「今も生みの親」「個人的な思いない」。
2005年の郵政選挙で、小泉純一郎元首相が巻き起こした一大旋風に乗り、大量当選した小泉チルドレン。
しかし、今回は自民党への逆風に様変わり。
苦戦が予想される中、依然として引退した生みの親頼りのチルドレンがいる一方で、親離れを公言する候補予定者も。
18日公示の衆院選では、それぞれの4年後を戦っている。
山梨3区の小野次郎氏は、小泉氏の首相秘書官を務めたチルドレン代表格の一人。
8日に南アルプス市で行った決起集会には同氏が駆け付け、会場を埋めた約700人の聴衆を前に
「首相の時、難しい局面では小野さんに相談した。失言しなかったのは小野さんのおかげだ」と持ち上げた。
小野氏は「わたしが政治家として誕生した時の親。原点に戻って選挙を戦う中で、追い風になればいい」と今も心酔する。
静岡7区の片山さつき氏は「今でもめちゃくちゃ人気」と話し、15日の浜松市での決起集会に小泉氏を招いた。
前回も公示直前の週末に来てもらい、郵政造反組との激戦を制したことから、「験を担いだ」という。
東京5区の佐藤ゆかり氏も公示前日に応援依頼。
ただ「小泉改革では唯一、医療費の抑制は間違いだった」と総括し、事前ポスターのツーショットのお相手は舛添要一厚生労働相で、
微妙な距離感が漂っている。
一方、京都2区の山本朋広氏は「個人的な思いはなく、呼ぶ予定もない」とし、同6区の井沢京子氏も「自分の選挙区を持って活動してきた。
チルドレンと呼ばれるのは遺憾だ」と言い切る。
府内6選挙区のうち、4選挙区でチルドレンが立つが、公示日に府内入りする小泉氏が応援に向かうのは2選挙区にとどまり、党内での人気に陰りが出始めているようだ。
新型インフルエンザによる国内初の死亡例は、慢性腎不全で人工透析を受けていた男性だった。
新型インフルエンザは感染しても、ほとんどの人が軽症のまま治癒するが、今回のように持病のある人は重症化しやすい。
秋冬の本格的な流行シーズンを前に、改めて注意が必要だ。
国内初の死亡例は、まさに新型インフルエンザで犠牲者が出ることが懸念されていた典型的なケースだった。