>>13 縦読みGood Job! 感動したので、漏れももう一度こいつを引っ張り出すことにするわ。
夏休み、俺は、自分の所属する科学部の合宿で、校内に寝泊りしていた。
もちろん、密かに憧れている天才科学者、<<紐緒結奈>>さんも一緒なのは言うまでもない。
ある日の夜、俺は余りの暑さに寝付くことができず、仕方なく、校内を歩き回っていた。
そして、いつの間にか俺の足は屋上へと向かっていた。
そこへ上がってみると、やはり地上よりいくらか高い分、気持ちだけ涼しい気がする。
だから、俺は暫くそこに留まることにした・・・のだが、何と、そこにはあの紐緒さんも来ていて、遠くを眺めているではないか。
かすかな月の光に浮かび上がるそのシルエットに、俺は、普段とは違う雰囲気を感じた。そう、何故か妙に「色っぽい」のだ。
それを見たとたん、俺の脳内で何かが切れる音がした。が、だからといって 本能の赴くままに行動したのでは、かえって逆効果。
だから、俺はさりげなく彼女に近づくことにした。
「ひ・も・お・さ・ん」
俺は、思い切って声を掛けた。すると、彼女はすぐにこっちを振り向いたのだが、その瞬間、俺は冷凍魔法にでもかかったか
のように凍り付いてしまった。 何故なら、そこには「誰も見たことの無いもう片方の目」を晒した彼女が立っていたから。
「あなた、見たわね・・・」
その後俺がどうなったのかは、全く覚えていない。
今度はちゃんとカッコでくくったぜ。これで文句ないだろ。