ある土曜日、目を覚ましたEric Tischer氏は、電気自動車(EV)を作ろうと決心した。決心するのは簡単だったが、実現は簡単とはいかなかった。
Tischer氏が車の技術に詳しいことは好条件と言えた。カリフォルニア大学チコ校の大学院生Tischer氏(31歳)は、マツダの『RX-7』からエンジンを取り出して、
[1960年代の英国のスポーツカー]『MG ミジェット』に積み込み、走行可能な車に仕立てあげるといったことができる種類の人間なのだ。
Craiglistで売られていた1800ドルの1991年型『フォルクスワーゲン・パサート』を電気で走るように改造するには、11ヵ月という製作期間と、およそ2万ドルの経費がかかった。
[日本では1994年から『日本EVクラブ』が活動しており、EV手作り教室なども開催。これまでに数十台の「手作りEV車」がナンバーを取得して実際に走行している]