第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-003

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415清き一票@名無しさん
次は板内のとあるスレから作品を一つ。
創作文芸板では珍しい二次創作系の作品です。
収めれば4レスほどで済みますが、作者の意図に従い6分割で投稿します。
こちらの都合にてスレッド自体の紹介は控えさせていただきます。
また、少々官能的な描写がありますが、ご容赦ください。
416ジャムおじさんの死 (1/6):05/03/10 19:07:14 ID:BruZS6pn
バタコさんの膣内はしっとりと湿っていた。
ジャムおじさんはすぐに射精感を覚えたが、それが興奮のため
なのか薬の作用なのかはわからなかった。ベッドの軋み音に合わせて
揺れる真っ白い尻を眺めていると、この女がつい一ヶ月前までは処女
だったのが嘘みたいだった。
「ああ……ジャムおじさん、もっと」
バタコさんは肘の力を失い、枕に顔を埋めて甘い声を上げた。
沁み一つないコック帽がはたりと落ち、床で何度か揺れる。
417ジャムおじさんの死 (2/6):05/03/10 19:08:33 ID:BruZS6pn
最初はレイプだった。
アンパンマンがパトロールへ出かけている間に、ジャムおじさんは
バタコさんを押し倒した。
バタコさんは激しく抵抗し何度も食パンマンの名を呼んだが、頬を
2、3回ぶん殴るとすぐに大人しくなって、ただじっと陵辱に耐えていた。
ジャムおじさんはまだ汚れを知らないバタコさんの体内に欲望をぶちまけ、
気絶したその姿を写真に収めた。
赤い筋が一本、床に散った小麦粉を染めていた。
418ジャムおじさんの死 (3/6):05/03/10 19:09:09 ID:BruZS6pn
「あ、わたし、もう……」
「よし、出すぞ」
「あの、お願いします。外に……」
ジャムおじさんは酷薄に鼻を鳴らした。そして腰の動きを速め、一気に射精した。

ジャムおじさんは事を終えた後、女とベッドで過ごす時間が大嫌いだった。
媚薬を使った相手であれば尚更だ。バタコさんは薬の余韻から覚め、啜り泣き
を始めている。
露骨に舌打ちし、ジャムおじさんは全裸のまま寝室を出て行った。階段を下り
風呂場のドアを開ける。
419ジャムおじさんの死 (4/6):05/03/10 19:12:18 ID:BruZS6pn
熱いシャワーを浴びながらものにした女達の顔を思い出してみるが、いつも
上手くいかない。はっきりと記憶しているのはせいぜい五、六人程度で、あとは
霧が掛かったようにぼんやりしている。
ジャムおじさんは自分と関わった不幸な女達のことを思い、女を不幸にする
ことでしか生きていけない自分自身を思う。そして最後に浮かんでくるのは、
なぜかメロンパンナちゃんの笑顔だった。
「あの女は違う」
ジャムおじさんは奇妙な無力感に苛まれ、そう独りごちた。
グラニュー糖を散らした黄色い顔や細く折れそうな体を思い浮かべ、懐かしい
胸の痛みを覚えた。今までどんな女にも感じることのなかった温かさを与えて
くれる女。メロンパンナちゃんは特別な存在だ。
420ジャムおじさんの死 (5/6):05/03/10 19:14:59 ID:BruZS6pn
もし、今からでもやり直しが効くなら……。
馬鹿な思い付きだった。しかしそんなことを考えている自分のことが嫌いでは
なかった。小さい頃から夢見てきた家庭をメロンパンナちゃんとなら築けそうな
気がする。
ジャムおじさんはシャワーを顔全体で受け留めながら、彼女に会いに行く決心をした。
全てを清算することは不可能だ。それでも彼女なら許して受け入れてくれると思えたのだ。
不意に脇腹に焼けるような痛みを感じた。視線を落とすとそこから鋭角を持った
金属が突き出ている。
痛みが瞬時に拡がり、意識は背後に立つ誰かへと向けられた。
振り返る。バタコさんだった。
「あなたが悪いんです」
バタコさんはさっきと同じように泣いていたが、口元は引き攣るように笑っている。
421ジャムおじさんの死 (6/6):05/03/10 19:16:08 ID:BruZS6pn
筋肉が収縮したような感覚の後、ジャムおじさんはタイルの上に倒れ込む。
視界が歪んだ。瞼越しに日の光を浴びているようにきらきらと輝き、すぐに暗転した。
バタコさんがまだ何か話している。ジャムおじさんの聴覚はすでにそれを捉えることは
出来ない。
暗幕を見詰めながら、ジャムおじさんはメロンパンナちゃんの顔を思い浮かべようとする。
駄目だった。何も現れてくれない。そこには闇があるだけだ。
バタコさんの第二撃が頭頂部に振り下ろされるまで、ジャムおじさんは闇を凝視していた。