夜明け前に、台風でも来てるのぉ〜ってくらい凄い風がビュービュー吹いてて、
窓を開けてみたら東の方が白々としてる中を、
ときたま真っ黒な雲がサーって横切ってって、暗雲立ち込めるとは言わないけど、
何だか今日の運勢を暗示してるみたいな気もして・・
やっぱ興奮してんのかな?なんて思いながら、せっかく目が覚めたんだしって事で、
ジャージに着替えて近所の自然公園まで身体を解しに行って・・
家に帰ってシャワーを浴びて、朝ごはんを食べたらいざ学校へ・・
さっきまであんなに激しく吹いてた風も治まって、雲ひとつないThe・快晴って感じだったんで、
何となく足取りも軽くなんて思いながら駅に向かったんだけど、電車に乗って一駅ごと学校に近づいてくと、
何となく動悸って言うか昂ぶりって言うか興奮してきてるみたいな感じが強くなってきて・・・
例によって午前中の授業を上の空でクリアしたら、軽〜くお昼を食べて部室(道場)へ・・
みんな何となく落ち着かないって雰囲気で身体を解して、弥生先輩から組合せの発表があって、
何となく予感みたいなのはあったけど、やっぱり最初の試合はわたしと梨紗・・
あと2分耐えきれてればなんて思いがチラッとは沸いてきたけど、ASWPタイトルへの挑戦権マッチは、
17分48秒、梨紗のサソリ固めでわたしのギブアップ負け・・
メッチャ悔しくて、涙腺が壊れそうになってるトコロに、「由美子と瞳、リングに上がって!」って声に続いて、
「美希も早く!」って言われたんで、慌てて短パンとTシャツを着てリングに上がって・・
統一ジュニア挑戦権の代表選抜なんで、この試合は統一ジュニアのわたしがレフェリーを務めることになってんだけど、
やる気満々の選手とは対照的に、試合前からお疲れMODEのレフェリーって、何となく変な感じで・・
由美子と瞳をリング中央に呼び寄せて、ボディチェックをしたら注意を与えて、
「はい、握手!」って言ったら二人とも驚くほど素直に握手をしながら「お願いしま〜す」なんて
声を掛け合ってコーナーに戻っていって・・