中島愛 Part8

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363名無しさん@お腹いっぱい。
河森監督
戦闘シーンが盛り上がらないと非難する人がいるけれど、マクロスFでは(戦闘)機動はあっさり
風味にしている。そのかわり、楽曲にはとことんこだわっている。(戦闘シーンに)歌があれば、
マクロスですから。と言っても、全面的によう子さんを信頼しているので、音楽面はまかせっきりです。
僕みたいな素人が口出ししないのが、正解でしょ?(笑)。逆に、よう子さんの意見で、作画を
度々修正してますね。

 バンクの使用は、ワンパターンの気持ちよさを追い求めた結果で、手を抜いてるわけじゃない。
僕は、時代劇が大好きなんだけど、クライマックスって、だいたい同じパターンでしょ。
ああいうのを目指したんです。例えば、水戸黄門の印籠を出すシーンを『ワンパターンだ』なんて、
誰も言わない。あれがなけりゃ水戸黄門じゃないでしょ?様式美っていうのかな、そういうものが欲しかった。
手抜きするなら、EDのパターンを増やすなんて手間のかかることはしません!(笑)

吉野
ファンを惹きつける脚本のコツは、満足させないこと。ファンが、『こうなるだろうな?』とか、
『こうなって欲しい』って思っていることは、絶対に実現させない。実現しちゃうと、そこで満足しちゃう。
そうしたら、そのあとに興味を持ってくれなくなるんです。だから、わざと小さな矛盾を入れたり、
伏線っぽいことを臭わしておいて、でも回収しないというようなことをする。僕と監督の間では、
”ノイズを入れる”って符丁で呼んでます。 そういうことをすると、作品に対してフラストレーションがたまる。
常識的に考えれば、それで見なくなっちゃうんじゃないかって思うかも知れないれど、そうならない。
かえって、最後まで好奇心を持って見てくれるようになる。
現に、脚本の内容や僕に対して、非難のメールが沢山来るけれど、そうやって、文句を言っている人たちは、
毎回欠かさず見てくれている。僕にとってアンチ吉野は、大切なご贔屓様です。(笑)