能登ワインで結婚式 仲間が祝福の特製ラベル 穴水の醸造場で8日に
穴水町旭ケ丘に今春完成した能登ワイン醸造場で八日、初の結婚式が行われる。穴水高で同期だった新
郎、新婦を小中高時代の同級生たちが実行委員会を設けて祝い、ほとんど手作りの結婚式となる。使用する
能登ワインのボトルには、仲間手製の祝福ラベルが準備され、県内初の現地仕込みが進むブドウワインと同
様、甘い芳香が漂う披露宴になりそうだ。
挙式するのは穴水町大町の会社員滝川文典さん(27)、同町中居の会社員下出理恵さん(26)。穴水高同
級生で野球部員だった滝川さんと、バスケットボール部に所属した下出さんが、八年間の交際を経てゴールインする。
滝川さんの母美智子さん(57)が八月末、急病のため入院し、半ば披露宴を断念していた二人を同級生たち
が説得。穴水高時代の恩師を立会人に、醸造場の二階ギャラリーとコスモス畑を見渡せる庭で、人前結婚式
を開くことにした。通路を飾る百個のキャンドルや、新婦が持つ小物類も仲間が手作りした。
ボトルの特製ラベルは滝川さんと幼なじみの近藤宜子さん(27)=川島=が、パソコンで作った。手を取り合
う二人の写真と、「おめでとう! 文典&理恵 いつまでも仲良く幸せな日々を送ってね」と祝う言葉が英文で印
刷され、このラベルの約二十本で乾杯などを盛り上げる。二人は「友達全員にありがとうと言いたい」と感激し、
挙式準備に追われている。
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20061007004.htm