の言葉で打ちのめされる。
「でもテニスサークルの人たちは、わかったみたいですよ。一緒にお風呂に
入ったり、シャワー室で見たこともあるでしょうから」
はぁと吐息を漏らすと宏美は肩を落とし、箸と丼を置く。もう食欲はなかった。
自分のリアルの裸の写真が出回り、それをみんなが興味津々話のネタにする光景が浮かぶ。
この誇らしい突き出た乳房も、量感のあり引き締まった尻も、くびれたウエストも、
テニスサークルの面々からすれば自分を特定するポイントになっているのだろう。
565 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:15:22 ID:iYf9Zd7+
419 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:39
絶望的な宏美を気遣うように、明日香は
「お風呂を沸かしますから、待っていてください」
というと、自分と宏美の食器を重ねてキッチンに運び、風呂の用意をする。
打ちのめされていた宏美だが、ややあって立ち上がり、風呂の水を入れている
明日香のところに行く。これも気になっていたことだ。
「あの…下着を着けたいんだけど…」
遠慮がちに言う宏美に、明日香はポンと手を叩いて
「ああそうですよね、忘れていました。押入れの収納ボックスの一番下に、
下着が入っていますから、好きなのを選んでください」
と勧める。
明日香の他には誰もいないとはいえ、さすがにノーパンにノーブラでは
決まりが悪い宏美だ。
566 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:16:19 ID:iYf9Zd7+
420 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:40
とりあえず明日香のパンティを借りようと、収納ボックスを開けて見繕い、
かつて自分が買ってあげたはずのナイロン製のパンティを選んだところで、
明日香が浴室から戻り、
「すいません、それは体育の授業があるときなんかに履いていく、
おしゃれ用の下着なんですけど」
と遠慮がちながらも言う。
選んだパンティを手に立ち尽くす宏美だが、自分が選んだパンティがやんわりと
駄目出しされたのを悟り、気まずい思いを抱きながらせっかく履こうとした
パンティを元の場所に戻す。
「こっちの列から選んでください。普段着用ですから」
明日香が示した方を物色してみると、実家から持ってきたらしい高校時代から
身に着けていた、くたびれて質素なパンティのみしかない。
少しでもマシなものをと思うが、どれも似たり寄ったりだ。選びあぐねている
宏美に業を煮やしたのか、明日香が近寄り適当に白いパンティを2枚取り出して
567 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:16:52 ID:iYf9Zd7+
421 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:41
「これでいいですか? もしおしゃれする必要があるときは、
もっとマシなのをお貸しします。」
と宏美に渡してきた。
下着でおしゃれする必要などいつ巡ってくるのだろうと明日香の言葉に宏美は
自嘲しながらも、渡されたパンティを受け取るが、たった2枚と言うのが引っかかる。
「明日香ちゃん、2枚しか貸してくれないの?」
すまなさそうに訴える宏美に、明日香が説明する。
「履いたのをその晩洗って、交互に履き替えてください。それで足りますよね」
つまりパンティは一日1枚だけ履き替えろと言うことらしい。確かに全裸で
過ごしていた地下室での監禁の時よりはマシだ。しかし、もう1枚くらいは
貸して欲しい、との宏美の胸中を悟ったかのように、明日香は言う。
「2枚だけだと足りないですか?」
「できれば…」
と頷く宏美に、明日香は突然プッと笑いだし、ついで段々と笑い声が大きくなり、
ついにはさも可笑しそうに腹を抱えて笑い出し、涙目になる。
568 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:17:41 ID:iYf9Zd7+
423 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/06 14:51
なんだろうと動揺する宏美に、明日香は目をこすりながら
「もしかして、頭から被るパンツも必要ですか? おば様から聞きました。
宏美さんが鉄仮面ならぬ布仮面にされていたって」
といい、笑い転げる。
自分の受けた屈辱の仕打ちを明日香に知られていて、しかも目の前で笑われてしまい、
宏美はカァーッと頬が熱くなり、赤面しているのが自分でもわかる。
「いえ、2枚で結構よ」
と、結局妥協せざるを得なかった。まだ頼みたいことがあったためでもある。
「ああ、笑ってしまってすいません。宏美さんも好きで被らされて
いたわけじゃなかったんですよね」
569 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:18:17 ID:iYf9Zd7+
440 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/09 01:30
明日香は一応宏美に謝りようやく笑い終える。
それでもまだ目を可笑しそうにこする明日香に対し
「ブラジャー、なんとかならないかしら。いずれ代金は払うから、今だけ立て替えて、
買ってきてくれないかな?」
宏美は控えめに頼む。監禁されてからずっとノーブラで、このままでは年をとる前に
形が崩れるのではと危惧していた。また、今もTシャツの上から形のいい巨乳が
くっきり突き出し、乳首がぽつんと浮かんでいるのも惨めだった。
だが明日香は返事を渋る。
「あんまりお金がないんで…今日もタクシー代使っちゃったし、
ラ・ペルラみたいな高いのは買えないですよ」
宏美を救出するために明日香が使ったタクシー代だが、今の宏美にはそれを弁済する
能力もない。ましてやブラジャーを立て替えるとして買ってもらっても、
いつその代金が払えるか定かではないのだ。あくまでもお願いするしかない。
570 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:18:41 ID:iYf9Zd7+
441 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/09 01:31
「出来たらでいいのよ。出来れば胸に下着を当てていたいの。贅沢は言わないから、ね?」
弱い立場のせいか、ついつい哀願する口調の宏美に
「はい、じゃあ明日用意しておきますね…お風呂が沸くまで、
適当に過ごしていてくださいね」
明日香はキッチンに消え、じきに洗いものをする水音が聞こえる。
宏美はジャージを脱ぐと、明日香に借りたパンティを履いた。ややゴムが
伸びた綿の白いパンティで、本来なら誰かの履き古しなど怖気を振るうくらい
ごめんなのだが、しばらくノーパンだった身からすると有難かった。
古びた畳の上にごろんと仰向けになり、染みのある板張りの天井を眺めながら、
さまざまなことを考える。
明日香に助けてもらわなかったらどうなっていたのか、キャンパスの女王様の
晩節を汚すとか最後のお風呂とか言う美雪の言葉の意味はなんだろう。
やはり亡き者にされていたのだろうか。
571 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:19:11 ID:iYf9Zd7+
442 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/09 01:32
自分の裸の写真が出回って騒ぐキャンパスの情景。 
愛する父・啓太郎にいつ会えるんだろうか。
これから美雪はどんな手を打つんだろう。
そして、明日香はなぜ自分を助けてくれたのだろう…自分が酷い仕打ちをした
というのに、やはり明日香は心根が優しい娘だからか。本当にそうなのだろうか…。
監禁されていたときに気遣いを見せてくれた明日香、ニコニコしながら
差し向かいでうどんを食べた明日香と、美雪から携帯に電話があったときの
嫌な感じの明日香はどうも一致しない。
考えているうちに、疲労と脱出した安堵、そして満腹感から次第に睡魔に
襲われ、宏美はまぶたを閉じて健やかな寝息を立てる。
「宏美さん、お風呂が沸き…」
明日香が風呂の知らせに来て、寝ている宏美を見るとやれやれという風に
肩をすくめ、押入れから毛布を取り出して体の上にそっと掛けてあげた。
572 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:19:50 ID:iYf9Zd7+
443 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/09 01:34
ぐっすり眠っていた宏美は、カーテンの隙間から差し込む日差しで目を覚ました。
(まぶしい…ここは)
殺風景な地下室とは違う、畳の和室が目に映る。
ふと考えて、そうだ、明日香のアパートに匿われたんだと我に帰った。
昨夜はいつのまに眠ってしまったのだろうか、薄い毛布が掛けられ、
自身の体も敷布団の上に横たえられていた。
明日香の姿を探そうとして首をもたげる宏美だが、和室の隣の狭いキッチンに、
エプロン姿の明日香の後姿が見えた。
(ああ、明日香ちゃんは朝ごはんの支度か)
体がだるいし、頭もすっきりしない。もう少し寝ていようかとまた目を閉じようと
する宏美だが、不意に明日香が振り返り宏美の寝ている和室を窺ったので、
宏美は自分だけが寝床にいるのが照れくさいと言うか気まずいと言うか、
まだ寝ている振りを決め込もうとしたが、薄目を開けていた宏美は、
心臓が止まりそうになるくらい驚いた。
573 ◆E.WSPCVZAE :05/03/11 13:21:16 ID:iYf9Zd7+
444 名前:1 ◆E.WSPCVZAE :04/09/09 01:35
エプロン姿の明日香が片手に包丁を持って、寝ている宏美を凝視していた。明日香の
つぶらな瞳が、まっすぐ宏美を突き刺すように見ている。
けして好意的な視線ではなく、それどころかこれまで明日香が見せたことがない、
見る者を凍りつかせるような、ゾッとさせる冷たい目。
(殺される…)
薄目を開けている宏美は身動きも出来ずただ固まる。明日香に散々意地悪をして
人前で恥をかかせ、友人や彼氏を失わせて家でも奴隷代わりに扱ってきた自分を
憎み、自分の手で止めを刺そうと言うのかと。昨日助け出したのも、美雪の手ではなく
自分で始末をつけるつもりだったのかと。
このままでは殺られる、と思いながらも宏美の四肢は硬直したかのように動かない。
口の中がカラカラに渇いている。

とりあえずこの辺まで転載しました。
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