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青木氏と服部氏の:
サッポロバレーの中心的な情報技術(IT)関連企業、ビー・ユー・ジー(BUG、本社・札幌)は二十二日、一九九七年七月に女子高生に対する買春行為で逮捕され社長を辞任した服部裕之氏(44)が、四年ぶりに代表取締役社長に復帰したと発表した。
服部氏は同社創業者の一人。BUGは経営手腕に定評のある服部氏の下で、中小企業向けにIT化支援サービスを提供する新規事業に取り組む。
服部氏は九七年七月、児童福祉法違反と道青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕、略式起訴され、札幌簡裁から罰金五十万円の略式命令を受けた。
逮捕後は、社長職や札幌市長期総合計画審議会委員、日本システムハウス協会理事などの公職を辞任。事件は道内経済界に大きな衝撃を与えた。
BUGは、ブロードバンド化の急速な進展で、柱の一つだったISDN向け機器の市場がしぼんだことなどから、経営立て直しが求められていた。このため、新規事業開発など経営手腕に定評のある服部氏を本格的に復帰させたと見られる。
服部氏は事件について二十二日、「大変なことをしたと深く反省している」と謝罪の意を表し、「事件後、周囲の人に支えられてきた。恩返しの意味で道内企業をIT分野から支援するような仕事をしたい」と語った。