出資名目詐欺:偽造認可証など9億円集金 キリスト教徒ら、善意を利用され/静岡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070125-00000046-mailo-l22 ◇「気付いたら詐欺にどっぷり…」
沼津市に本社のあった病院用テレビのリース会社「ティーアイジーシステム」が偽造した
認可証で出資金を集めていた事件で県警捜査2課などは24日、小林敏治元社長(58)
を詐欺容疑で再逮捕した。
集めた金は9億円にも上り、うち5億円はこの詐欺に絡む収入だったとみられる。
背景には、キリスト教信者らが善意を利用され次々と金をだまし取られた構図があった。
「だまされるなんて想像もしなかった。気付いたら詐欺にどっぷりつかっていた」
集金の中心人物だった同社取締役夫妻の数十年来の知人で、数千万円の蓄えを
すべて失った女性は振り返る。
自身もキリスト教徒。社会貢献と考え、亡夫の遺族年金はもちろん、ローンの残る自宅を
担保に借金をした。知人にも頭を下げ、約30人から金を借りた。
「毎日が針のむしろ。おかしいと思いながら引き返せず、返済のことばかり考えていた」という。