第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-002
SF、ミステリー、ライトノベル合同企画です。
予選05組の関連本を発表します。
<<AA長編>>
ハインライン「夏への扉」
(新)モララーのビデオ棚にあるから
<<バイク>>
時雨沢恵一「キノの旅」
キノという名の人間とエルメスという名のモトラド(空を飛ばない二輪車)が様々な国を旅する。
一言で言えば、ライトノベル版星新一。
アニメ・メガゾーン23
バイクが出てくるアニメの中で唯一ディック風のストーリーだから
<<楽器・作曲>>
篠田節子「ハルモニア」
知的障害をもつが天才的な女性チェロ奏者と、冴えない音大出の青年の恋。
チェロ演奏の描写に鬼気迫るものがある。
筒井康隆「ジャズ大名」
日本で独自にジャズが発展していく小説である上に、
楽譜が載っており、なおかつ、映画化もされているから
<<デスクトップ>>
英国SFTV「マックス・ヘッドルーム」
人工知能マックスは、未来パソコンの
ディスプレイから顔をだして人とコミュニケーションするから
<<先物>>
鏡明「不確定世界の探偵物語」
タイムマシンを使って、わざとタイムパラドックスを起こし進化する世界が舞台だから
デイヴィッド・リス 『珈琲相場師』ハヤカワミステリ
アムステルダムは世界の中心ーー七つの海をオランダが握った時代。
運河の臭うこの街で、ひとりの男が破産した。
彼の名はミゲル・アロンゾ。相場師。リスボンから逃げてきたユダヤ人。
「新しい物質なのーーまるで新しいのよ」
未亡人ヘールトロイドが失意のミゲルに紹介したのは、豆を炒った奇妙な飲み物。
「需要はくるわ。あたしたちはすごいお金を稼げる」
だが、すごいお金を稼ぎたかったのは彼らだけではなかった。
亡命ユダヤ人会議、東インド会社(V.O.C.)、アムステルダム裏社会、人妻、メイド、
だれが味方で、だれが敵? 先物市場草創期、相場師たちはコーヒーに命をかけた!
<<お絵描き・創作>>
水玉蛍乃丞
この人の書くものは、漫画にあらず、イラストにあらず、
お絵かきとしか言いようがないので。
J・R・R・トールキン「ニグルの木の葉」(「トールキン小品集」収録)
雑用が舞い込みなかなか木の絵を完成さられない画家ニグルの話。
そしてニグルは旅に出なくてはいけなくなったのだが……
<<同性愛>>
小松左京「星殺し」
マッチョのな方々のゲイ描写があり、子供頃読んでビクーリ
<<ハード・業界>>
渡辺浩弐「1999年のゲーム・キッズ」
ファミ通に連載されていたショートショートをまとめたもの。続編「2000年〜」「2999年〜」もあり。
<<イベント企画>>
アガサ・クリスティー他「漂う提督」
1930年代初頭に持ち上がった一つの企画。
それは当代一のミステリー作家が集まって一つのミステリーを書いたらどうなるか、というもの。
こうして出来上がったのがこのリレーミステリー「漂う提督」。
巻末に各作者が「自分はこう想定していた」というのも披露していて楽しい。
ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル&マイクル・フリン「天使墜落」
SF大会開催中に宇宙人が降ってくるという筋だから。
米澤穂信「氷菓」
廃部寸前の古典部に入部した主人公。
カンヤ祭と呼ばれる学園祭に古典部で文集「氷菓」を出すことになったのだが、
「氷菓」には過去の学園祭のイベント企画にまつわるある事件が絡んでいたのである。
日常の謎系のライトミステリの良作。
<<ハンディキャップ>>
天童真「遠きに目ありて」
脳性マヒの少年が主人公の連作短編集。
ハンディキャップについて色々考えさせられる。
ジェフリー・ディーヴァー 「ボーン・コレクター」
現代のNYに甦った安楽椅子探偵、リンカーン・ライムシリーズ1作目。
<<創価・公明>>
筒井康隆「堕地獄仏法」
「恍瞑党」というどこかで聞いたような名前の政党が日本を支配。蘇った日蓮上人も激怒。
「東海道戦争」収録。これ本当に30年前に書かれたの?
<<癒し>>
アガサ・クリスティー『パーカー・パイン登場』(早川書房クリスティー文庫など)
古今の推理小説に登場する探偵役の中でも、パーカー・パイン氏はちょっと変わりダネ。
「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」という怪しげな(?)
広告を掲げ、依頼人の心の悩みを癒すことを仕事にしているのです。
依頼人を幸せにするために、パイン氏が奇想天外な作戦を繰り広げます。
梨木香歩「裏庭」
女の子が近所にある古い洋館から「裏庭」と呼ばれるファンタジー世界に入り込んでしまう。
最初は海外ファンタジーに良くある展開なのだが、
次第にその後ろにある重厚なテーマがみえてきます。
キーワードは「心の傷」「癒し」「家族」。
<<野球ch>>
山田正紀「神曲法廷」
球場「神宮ドーム」の放火事件から連続殺人が発生する。
神のメッセージが聞こえてしまう超探偵・佐伯神一郎のシリーズ第1作。
<<神社・仏閣>>
渡瀬草一郎「陰陽の京」
平安京を舞台に陰陽師達が活躍する話。
一言で言えば、ライトノベル版陰陽師。
当時の平安京の空気が伝わってくる、とても雰囲気の良い作品です。
佐藤ケイ「私立! 三十三間堂学院」
三十三間堂の仏像をすべて萌えキャラ化してしまおうという、
野心的なんだかただの馬鹿なんだかわからない意欲作。
とりあえず1巻ではまだコンプリートしていません。
津原泰水『蘆屋家の崩壊』(集英社文庫『蘆屋家の崩壊』所収)
「おれ」は豆腐愛好仲間の「伯爵」とふたり豆腐旅に出かけた。
ひょんなことから「おれ」は、学生時代の恋人の実家が旅先に近いことを知る。
たずねてみた「おれ」を待っていたのはずっと綺麗になった恋人だったが……
お稲荷さんとアッシャー家を元ネタにしてこんなにせつない話を描けるのは津原くらいだろう。
蘆屋さん萌え。
<<ラジオ実況>>
島田荘司「糸ノコとジグザグ」(光文社文庫『毒を売る女』所収)
とあるラジオ番組に寄せられた、遺書めいた暗号文。
番組スタッフは、そしてリスナーは、ひとつの孤独な魂を救えるのか?
島田作品の中でも人気のあるものの一つです。
<<なんでも実況S>>
カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」
サターン→土星→その衛星タイタン。太陽系を放浪する元大富豪の笑えてちょっと悲しい話。
爆笑問題の太田光はヴォネガット好きを公言していて、所属事務所の名前もここから。
<<音楽サロン>>
海野十三「18時の音楽浴」
町中のみんなが決まった時間音楽を浴びるから
<<年代別>>
ラファティ「九百人のお祖母さん」
実際に血の繋がった900代前のおばあさんが出てくるから
<<ネットwatch>>
早見裕司「Mr.サイレント」
「知り合いのハッカーに頼んで個人情報を割り出してもらう」発言だの
「このホテルの裏事情を巨大掲示板に書き込んでやりますよ」という脅しだの
主人公の言動がヲチに値する厨房っぷり。
<<五輪実況(女)>>
清涼院流水「カーニバル」
講談社文庫版は5冊、講談社ノベルス版は3冊。
全人類殺害計画「犯罪オリンピック」。この壮大な事件をめぐる話。
ミステリーだと思って読んではいけない。
<<政治>>
上遠野浩平「機械仕掛けの蛇奇使い」
腐敗した大帝国を舞台にした作品。
権力者も大変だ。
あすか正太「総理大臣のえる」
悪魔に頼んで内閣総理大臣になった少女藤原のえるのドタバタコメディ。
しかし3巻は9・11から始まったりとハードな面もあり
<<吹奏楽>>
アーシュラ・K・ルグィン『ケラスチョン』(ハヤカワSF『内海の漁師』所収)
「ケラスチョンは聞こえない楽器」
ケラスチョンは人間の皮膚をなめしてつくられる。
この横笛には音孔がない。両端には聖堂の小さな円盤の栓が詰められている。
その調べは生きている者の耳には聞こえない。ただ、吹きすぎる風が聞こえるばかり。
姉と弟、伝統と芸術をテーマにしたルグィンのごく短い短編。
<<国内旅行>>
江戸川乱歩「押絵と旅する男」
魚津へ蜃気楼を見に行った帰りの夜汽車で「私」は一人の男と出会う。
男が持っていた押絵には老人と若い娘が生きたまま収められていた。
仲睦まじい様子の二人だが、老人が悲しみの表情を浮かべているのは何故か?
乱歩の幻想短編の傑作。光文社文庫から刊行中の全集に収録。
<<UNIX>>
スタニスワフ・レム「ソラリス」
OS「Solaris」つながり。惑星ソラリスの、人間の思考からなんでも生み出す海の話。
昨年20数年ぶりに新訳が国書刊行会から出た。思考実験度が前のより増してます。
<<週刊少年漫画>>
天樹征丸「電脳山荘殺人事件」
ミステリーマンガ「金田一少年の事件簿」のノベライズから、名作の名高いこれを。
ノベライズだからといって侮っちゃいけない。
<<旧シャア専用>>
福井晴敏「ターンAガンダム」
ガノタで有名、「終戦のローレライ」にもガンダムの影響がみられる福井晴敏が書いたノベライズ。
<<ポータブルAV>>
川上稔「奏(騒)楽都市OSAKA」
高校生が格ゲー風に喧嘩する話。力の源は自分のテーマである詞。
聞きながら戦闘するため、キャラが皆ヘッドホンステレオを装着している。
以上です。
予選05組の皆さん頑張ってください。