第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-001
SF板、ミステリー板、ライトノベル板合同企画です。
予選03組に関係のある本(だけじゃなくなってしまいましたが)を紹介します。
2ch批判要望
米●淳一 「プ●ンセス・プラスティック」(いや、2CHを批判してるらしいし…)
アニメ
アガサ・クリスティー「アクロイド殺害事件」
現在アニメ化中のポワロとマープルだが、この作品がアニメ化される可能性は低いと思うので。
押井守 「トーキングヘッズ」(失踪したアニメ監督に代わってでてきた演出家の不条理体験)
アニメ2
城平京「名探偵に薔薇を」
スパイラルの原作者の唯一のスパイラル以外の小説。スパイラルそのまま薦めてもなんなので。
弁当・駅弁
「夜汽車の男」橋部敦子(「世にも奇妙な物語―小説の特別編 遺留品」収録)
駅弁を巡る不条理劇。「世にも奇妙な」のノベライズですが、テレビで見た人もご覧あれ。
松本零士 「銀河鉄道999」(ステーキもあったけど駅弁もあったはず・・・)
的スポーツ
東野圭吾「放課後」
アーチェリー部がメインの話。
石ノ森章太郎 「秘密戦隊ゴレンジャー」(アオレンジャー)
中国(国家)
芦辺拓「紅楼夢の殺人」
中国最大の奇書、「紅楼夢」を基にしたミステリー。
P.F.ノーラン 「バックロジャーズ」(確か敵がモンゴル人)
酒見賢一「後宮小説」
「封神演義」(古代中国SF)
クラシック
東佐紀「ネザーワールド」
音楽がテーマになってるライトノベルで、主人公は世界的な指揮者の弟子。
クライマックスの演奏シーンはなかなかの盛り上がり。
宇神幸男「神宿る手」
伝説のピアニストを巡るミステリー。お勧めなのだが地方では手に入りにくいと思われるのが最大の難点。
高野史緒 「ムジカ・マキーナ」(パラレルワールドの世界に出てくる音楽機械)
美術系学校
ヤマグチノボル「描きかけのラブレター」
故郷を離れて東京の美大に通う主人公とヒロインとの遠距離恋愛の話。
強気で素直になれないヒロインにノックアウトされた人多し。
南伸坊 「チャイナ・ファンタジー」(確か本人が美学校の出身)
痛いニュース+
桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
(主に心に)痛いニュースが主題。
痛くて悲しくてもやもやして、とにかく鮮烈な印象が残る話。
綾辻行人「殺人鬼」
殺され方がことごとく痛々しい。読んでるこっちまで痛くなってくる。
えっ、痛いの意味がちがう?
新井素子 「もとちゃんの痛い話」(新井素子の病院通いのエッセイ)
式貴士「カンタン刑」
居酒屋
北森鴻「花の下にて春死なむ」
ビアバーですが、「香菜里屋」という店が出てきます。出てくる料理が旨そうなんだ、これが。
渡辺まさき「十八番街の迷い猫」
居酒屋を舞台にした和風ファンタジー。
明治初期の東京を基にした独特の雰囲気があり、
特に食べ物の描写はうまい、と感じさせる。
アーサー・C・クラーク 「白鹿亭綺譚」(文字通り酒場白鹿亭で繰り広げられるSFホラ話)
筒井康隆「天狗の落とし文」
PINKのなんでも
壱乗寺かるた「さよならトロイメライ」
(ライトノベルで許される範囲ではあるが)エチーなシーンがそこそこあって、
文体はなんでもありのネタの洪水。
沼正三「家畜人ヤプー」
カップル
アガサ・クリスティー「秘密機関」
クリスティーの生み出した探偵、トミーとタンペスが結婚する前の話。
シュミッツ「惑星カレスの魔女」
バウサードとゴスは銀河一のベストカップル
ファミレス
E・E・スミス「スカイラーク」シリーズ
1920-30年代に書かれたスペースオペラ。最近ライトノベルっぽい表紙で復刊された。
・・・すいません合ってるのはタイトルだけ。↓のスレを見たことあるだけで読んでません。
ファミレスじゃない「スカイラーク」の話
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1003241241/ 関川夏央 「新・事件屋稼業」(主人公の探偵がよく行く)
FF・ドラクエ
久美沙織「ドラゴンクエスト」(ノベライズ)
III〜VIまで出ていますがVの評価が高いようです。
ゲーム小説としてのクオリティは高くノベライズと馬鹿には出来ない小説ではないかと。
古川日出男「アラビアの夜の種族」
19世紀、カイロに侵攻してきたナポレオン軍を防ぐための最終兵器は
「災厄の書」に書かれた物語の力。この劇中劇のベースになっているのが
ドラクエ直系の祖先である「Wizardry」、ということで。
語り口自体に物凄い牽引力があります。
同性愛サロン
藤原伊織「ひまわりの祝祭」
筒井康隆 「男たちのかいた絵」
サラ・ウォーターズ「半身」
国内戦前物に薔薇ものが多いけど、あえてこれをあげてみる。
スタージョン「たとえ世界を失っても」(宇宙船内、2人きりでウホッ)
エロゲー作品別
海猫沢めろん「左巻キ式ラストリゾート」
元になったエロゲは知らないけど、これは凄まじい。
エロゲのノベライズはこれしか知らないんだけどね。
古橋秀之「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」
えっちねた
霧舎巧「六月はイニシャルトークDE連続誘拐 私立霧舎学園ミステリ白書」
パンチラの霧舎wこと霧舎巧が金田一少年の事件簿をライバルに据えて書いたシリーズ。
このシリーズを薦めるのは勇気がいるが、それなりに評価できるこれを上げてみる。
ちなみに、その表紙絵の所為か書店によってはアダルトコーナーに置いてあったりする。
筒井康隆「信仰性遅感症」
「農協 月へ行く」収録。
禁欲的で快楽を味わうことに罪悪感を覚えているシスター。
刺激を受けてから快感まで17時間かかる「遅感症」にかかってしまう。
レイープされてから17時間たつと大変なことに。エロ杉。
番組ch(NTV)
英国SFTV 「マックス・ヘッドルーム」
海スポーツ
ジェイムズ・ティプトリーJr.「すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた」
カリブ海に面したユカタン半島の海岸が舞台。
ダイビングを楽しんでたら海底に幽霊が・・・ とか
水上スキーをしていていつの間にか消えた若者は実は・・・という感じの、軽めの幻想的な話。
スタン・リー 「シルバーサーファー」(サーファーだから)
懐メロ洋楽
浦賀和宏「時の鳥籠」
登場人物の一人がヴァンゲリスを聴いて気に入り、それが縁で雑誌社に採用が決定するというエピソードがある。
ルイス・シャイナー「グリンプス」
未読だが歴史を改変して、自分好みのロックの曲を生み出そうロする主人公の話らしい
フランク・ボーム「オズの魔法使い」(←エルトン・ジョン'Goodbye yellow brick road')
PC初心者
田村登正「ブラックナイトと薔薇の棘」
作中でのPC描写が、いかにも知らない人が調べて書いてるなあという風味。
50歳にしてライトノベル作家としてデビューした作者が必死にPC関連本を調べて書いているというのは
充分作家萌えに足る要素なのですが。
ジョン・ヴァーリイ「PRESS ENTER■」(うかつにENTERキーを押してえらい目にあう話)
美容整形
テッド・チャン「顔の美醜について」
「あなたの人生の物語」収録。
人間の容貌に関する認識をなくしてしまう脳手術が一般化した社会。
はたして顔の不自由な人差別はなくなるのか? という思考実験。
非常にレベルの高い短編集で、2003年の海外SF1位に選ばれました。
ジェイムズ・ティプトリー「接続された女」(整形とは言いにくいですが)
ソーシャルネット
宮部みゆき「RPG」
出てくる擬似家族はソーシャルネットワークに近いものが…ないかな。
ソフトウェア
ルーディ・ラッカー「ソフトウェア」
税金経理会計
山田真哉「女子大生会計士の事件簿 DX.1 ベンチャーの王子様」
小松左京「ベイキン戦争」
ヴォネガットjr.「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」
はさすがに喧嘩売ってるかw
筒井康隆「経理課長の放送」
番組ch
「実況中死」西澤保彦
タイトルだけの(だけってわけでもないが)つながりです。
ビデオカメラ
藤原伊織「てのひらの闇」
グレッグ・イーガン「万物理論」
サイボーグ手術が一般化した未来社会で、ジャーナリストの主人公が
目をビデオカメラ化して見たままの映像をドキュメンタリーにする。
・・・というのは冒頭のネタで、最後は宇宙レベルにまで話が拡大します。