2005年、1月20日の夜、都内の某ホテルにてマギー準決勝の
壮行パーティーが開かれてた。
ミシェール「さあさあ、みんなも飲んで食べていってね〜」
ねねね「何が飲んで食べてだ。この会場も料理も全部私持ちだってのに」
ミシェール「先生、そうつれないこといわないでぇ〜、マギーちゃんの
準決勝進出を一番喜んでたのは先生じゃない。」
ねねね「そ・・・・、それはそうだけど(赤面)」
なぎさ「これ、本当にうまい(モグモグ)ありふぇにゃい・・・・」
ナージャ「こんなケーキ、20世紀にはなかったわね・・・・。」
ねねね「しかも、なんかチビ太みたいなのが二人居るし。」
アニタ「あたしと一緒にするなー!それにチビ太じゃない!」
ミシェール「マギーちゃんの友達ですって。」
ねねね「後で友達は選ぶように言って聞かせないとな」
アニタ「あれ?ところでマー姉は?さっきトイレ行くって席外したまま
戻ってこないけど。」
ミシェール「折角、マギーちゃんが喜ぶと思ってケーキバイキングにしたのに、
おかしいわねえ。」
ねねね「ちょっと、捜してくる!」
一方、ホテルのロビーのテーブルの下
???「やーっぱり、こんなとこにいたんだ。」
マギー「・・・・・・・・・むひゃ?」
???「「むひゃ」じゃないわよ。あんたのとこの姉さんが招待状出してくれたからと
思って来てみれば。」
マギー「・・・ら、蘭花さん。」
そこに居たのは、つい3日前に決勝戦で闘った蘭花・フランボワーズだった。
蘭花「あんた、メロン最萌のAブロックの控え室で一緒になったときも、同じような
ことしてたからすぐにわかったわよ。」
マギー「(赤面)、ゴ、ゴメン。姉さん達に言われてきたんだね?も、もう少し
落ち着いたら戻るよ。」
蘭花「いや、いいわよ。それより何をそんなに考え込んでるのよ。」
マギー「う、うん・・・・・。もうブロック準決勝、ラッカさんや大阪さん達の試合を
見てたら急に、プレッシャーがかかって。」
蘭花「それで?」
マギー「私を支持してくれる人が居るのは知ってる。でも、大阪さんもラッカさんも
すごい人達だと思う。大阪さんやロゼッタちゃんは人気有るし、灰羽はイイ作品だし、
明日の試合で戦う人達も、みんなすごい人達だしそう思ってたらなんか胸の高鳴りが
止まらなくなって・・・・・。」
蘭花「あんたね、そんな事でどうするのよ!あんただって十分魅力的なキャラじゃない。
じゃなきゃ、悔しいけどあたしに勝てるわけないじゃないのよ!」
マギー「ご、ごめん・・・・」
蘭花「謝らなくていいって、お姉さん達を立たせるのもいいけど、たまには自分が
ステージの主役になったっていいんじゃない?私の仲間達なんてみんなそんなヤツら
ばかりよ、ホンットに自己中の固まりばかりというか・・・・。」
マギー「・・・・・・・・・」
蘭花「だから、あんたのように自分から人を立てれる人ってのは凄いと思う。
私だって、こう見えても実家の妹達のためにエンジェル隊で頑張ってるんだから。」
マギー「やっぱり蘭花さんは凄いよ。」
蘭花「そ、そんな真顔で言われても・・・・・」
マギー「私、・・・・・一度、とある事件があって思い悩んで姉と妹に言ったことがあるんだ。
「私は、誰も助けられない役立たずだ」って
そしたら、二人とも「まー姉のいない家なんて考えられない」って言ってくれたんだ。」
蘭花「・・・・・」
マギー「その時、私は思ったんだ。姉さんとアニタだけは何があっても絶対大事にしようと。
何かあったときは私が、命に替えても護ろうと。」
蘭花「マギー・・・・・」
マギー「私たちは姉妹は、蘭花さんところと違って実の姉妹って訳じゃない。
でも、絆だけは本物だって信じてる。
姉さん達は私のためにパーティーまで開いてくれた。姉さん達のためにも、蘭花さん達
これまで闘ってできた友人達のためにも、そして、私自身のために、明日は頑張る。」
蘭花「そう、その意気!最萌で始めて出逢えたライバルだからこそ、手抜き試合なんか
承知しないからね!」
マギー「・・・・・・ありがとう、明日は全力でぶつかっていくよ。」
ねねね「あー、居た居た。なにやってんのよ!みんな捜してたわよ」
マギー「ああ、ごめん。それじゃ、パーティー会場に戻ろう。蘭花さん」
蘭花「そうね、ここまで結構交通費かかったから元は取っておかないと」
ねねね「人の金で、どいつも都合のいいことばかりいいやがる(ボソ)」
マギー「まあまあ、先生。みんな来てくれたんだからいいじゃないですか」
ねねね「お、マギーちゃん。なんかいい顔になってるぞ。」
マギー「い、いや、そんなことないですよ・・・。」
ねねね「さては、好きな男でも出来たな?」
マギー「そ、そんなんじゃ、ないですよ」
ねねね「怪しいな〜さあ言えれ、言わないとムネ揉んじゃうぞー」
マギー「や、やめて・・・・せ、せんせい・・・・・」
友人達姉妹達、そして最愛の人(?)の思いを胸に、マギー・ムイは明日の
試合への決意を固めた。
あとがき:メロンの頃から何かと因縁深いこの二人を絡ませて一本書いてみたかったんです。
どっちも苦労人だけど性格は対極にある中国系キャラということで面白いかなと。
大晦日SSに比べて時間がなかったので、拙い出来ですが、支援になって頂ければ
幸いに思えます