仙台・ジェー社&札幌・アベールジャパン

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民事再生手続き中に監督委員の同意なしに財産を処分していたことが明らかになったソフトウエア開発の
ジェー・シー・イー(仙台市)が、破産手続きに移る直前の2008年9月、札幌市のソフトウエア開発会社
「アベールジャパン」に事実上、盛岡支店の事業を譲渡していたことが18日、分かった。

 民事再生法、破産法ともに債権者を害する目的で、債務者が財産を譲渡する行為を禁じている。
ジェー社の破産管財人の弁護士は、アベール社を相手にした損害賠償請求訴訟の提起も視野に入れ、
同社と協議している。

 管財人弁護士や関係者らによると、ジェー社が再生手続きから破産手続きに移行する約半月前の
9月1日、盛岡支店の社員約60人の大半がアベール社盛岡支店の社員として営業を始めた。
ジェー社盛岡支店の固定電話もそのまま、アベール社の資産として移った。

 これに先立ち、アベール社の市原敏雄社長らが8月22日、盛岡市内で開いた会社説明会で、
ジェー社盛岡支店社員は「アベールジャパンに入社する」という誓約書に署名していたという。

 ジェー社の取引先には8月下旬、ジェー社社員と市原社長らが訪れ、「経営が危ないので迷惑を掛ける
前に人を異動したい」などと説明。契約をジェー社からアベール社に変更していた。

 管財人弁護士によると、ジェー社は当初、「盛岡支店の社員が大量退社したので再生のめどが立たなく
なった」などと釈明したため、破産手続きに入ったという。

 ジェー社盛岡支店は、毎月約400万―1000万円の利益を出しており、弁護士は無断で事業譲渡
されたことによる損害額の算定を進めている。

 ジェー社の浅野悦司社長は「取引先に迷惑が掛かるのを避けようとした。事業譲渡に当たるかどうか、
法律に照らして判断してほしい」と説明。市原社長は「管財人と交渉中で、事実関係も含めて答えられ
ない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090219-00000004-khk-l04