3月24日(水)都内ホテルにて記者会見が行われ、4月3日(土)神奈川・横浜アリーナに
て開催されるFEG『K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA』の変更&追加対戦カードが
発表された。
当初ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X treem Team)との対戦が決定していたルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)が左膝靭帯を損傷、試
合に出られないとの申し出があり欠場することに。
昨日には3・27『K-1 WORLD MAX』を小比類巻太信、ジョルジオ・ペトロシアンの
両選手が欠場すると発表したばかり。
相次ぐ欠場に谷川貞治FEG代表は「カラエフの怪我は本当に申し訳ありません。
選手が怪我をすることは多々ありますが、ファンの皆さんが期待してチケットを買
っているので、主催者としてお詫び申し上げます。プロの選手としては失格ですね
。それにルスランはこれが初めてじゃない。そういう意味では厳しい対応をしないと
我をしていようが闘っていたので、ダメだなって思います」と、憤りを隠せなかった
カラエフのマネージャーであるバス・ブーン氏から連絡があったのは約1週間前。「
ロシアに帰っていてよく怪我の状態が分からないということでした。バスがとにかく口
説くからと言ってくれましたが、本人はそれでもおして頑張ろうというタイプではない
。連絡もあまり取れなかったので、待っていても仕方がないと判断しました。昨年の
ワールドGP前はゴールデングローリーでガンガン練習していたんですが、ロシアに
るのはよくないと思いました」と、谷川代表は経緯を説明した。
変わって「2010年のテーマにふさわしく新鋭ファイターをレジェンドファイターにぶ
つけます。異色のカードですがチャンスを与えてタイロン・スポーンに決めました」(
谷川代表)と、スポーンの起用を発表。「スポーンにとって飛躍の第一歩になるかど
うかという重要な一戦になる。バンナはチャクリキのトム・ハーリンクさんの元で練習
と減量をして昔の輝きを取り戻そうとしています。今のレベルの高いK-1でもう後がな
い状態ですから」とバンナの近況を明かした。
新たな追加カードとしては、シング“心”ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)VSグーカン・サキ(トルコ)という昨年のワールドGPベスト16同士であ
り若手同士という試合が決定。若手で可能性のあるセルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ/
キャプテン)VS佐藤匠(極真会館)の巨漢同士のぶつかり合い、野田貢(シルバーアックス)VSプリンス・アリ(イラン/イラン大誠塾)も決定した。
「佐藤選手、野田選手は世界に通用するパワーファイター。京太郎選手が頭一つ抜
け出ていますが、日本人のナンバー2、ナンバー3を争っている状態です。今年は飛
躍の年にして欲しい」と、谷川代表は両日本人ファイターにエールを送る。
カラエフの欠場は残念だが、「スポーン、サキらにチャンスを与えるのはいいことだと思
う。K-1はビッグネームだけに頼らず、実力主義で上がってくればいいと思います。シュ
ダメ」と、世代交代を推し進めていくことを改めて宣言した。
これで全対戦カードが決定。当日はスカパー!が全試合をPPVで生放送する(3・
27MAXは調整が間に合わなかった)。また、ワールドGPは海外での大会も含めて全
てPPVで見られるようになるという。
FEG
「K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA」
2010年4月3日(土)神奈川・横浜アリーナ
開場16:00 開始17:00