【久光】 鶴田 桂子 【日本No.1セッター】

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199カナサオ
>>215

加奈さんといっしょいっしょ、と嬉しそうな沙織の声に、
自分の頬も同時に緩んだ。

"甘い甘い甘い甘い!"
っていうミキの声が一瞬脳裏を過ぎったけど、きっと気のせいだよね。


「プリン…。」
「んぁ?なに、食べたいの?」
「うん…でっかいやつ…。」
「ないって。」
「…………。」
「拗ねて横向いても、無いもんは無いっての。」
エリカの指が、私の髪を梳くように撫でる。
気持ちいい。
私はまどろみの中でまた、目を閉じた。



「雨上がりで、緑が綺麗ですね。」
沙織がぴょこぴょこ飛び跳ねながら、ビニール袋片手に振り向く。
大きなプリンが、ビニールの中でゴロゴロと転がっている。
「そうだね。」