■パラオ共和国
週刊新潮「変幻自在」高山正之 平成14年8月1日号(4/4)
その後五月に下関で開かれた国際捕鯨委にパラオが初めて代表を送り、
日本の数少ない味方になってくれた。
五十年間統治した米国より、その前に三十年統治した日本をこの国は選択した。
米紙はODAで票を買ったと批判したが、何を言う。パラオの何十倍もの援助にすがるロシア、ブラジルは反日に撤し、
中韓は過去、棄権ばかりで諦観を決め込んできた。
友好は口先だけのウソで固めた世界で、恩義を忘れない国もあったのだ。
今度からODAの采配が経産省官僚に任せられる。
いい機会だからパラオを基準に配分を決めたらいい。