交際女性に対する不同意堕胎事件で、女性が東京慈恵会医科大学付属病院
の医師小林達之助容疑者(36)に妊娠を告げた約10日後に流産してい
たことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁捜査1課は同容疑者が迅速に計画し、錠剤服用や薬の点滴で確実に
堕胎させようとしたとみて調べている。
捜査関係者によると、看護師の30代女性は2008年暮れ、同容疑者に
「妊娠した」と伝えた。09年1月、同容疑者はビタミン剤と称して子宮
収縮作用のある錠剤6錠を3日分として渡した。女性は一部を服用したが
、残りは取っておいた。
その後、女性は自宅で陣痛誘発剤の点滴を受け、直後にトイレで流産し
た。その際、同容疑者も一緒にいたという。
女性は流産後の処置で、別の病院で処方された薬が受け取った錠剤と同
じだと気付いた。しかし、同容疑者が結婚の意思を示して交際は続き、同
容疑者が実際には別の女性と結婚していたと知った。