第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-002
SF、ミステリー、ライトノベル合同企画です。
予選07組の関連本を紹介します。
<<野鳥観察>>
と学会「トンデモ本の 世界」
(科学的、常識的におかしな主張をしている人たち「トンデモさん」を
集めて報告する「と学会」の本。彼らは、自分たちを『バード・ウォッチャー』と称する。
<<地理お国自慢>>
『おしゃべりな訪問者』(小松左京著/新潮文庫)
小松左京がタイムマシンに乗って、時間と空間を越え、歴史上の人物に
インタビューを敢行。その現代人から見れば異常そのものに思える
歴史上の人物たちの思考がグー!)
清水義範「やっとかめ探偵団」
名古屋市中川区の駄菓子屋に集まる婆さんたちが探偵役の連作ミステリ。
名古屋文化の紹介本として使えるかも?
<<同人イベント>>
舞城王太郎・西尾維新・佐藤友哉「タンデムローターの方法論」
「ファウスト」に書いている人気作家3人がイベント「文学フリマ」に出した同人誌。
入手困難なので復刊お願いします>講談社
小森健太郎「コミケ殺人事件」
コミケ会場で起こった連続殺人事件。謎を解く鍵は、被害者たちの同人誌に隠されていた…
晴海で開催されていた頃のコミケを舞台にした推理もの。
<<経済学>>
マーシャル・ジェボンズ「経済学殺人事件」
こういってはなんだが、普通のミステリー。
作者は経済学者の2人組みだそうで、経済学の薀蓄は結構真面目。
<<不倫・浮気>>
連城三紀彦「美女」
短編集だが、収録作のほとんどが不倫・浮気もの。男も女も、みんな演技者。
<<グッズリスト>>
G・K・チェスタトン「イズレイル・ガウの誉れ」
グレンガイル伯爵は死んだ。あとに残されたのは、一人の従者と、
互いに何の関連もなさそうな、部分的に毀損された品々だった。あるいは壊れ、
あるいは一部が持ち去られた色々な品物の意味するものは何?
ブラウン神父がその謎を解き明かす。
<<日本史>>
「邪馬台国はどこですか?」(著:鯨 統一郎/創元推理文庫)
邪馬台国はどこにあるのか?聖徳太子は誰なのか?などの
歴史上の謎について作中の3人の登場人物が歴史談義に話を咲かせ、
奇想天外な説を飛ばしあう。
歴史好きにはたまらない作品です。
<<地理・人類学>>
アルベルト・マングウェル、ジアンニ・グアダルーピ「世界文学にみる架空地名大事典」
題名通り。様々な小説に登場する地名を網羅した事典。
項目の説明の中で触れられている小説内の出来事にニヤリとさせられる。
好きな小説の地名を調べてみるも良し、適当な項目を拾い読みするも良し。
高いけれどもそれだけの価値のある一生ものの本。
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」J.P.ホーガン
人類がどこから発生し、どのように広がって行ったか。それは科学が進んだ現在でも開かれない謎。
なぜ、我々は他の動物とこれほどまでに違うのか。いったい何が起きたのか。
その謎は月面で発見された5万年前のミイラからひもとかれていく・・・
マイク・レズニック「キリンヤガ」
時代の流れで伝統が失われていくのを嘆くアフリカ、ケニアの一部族の老人。
伝統を守るには社会を一から作り直すしかない、と惑星を開拓して
新たな共同体を作り自分は司祭に。それでも伝統に疑問を抱く人々を留めることはできないのでした。
ラストの象といっしょに去っていく姿が寂しい。
<<病院・医者>>
コニー・ウィリス「航路」
臨死体験(NDE)を医療に応用するための研究で、医者が自ら擬似臨死体験の被験者となる。
NDEが始まると船の中で、見知った人の姿も。メタファーに満ちたこの体験の意味とは?
日本でも放映されたドラマ「ER 緊急救命室」と同じ病院が舞台。
「暁天の星 鬼籍通覧 」椹野道流
現役監察医がえがく、ミステリーのようなホラーのようなおはなし。
「法医学教室一同、あなたとお目にかかる日が……
永久にこないことを、お祈りいたしております。」
<<インターネット>>
黒田研二「幻影のペルセポネ」
人の死までも表現できる精緻な電脳仮想世界で起こった連続殺人。
同じ頃、仮想世界に参加している現実の人間も謎の死を遂げる。
結末で世界がひっくり返るような感覚に襲われることうけあいです。
<<B級グルメ>>
押井守「立喰師列伝」
押井キーワードの一つ「立ち食い」をテーマに本人が好き勝手やったドキュメンタリーっぽいもの。
登場人物は「月見の銀二」「冷やしタヌキの政」など。
なぜか映画化されてしまうらしい。
「あぶきっちん」梶尾真治(「恐竜ラウレンティスの幻視」収録)
普通の女の子が作るとってもおいしい手料理の数々。
自分だけの楽しみ料理は人には出せない。その材料とは何か・・・
<<焼肉>>
獣たちの夜 Blood the last vampire(角川ホラー文庫 押井 守)
同名映画のノベライズ。
いかにも押井守的な1968年の全共闘の時代を舞台にした吸血鬼ホラー。
とは言え内容の殆どは押井的ウンチクについやされており、焼肉屋で焼肉を食べな
がら展開する「バンパイア進化論」を読んでいるうちに自分も焼肉が食べたくなる。
<<生物>>
ハラルト・シュテュンプケ「鼻行類」
南海のハイアイアイ群島に生息していた、鼻で逆さに立って歩く哺乳類の記録。体裁上は学術書。
形も生態も変なものばかりで「ネタだろこれ!」と言いたくなるようなものだが
現在は島自体が沈んでしまって確かめようがない・・・という設定。
細かいスケッチや学名のつけ方などに凝っているので、本職の生物屋さんでも楽しめるかも。
鳥飼否宇「昆虫探偵 シロコパκ(カッパ)氏の華麗なる推理」
タイトルから分かるとおり、昆虫の世界のミステリー。
作者の鳥飼否宇は生物観察がしたいという理由だけで18年間勤めた会社をやめ奄美大島に移住した猛者。
<<数学>>
竹本健治「フォア・フォーズの素数」 (アンソロジー「玩具館」所収)
フォア・フォーズとは (44-4)÷4=10 のように4を4つ使っていろいろな数を作るゲーム。
どうやっても作れない数「フォア・フォーズの素数」を見つけようと熱中する少年の話。
88までは作れたが・・・。数学好きな人は読みながら自分でも計算してみてください。
石原藤夫「宇宙船オロモルフ号の冒険」
<複素関数の特異点>・<四次元方程式の変数分離>などをお題に、
地球文明に迫る敵と宇宙船オロモルフ号との戦いを描いた数学SF。
<<BS実況(民放)>>
アーサー・C・クラーク「楽園の泉」
BSと言えば放送に静止衛星が使われていますが、
その静止衛星のアイデアを考えたのがクラーク。
さらに静止衛星のアイデアを一歩すすめた軌道エレベーターが出てくるのがこの作品。
そして今や軌道エレベーターも夢物語ではなくなってきています。
世界はSFになりつつある!
キノの旅(著:時雨沢恵一/電撃文庫)
既出の作品だけど、wowowのノンスクランブル放送にて
このアニメが放送されていたのでその縁で再び紹介させていただきます
<<男性アイドル>>
南房秀久 『ハード・デイズ・ナイツ』シリーズ 富士見ミステリ文庫
その名もアイドル本格ミステリー。
普通の女子高生、茜と人気男性アイドルグループS&Sのメンバー
、一心が芸能界を舞台に起こる様々な謎に立ち向かう。
現在8巻まで続いているシリーズです。
<<突発OFF>>
ジュール・ベルヌ「80日間世界一周」
「80日間で世界を一周することはできるのか?」
クラブでの会話が元で世界一周の旅に出ることになったフィリアス・フォッグ氏。
果たして彼は80日間で世界を一周することができるのか?
その場のノリで話が決まってそのまま出かける事になってしまうなど突発OFFぽいかと。
プロジェクト杉田玄白で読めるので紹介しておく。
ttp://www.genpaku.org/sugitalist01.html <<携帯ゲーム>>
師走トオル「タクティカル・ジャッジメント」
よく逆転裁判ぽいと言われるので。
ライトノベルでは珍しい法廷ミステリー。
とは言っても裁判の過程で謎が明らかになるというよりも、
いかに相手をやりこめるかに重点が置かれている。
<<社会学>>
旅のラゴス(著:筒井 康隆/ 新潮文庫)
旅を続けるラゴスという男の一生を書いた作品。
人間社会の構造や関係が隠れたテーマとなっている。(と私は思う)
<<就職>>
野尻抱介「クレギオン」シリーズ
宇宙船ナビゲーターの学校で落ちこぼれだった女の子が
零細企業のロケット運送屋に就職して頑張る。
就職活動中の人はこれを読んで元気を補給してくれると嬉しい。
「挑戦!究極企業体」梶尾真治(「チョコレート・パフェ浄土」収録)
荒廃しきった世界。そこはたった一つの企業のみが生産・流通を行っている。
その企業の募集試験に挑戦する二人を待ち受ける試練とは!!
今じゃ懐かしい「風雲!たけし城」を思い出させるからくり描写に絶句しますw
<<通販・買い物>>
ダイソー100円ミステリ
100円ショップとして全盛を誇るダイソー、当然小説も100円。
ミステリもラインナップにあり、意外と読めるのもあるらしい。
青空文庫を底本にした文学シリーズも出た。詳細は↓のスレで。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1003152950/
<<独身女性限定>>
笹沢左保『霧に溶ける』(光文社文庫など)
ミス・コンテストをめぐって、連続殺人事件が発生する話。
若竹七海『依頼人は死んだ』 文春文庫
『決して手加減をしない女探偵』葉村晶が、自殺か事故か他殺か
どうにもはっきりしないおさまりの悪い事件を粘り強く解決していく。
後味の悪い事件が多いがそんな中で一本筋を通した葉村晶の生
き方にとても感情移入させられるお奨めの一冊。
続編に『悪いうさぎ』もアリ。
<<Walker+>>
レイ・ブラッドベリ「歩行者」 (「太陽の黄金の林檎」所収)
未来の超監視社会。夜ひとりで散歩していると無人の警察車に尋問、連行されてしまう。
本作のほか「霧笛」など名作が多い短編集。
<<鉄道総合>>
トレインレイダー(著:西奥 隆起/電撃文庫)
同名の鉄道ボードゲームのノベライズ。
トレインレイダーとは鉄道版海賊のことです。
<<女性>>
石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」
生まれたときは皆女性、一部の人間だけが成長していくにしたがって男性になる世界を描いたSFミステリー。
加納朋子「レインレイン・ボウ」
高校のソフトボール部OGたち。卒業から7年、結婚した者、仕事に邁進する者。
1人のメンバーの死をめぐって、7人それぞれ、七色の物語が交錯する。
20代半ばから30代くらいの女性ならきっと、7人のうちの誰かに感情移入してしまう。
<<オークション>>
冲方丁「箱」 (アンソロジー「蒐集家」所収)
自殺した友人が集めていたからくり箱をネットオークションで売って儲けようとする話。
オークションの質問者が「中に何が入っているんですか?」と聞いてくる。
開けてみると友人の怨念と思しきおどろどろしいものが続々と・・・
<<花粉症等>>
『QED 六歌仙の暗号』 高田嵩史 講談社ノベルス/文庫
薬剤師の女性が主人公のQEDシリーズ。
この六歌仙の暗号では冒頭から彼女が同僚の先輩と花粉症談義を
する所から始まります。花粉症治療の究極の方法とは!?
いや本編は「七福神」と「六歌仙」をテーマにした薀蓄系ミステリです。
QEDシリーズとして結構好評で文庫化もされ始めていますのでぜひどうぞ。
以上です
予選07組の皆さんの健闘を祈ります