第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-003
SF、ミステリー、ライトノベル合同企画
予選出場板の関連本紹介です
一次予選08組
3/9(水)
<<記念日>>
筒井康隆「カラダ記念日」(「薬菜飯店」所収)
「この刺青いいわ」と女(スケ)が言ったから7月6日はカラダ記念日
「組長を殺るぞ」だなんてカンチューハイ2本で言ってしまっていいの
など、ベストセラーになったあの歌集のパロディ。短歌が趣味の極道な人が詠んだという設定。
<<アーケード>>
鍋本ちぇいある「ブレイクエイジEXロアゾロ・ブルー」
同名漫画のノベライズ
アーケードゲーム「デンジャープラネット」の全国大会優勝者暮林明に与えられた最強VP「ヴァーチャルパペット」
ロアゾロブルー(青い鳥)
与えられた使命は「誰にも負けるな」
ブレイクエイジの小説は他にもあるけど「負ける要素は無い」最強VPの出るこの作品を
<<芸術デザイン>>
新井輝「ROOM NO.1301」
主人公が有名女性芸術家と出会い、彼女に不思議なマンションを紹介されるところから物語が始まる。
主人公はそのマンションに住む人たちと交流を深めながら、喪失した愛を探し求めていく…。
たくさんヒロインが出てくるが、そのうち二人が芸術家。
特に主人公の姉は芸術家であり、恐ろしい萌えキャラでもある。
菅浩江「永遠の森 博物館惑星」
小惑星を改造して作った博物館には、古今東西のあらゆる美術品が集まる。
そこで働く学芸員は脳手術を受け、データベースと直接交信・検索作業を行って
それぞれの美術品にとって最も良い見せ方を探っていく。
女性向けSF入門書として最適・・・かも。
<<アトピー>>
半村良「石の血脈」
自己免疫→膠原病という連想で。
(ただしこの作品が書かれた当時、膠原病の原因は
よくわかっていなかったようです。また、あくまでフィクションです)
名手の初長編にして伝奇SFの最高傑作。分厚い本ですが一気に読めます。
<<育児>>
川端裕人「ふにゅう」
子育てに頑張る父親たちを描いた短編集。
表題作「ふにゅう」は「子供に自分の乳(母乳じゃなくて父乳)をあげたい」と願うパパの話。
松尾由美「バルーン・タウンの殺人」
人工子宮による体外妊娠が当たり前になった世の中で、敢えて母体からの出産を望む
妊婦たちが暮らす東京都第七特別区・通称バルーン・タウン――もちろん住民は妊婦ばかり。
全てが妊婦の心と身体のために作られたのどかな街、バルーン・タウンで
次々と起こる事件を妊婦探偵が解き明かすシリーズ。
<<ビリヤード>>
ドナルド・E・ウエストレイク「ホット・ロック」
天才的犯罪プロデューサーにして不運な泥棒ドートマンダーが依頼されたのは、
コロシアムに展示中のエメラルドを盗み出すこと。
首尾よく盗み出せたものの、肝心のエメラルドを持った仲間が捕まってしまう。
そのため仲間と宝石を救い出す計画を練るはめに…
作中、ドートマンダーの相棒がたびたび一人で玉突きをしており、
それを見ていた依頼主の大佐とビリヤードをするようになります。
<<卓上ゲーム>>
富士見書房「ドラゴンマガジン」
卓上ゲーム(特にTRPG)とライトノベルは結びつきが強くて
挙げようと思えばいくらでも挙げられるんだが代表としてこの雑誌を。
TRPGのリプレイあり、TCGの記事あり、TRPG・PBM畑出身の作家ありと
ライトノベルと卓上ゲームのコラボの象徴といえるかもしれない。
<<チア>>
かんべむさし「決戦!日本シリーズ」
応援団のドタバタが秀逸
桐野夏生「グロテスク」
東電OL殺人事件をモデルにして書かれたと言われている作品。
登場人物の一人、佐藤和恵がチアリーダー部への入部を断られるというエピソードがある。
…何も言わないで。自分だって苦しいこと分かってるんだからorz
<<DIY>>
エドモンド・ハミルトン「フェッセンデンの宇宙」
実験室内に自分で宇宙を作り、天変地異を起こして神の気分を味わう話。
現代日本バージョンとして機本伸司「神様のパズル」もあり。
<<絵本>>
あざの耕平「Dクラッカーズ」(富士見ミステリー文庫)
二人の子供が外国の絵本を元にオリジナルの話と世界を作りあげた。
それはやがて幻の王国となって二人の前に現れる。
「僕はあの王国に行きたい」
筒井康隆・永井豪「三丁目が戦争です」
日本SF作家クラブ第四代&第九代会長の豪華コラボによる絵本。
しかし絵本とはいえ内容は、この二人の作風とタイトルから想像できるとおりw
<<大人の同性愛>>
エリザベス・ハンド「冬長のまつり」
人口減少で衰退した未来。最も豊かなのは多くの稚児を擁する娼館だった。
娼館を追われた少年と、他人の心に入り込む能力を持つ少女の物語。全編にわたり耽美です。
<<派遣業界>>
光瀬龍「派遣軍還る」
作者の処女長編。後に改稿され、両方の版が単行本化されている。
すみませんほとんどタイトルだけです。
<<フライトシム>>
スカイ・クロラ (著)森 博嗣 中公文庫(ハードカバー版と新書版もある)
戦闘機パイロットが主人公。
一応戦争物なのだが、かなりすっきりとした造りとなっている
独特な雰囲気の作品です。
キーワードは「戦闘機」「空」「子供」「死」
スワンウィック&ギブスン『ドッグファイト』(「クローム襲撃」ハヤカワSF)1986年
「おれにはハイプが要るんだ」ディークは耳のうしろにペーストを塗って誘導面を作る。
安物のウェファーなんで、プログラムを走らせるとき後頭部に妙なしびれがある。
<スパッズ&フォッカーズ>。太陽代わりは200W電球。緑の地表はビリヤード台のフェルト。
親指サイズの仮想複葉機を乗りこなすには集中力がいるが、
ナンスの就活用ハイプさえ打てば、今夜のファイトで<マックス>を奪えるんだ。
だからベイビー、そのハイプをよこすんだ。さあ。
対戦地獄に墜ちた男の話。<<アーケード>>でもよかったな。
<<趣味一般>>
江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」
世間に退屈した男が、下宿の屋根裏に忍び込んで隣人の生活を覗き見るという趣味を発見する。
やがてこの趣味を利用した完全犯罪を思いつき・・・
<<競馬>>
焦茶色のパステル 岡嶋二人 講談社文庫
80〜90年代のミステリ界を席捲した競作作家岡嶋二人の出世作たる
競馬ミステリー。第28回の江戸川乱歩賞受賞作品。
東北の牧場で、牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブ
レッドの母子、モンパレットとパステルも撃たれた。
競馬の知識のない隆一の妻・香苗を怪事件が次々に襲う。
一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
フリードリヒ・トールベルク『騎手マテオの最後の騎乗』集英社
盛りをすぎた名騎手など無惨なものだ。
だが、オーナーに解雇を言い渡された老騎手よりはマシというものだ。
かつての名騎手マテオは競馬場へ通い、厩舎に顔を出し、そうして誰もがマテオを無視した。
ある日、マテオは激しい思いにとらわれた。「俺はもう一度やる。やれる」
突然たずねてきたマテオを前に、オーナーである伯爵は困惑するばかり。
どこの阿呆が老いぼれ騎手にダービーを任せる? 厩舎自慢の主力馬を?
だが最終的に伯爵はマテオを乗せることに決めた。
人々は伯爵を「正気じゃない」と言い、伯爵自身もそう思っていた……
<<競馬>>続き
水野良「ロードス島戦記」
あえて卓ゲじゃなくこっちで。
ファリス、ファラリス、マイリーなど神の名前を競走馬から取っている。
<<生活サロン>>
サイモン・ブレット「ダイエツト中の死体」
親友に付き合ってダイエット・サロンに入ることになったパージェター夫人。
ところが、夜中に「私は殺される」という声を聞くわ、そして死体が運び出されるのを見てしまうわでもう大変。
ダイエット・サロン→生活サロンはそんなに強引でもないでしょ?(いや強引だって)
<<音楽一般>>
難波弘之「飛行船の上のシンセサイザー弾き」
SF作家兼現役ミュージシャンである難波弘之が、
同じテーマを小説と音楽で展開した記念碑的作品。
<<モ娘(狼)>>
平井和正「ウルフガイ・シリーズ」「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」
SF史上に残る名作であるとともに混迷を極めつつ今も続く大作。
安易ではありますが、2ちゃんねる最大勢力の(狼)板にある意味ふさわしいかと。
「美獣」 高千穂遥
精悍な、猛禽のような顔つき、暗い眸と黄金に輝く髪、極限まで鍛えあげられた体
(* `.∀´)<こうじゃなけりゃ夏センセのダンスしごきに耐えられないわよ!
※内容は記憶喪失の若者が運命に従って邪悪な存在を倒しに行くファンタジーです
赤川次郎「三毛猫ホームズの犯罪学講座」
女性恐怖症の片山が、怪我した課長の代理で女子大に講義に行く羽目に。
モーニング娘。がドラマやってた繋がりで。
<<ニュース議論>>
アイザック・アシモフ「黒後家蜘蛛の会」
月に一度レストランに集まる6人の紳士が、議論しながらゲストの話の謎を解こうとする。
しかし真相を言い当てるのはいつも「一言よろしゅうございますか。皆様」で始まる給仕ヘンリーの言葉。
アシモフ先生のトリビア満載のミステリ短編集。
<<パズル>>
コリン・デクスター「ウッドストック行最終バス」
イギリス、オックスフォードが舞台のミステリ。主人公のモース警部がクロスワードパズルマニア。
「試験に出るパズル 千葉千波の事件日記」高田崇史
背スラリ、髪サラリ、前髪パサリのジャニーズ系天才高校生・千波くんと
仲間たちが謎に挑むシリーズ。タイトルの「パズル」は推理パズル。
例)全く同じ形をした13個の金塊があるが、その中の1つは偽物である。
その偽物を、上皿天秤を3回だけ使って判別せよ。
ただし偽物は、本物より軽いのか重いのかはわかっていない。 …答えは本を参照のこと。
<<懐かしラジオ>>
火浦功「RADIO SUMMER」(「たたかう天気予報」収録)
不幸な事故で彼女を失った元サーファーのビル。
彼を慕う少年リッキーは、彼の元へ砂浜で見つけたと古ぼけたラジオを持ってくる。
そのラジオのスイッチを入れると「あの日」の放送が流れ出したのだった・・・
眉村卓「深夜放送のハプニング」
かつてラジオ番組パーソナリティーとしても活躍した眉村卓の、
70年代のラジオスタジオを舞台にした連作集。
<<レシピ>>
梶尾真治「チーズ・オムレット虜囚」(「宇宙船<仰天>号の冒険」収載)
とろけるようなチーズオムレツの虜になった男の悲劇。
ジョアン・フルーク お菓子探偵ハンナ・シリーズ「チョコチップ・クッキーは見ていた」
世界一美味しいクッキーを出すお店を経営しているハンナが
義弟の捜査を手伝う為に「世界一美味しいクッキー」を手に
聞き込み捜査を開始。美味しいものの前にはついつい口が軽くなる…
紹介されているレシピで、実際クッキーを作ってみると本当に美味しいです。
あれ?お菓子板のほうがいいかな…
<<新シャア専用>>
新木伸「星くず英雄伝」(電撃文庫)
種のキャラデザ平井久司がイラストを担当。
スペースオペラでハーレム状態。ライトノベルの王道を行くシリーズです。
<<テニス>>
斉藤純「テニス、そして殺人者のタンゴ」
上げといてなんだけど、この作品がテニスミステリーだということ、
斉藤純のデビュー作であることの2つ以外よく知らない。ごめん。
<<冬スポーツ>>
海原零「銀盤カレイドスコープ」
フィギュアスケートを題材にした数少ない、むしろ唯一のライトノベル。
熱血スポ根小説、と書くと引かれるかもしれませんが苦難を乗り越えて成長する話です。
あと主人公とマスコミの舌戦もいい感じ。
<<ゾイド>>
星新一「午後の恐竜」
恐竜をモデルにしたおもちゃということで。
ある朝目覚めると街中に恐竜の幻が出現していた。
時間の経過につれて後の時代の生物へと進化していく。
この現象の最後にあるものは? 星新一の全ショートショート中十指に入る傑作だと思います。
以上です。
予選08組の皆さん頑張ってください。