沢城みゆきスレ44

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246名無しさん@お腹いっぱい。
近代は「生きがい」とか、考えずに済んだ。「現代人の生きがい」という本はあっても、
「近代人の生きがい」という本はない。近代は、公私が二分し、公のところでは
工場で(ひいてはお国のために、)働き、私のところでは、妻と子のいる家庭で
「親密」分を補充した。その繰り返しが、人の一生であり、そこに「生きがい」はあった。
現在は、いわゆる親密圏の変容によって、核家族さえ成り立ちがたくなり、生活圏は
侵食されているとされる(この辺の記述は、よく分からない)。そうすると、
「生きがい」というものも、必ずしも自明ではなくなってくる。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/02(金) 21:43:35 ID:qrnRzUex0
こころがかんなぎに引用されていたので、積んであった門を読んでみました。
三角関係で、略奪愛みたいなものでくっ付いた夫婦の話ですが、こころも、
そんなでした。大西巨人が、この夫婦が理想だ、みたいなことをどこかで言って
いたのですが、社会から弾き飛ばされて、夫婦だけで世界を作っているわけで、
きみとぼくの閉じた(?)世界であるといえるでしょう。世界で一人だけという
のは、あまりに寂しいですが、二人だと、生きていけるかもしれない…。