第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-002

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289吹奏楽板支援
吹奏楽名曲選Vol.9「すべてのこと」(M.キャンプハウス)
試聴サイト:ttp://www.asband.org/sounds/
※表の最下部「Whatsoever Things...」の右にあるどちらかのアンカーをクリック

 皆様こんばんは、名無し行進曲です。夜の帳が降りる中、皆様は夕餉の支度に勤しんでいることかと
思われます。さて今回は、アメリカの作曲家・M.キャンプハウスの楽曲を紹介したいと思います。
このキャンプハウスという作曲家、楽曲の演奏時間が長いこともあり、日本では馴染み浅い方なのですが、
多くの抒情的な曲を書く作曲家として一部で高い評価を受けています。今回は彼の楽曲の中から、
ハイドンの「聖アンのコラール」をモチーフにした「すべてのこと」を紹介したく思います。
 この曲は吹奏楽における作曲・編曲などに大きな功績を残し、1996年に逝去したJ.P.ペインター氏に
捧げられると同時に、氏が指導したノース・ウエスタン大学の校歌とやっている「聖アンのコラール」
の変奏曲となっています。ティンパニとユーフォニウムの静かなソロで始まり「聖アン」のモチーフ
を展開させつつ、全合奏によりレクイエムが奏されます。葬送のトランペットソロが響いた後、
ホルンのアンサンブルから再び盛り上がり、悲しみをもった「聖アン」の旋律がトランペットにより奏され、
静まった後に再度葬送のトランペットソロが逝きし人を悼むように鳴り響きます。その直後にテンポが
速まり、今度は輝かしい「聖アン」のテーマから行進風の場面へと移って魂が昇天してゆくかのように
葬送――天国へのトランペットが全合奏の伴奏で高らに鳴り響き、イングリッシュホルンにより追悼の
ソロが奏された後、再び全て楽器で高らかに歌い上げられ、最後はサックス合奏から静かに幕を閉じます。
 聖歌を題材にした曲は多いですが、この曲は重厚で、作曲者が曲に込めた追悼の意、そして氏の教えへの
感謝がしっかりと込められています。心を静めたいとき、リラックスしたいときに是非ともお聴きください。