492 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:
U 相談事例
<自己啓発教材> 事例1
職場の友人に、人生を楽しむための勉強に誘われ教材の契約をしたが、その後、一睡もしない
宿泊研修に参加させられ、また夜中まで友人への勧誘を強要された。最初の話と違う販売会社の
勧誘方法に不信を感じるので、教材を解約し関わりを切りたい。
相談者: 給与生活者男性20歳代都内在住
相談年月: 平成15年10月
1 相談内容
平成14年4月、職場の友人に食事に誘われ、自分を高めるためとか、起業勉強などの話をされ
友人の知人に会うことを約束した。後日、オフィスビルでその知人に会い、今後の人生を
どう生きるかの話をしているとき、自分の今までの人生や考え方を否定されてしまった。
そのあとで「でも君なら出来るよ」と励まされ、「今の君のように迷っている人の手助けを
するのがうちの会社なので、説明を聞きますか」と確認をとられた。側で一緒に聞いている友人は
「すごーく良い話でしょ」と言い続けていた。自分は将来独立を希望しているので二つ返事で答えると
説明が始まり、「自分の好きな時間に会社に来れば良い」「これ以上はお金がかからない」
「自分に合った勉強をすればよい」と言われ、これなら出来ると思い、翌日教材(CD3枚)の
契約をした。初めの数回は好きな時間に新宿のビルやレストランで、企業人との話し方や考え方など、
当初の説明通りの勉強会があった。メンバーが集まり会社の良いところや自分の友人で興味を持つ人が
いないかとの話になり、メンバーがたくさん集まれば様々なことが出来ると言われ、
次のミーティングへの参加を誘われた。そのミーティングには60人ぐらいが集まり、
リーダーが時事ネタを交えながら自分を高める方法を探る話をし、それを議題に皆で討論をする
ミーティングに3回出席した。その際、リーダー研修への参加を勧められ、料金はかかるがこれに
参加しなければこの会社にいる意味が無いと言われ、費用負担に疑問を感じながら説得されて
参加することになった。朝、7時30分に新宿に集合しバスで河口湖の宿に向かった。到着と同時に
全部の荷物を預け、ジャージに着替え購入した教材だけを持ち体育館のような大部屋に集合させられ
研修に入った。
493 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:41:09 ID:PXla+FDh0
24時間ほぼ監禁状態で、食事は弁当が与えられ、睡眠は取れない状態
(もちろん布団はなかった)であった。ずっと大声を張り上げさせられたが、声が小さいとか、
まとまりが無いとかで暴力的な対応を受け、いろいろなことをしたが、睡眠をとっていないので
朦朧とした状態だった。この研修から帰ると毎日何人の友人を誘ったかなど、強制的に友人の勧誘を
夜中までやらされた。初めの約束に反していることに嫌気が差し販売会社に通うのをやめたら、
何度も電話があり、友人の勧誘と有料の研修会の話しかしないため、電話も無視するようになった。
販売会社の対応は当初の説明に反しているし、契約した教材の支払いに苦痛を感じる。解約をして
この会社との関わりを切りたい。
商品名ビジネス教材
契約金額647千円(割賦総額)
(内訳) 教材470千円、消費税24千円、信販手数料154千円、既支払額245千円
(リーダー研修参加費=25千円、現金払い)
<自己啓発教材> 事例2
友人に呼び出され「社長になる力がつくし、そのためのノウハウを教える」と誘われ教材を契約したが、
勧誘活動を強要され、リーダー研修と称して宿泊先で24時間大声を出すことを強要された。
結局勧誘活動で友人を失くし、不信を感じるので解約して縁を切りたい。
相談者: 給与生活者男性20歳代都内在住
相談年月: 平成15年12月
1 相談内容
平成15年4月、東京で一人暮らしを始めて10日ほどして、短大の同級生から電話があり、
イカした飲み屋があるから久しぶりに飲もうよ、と言われた。待ち合わせの場所には友人の他に
同行者がいて嫌になれなれしかった。友人に「イカした飲み屋ってどこ?連れて行って」と言ったら、
やっぱり知らないと言い、結局居酒屋に行った。そこでは二人に「最近どう?楽しい、彼女できた?」
などと聞かれ、特にないと答えた。二人は「それはかわいそうだね、俺達は最近かなりイケてる」、
「最近知り合いになった人、かっこよくて、男前ですごい人がいる、社長達の知り合いが多く、
20歳代で起業に携わっている、これってすごくない?」と言われた。
494 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:43:56 ID:PXla+FDh0
自分はそんな人と何を話せばいいのかわからないからいいと断ったら、「2度と無いチャンスだから
もったいないよ、合わないと一生後悔するよ」と言う。一期一会を考え会ってもいいけど急には
無理だよ、と断ったが、「すぐ会えるかわからないが可能性だけでも聞いてみる」と言い、
自分は会いたいと言っていないのに電話を架けに行った。戻った同行者は「運がいいよ、時間を空けて
くれるって、普段は仕事で忙しい人で我々が会ってもらうのに2か月かかったのに、運が良すぎるよ」
と言った。場所を喫茶店に変えて待っていたら、30分ほどしてたまたま近くに居たからと、
夜11時半にその人が現われた。
すごい人だから挨拶だけはきちんとするように言われ、3人に囲まれるように座りその人の話を聞いた。
「20歳代で起業している、ノウハウを知っていれば起業することは簡単、もちろん人脈も紹介する。
これまでも何人も起業家に育てている、仕事ができれば女もお金もついてくる」などと話し、
「君は向上心があるね。一緒に頑張ってみない?無理にとは言わないが今決めてほしい。
44万円かかるがそれ以上に価値があり安いものである。ここにいる二人も近いうちに大物になる
でしょう。普通のサラリーマンで終わるか、起業してやりたいことをやって人生を楽しむかの
違いである。44万円投資して将来良い思いをするか、44万円をけちって地獄で人に一生使われ
安給料で終わるかの選択だよ。とりあえず明日会社に通帳と印鑑を持ってきて」と言われた。
これらの話を簡単には信用できなかったので会社をみるため移動したが、会社の中には入れず
エレベーターの案内板を見て説明された。この時夜中の1時を廻っていたが漫画喫茶に行き、
さらに迷っていたので色々の質問をしたら、「無理しなくていいけど2度とないチャンスだよ、
俺は日々成長している、3か月やって成長しなかったら44万円返してやるよ」と言われ、
改めて販売会社に出向いて審査、面接を受け契約をした。
しかし、勧誘時の説明とことごとく矛盾していることや、勧誘活動を強要され友人を無くしたこと、
危険を伴うリーダー研修を受けさせたりする販売会社に不信を感じるので解約をして欲しい。
495 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:47:19 ID:PXla+FDh0
商品名ビジネス教材
契約金額606千円(割賦総額)
(内訳) 教材440千円、消費税22千円、割賦手数料144千円、既支払額89千円
(リーダー研修参加費=32千円、現金払い)
<自己啓発教材> 事例3
同期の友人に、久しぶりに会おうと声をかけられ、販売会社に連れて行かれ4時間も勧誘され断れずに
契約を承諾。その後担当者に断ったら腐っている奴と言われ、やむを得ず契約したが不信感が
消えないので自己啓発教材の解約をしたい。
相談者: 給与生活者男性20歳代都内在住
相談年月: 平成15年12月
1 相談内容
平成15年1月、同期の友人から会いたいと言われ、半年ぶりに会った。はじめは普通の会話だったが、
突然「社会人サークル」の話をされ「最近そこに出入りしていて、すごい人がいるから1度会って欲しい」
と繰り返し誘われた。会いたくなかったが1回でいいから会ってほしいとの親友の誘いを断われず、
詳細な説明がないまま、夕方4時に販売会社に連れていかれた。そこで担当者やメンバーに会い、
教材を使って自分達が将来実業家になるためのスキルを学んでいる、との活動内容を説明された。
その後、「これからの人生の勝ち組になりたくないか、そのために教材を購入してスキルを一緒に
学んでいこう」などと夜10時まで拘束され、友人も横に座っていたので断り切れない雰囲気になり、
翌日の昼休みに契約することを承諾してしまった。
翌日、やはり契約できないと思い友人に電話をしたが、「会うと約束した以上、来るのが筋だ」と言われ、
やむなく12時に担当社員に会いに行った。そこでもキャンセルの話をしたが、「1度やると言って
断るのはおかしい、そんなことをいう奴は腐っている」などと暴言をはかれ、3時まで拘束され帰らせ
てもらえなかった。翌日販売会社の事務所で担当者に会い契約書を書き教材を受け取った。
その後何度か販売会社に通っている中で、あまりに強く誘われ仕方なく研修に参加することになった。
496 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:50:05 ID:PXla+FDh0
研修の内容は全く話されないまま出発し、朝10時ごろ河口湖近くの宿に着いてすぐ、教材以外の
荷物は全部没収され、大広間のような部屋に翌日の10時まで監禁された。研修は教材を使っての
講義もあったが、大部分はずっと立ちっぱなしの状態で大声を張り上げ、睡眠もとらせてもらえなかった。
50人ぐらいの参加者の中には暴力的な対応をされていた人もいた。友人もやっているので数か月は
嫌々販売会社に通ったが、その後は全く行っていないので何とか教材を解約したい。
商品名ビジネス教材
契約金額647千円(割賦総額)
(内訳) 教材470千円、消費税23千円、割賦手数料154千円、既支払額138千円
(リーダー研修参加費=約30千円、現金払い)
2 処理概要
本件事業者の相談が、平成15年3月以降次々とセンターに寄せられるようになった。8月中旬に、
関係信販会社3社と販売会社に来所してもらい、複数の相談案件から浮き彫りになる問題点を指摘し、
販売会社の改善を求めるとともに、信販会社にも加盟店の不適正な勧誘行為の把握と加盟店管理の
徹底を要望した。その後、9月1日に、3年前に販売会社から出された業務改善書についての再確認と、
知人紹介の際の確認書面の提出があり、十分納得して契約に至るよう努めているとの説明があった。
しかし、その後も複数の相談が引き続き寄せられ、販売会社の営業改善の趣旨が徹底していない
不適正な営業行為が散見されることから、再度統一的に解約交渉を行ったものである。
事例1について
本件は、契約してから1年半経過していたが、同様の相談が多数寄せられているのでまとめて交渉する
ことを伝え、事実関係を詳細な書面にして販売会社、信販会社に発信するよう助言した。
販売会社の回答は、書面を読んでも特に問題がないと判断し販売会社の規定により契約からの
経過月数で精算する。その金額は392千円で既支払金の他に147千円を支払えとの内容で、
相談者に合意解約書面を送ったとのことだった。相談者は納得できないと言うので、再度追加書面を
発信するよう伝えた。
497 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:52:54 ID:PXla+FDh0
翌日相談者から届いた書面には、「販売会社の担当者はじめ、周りの人も結局は人を集め教材を
買わせるために勧誘していること、最終電車が終わってまでも人を集めることをやらされたが、
これに費やした私の時間を返して欲しい、もうこれ以上お金を払うつもりは有りません」と記載されて
いた。これを再度販売会社に発信するよう伝えた。
再度発信した書面に対しての回答は、相談者の希望を理解し既支払金の放棄で合意解約に応じるとの
ものだった。センターが相談者に確認した勧誘状況によると、契約をした後、担当者から友人を誘って
くるように強く言われ、友人はいないと断ったらそんなはずは無い、携帯電話を出せと言われ、
そこに登録されている友人達に電話をすることを強要されたと言う。その状況に強く疑問を感じたので
契約をしてから5か月後は販売会社に全く足を運んでいない、とのこと。
相談者の主張と、販売会社がセンターに説明している社内の勧誘ルールとにあまりにも大きな違いがあり、
不当性を感じるものである。しかし、相談者は1年半も解約の申し出をしていなかった。
それは、販売会社に何かを言うことが怖かったためと言う。センターは、勧誘行為に疑問があり、
相談者も契約から5か月で活動を止めているので、その期間の損料で合意解約に応じて欲しいと
販売会社に検討を依頼した。その結果、当初は問題がないとの主張であったが、相談者の書面の状況を
認め既支払金から125千円が返金されることになった。
事例2について
12月中旬、相談者は契約書等を持参しないでの来所だった。同様の相談が複数寄せられ、交渉中で
あったので、本件も早急に経緯を書いた書面と関係書面を用意して再度センターに来所すれば統一的な
処理が可能と思われることを伝えた。
数日後、相談者はメモを持参し、センターで書き直しして発信した。販売会社は届いた書面の内容を
確認し、別件もあるので早急に解決することを約束した。
その後販売会社からの回答は、本件は勧誘時の問題点には触れていないので、規定の損料で合意解約に
応じるというものであった。センターは相談者が来所した際に持参したメモの部分に問題的が記されて
いたが、書き直した時に弱くなったと思われるが問題点はかなりある。
498 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:55:40 ID:PXla+FDh0
特にリーダー研修については問題を感じる。相談者は32千円を個人で支払い温泉地の宿に行きながら、
全く睡眠をとらせず大声を出さされ、洗脳され気分が悪くなったと言っているが、参加者には、
このような研修は一種の暴力と感じる相談者もいる。研修の内容を事前に十分説明すべきであると伝えた。
販売会社の主張は参加者は説明を聞き、自らの意思で参加しているとの回答であった。
相談者のメモによると、
@ほぼ1週間毎日、仕事が終わってから販売会社に集合させられ、ミーティング等に付き合わされ、
夜中の1時、2時になり終電が過ぎても帰してくれなかった。そのため会社に遅刻することがあった。
前日のうちに、明日は何時に来るかと聞かれ、用事があると言っても聞き入れられなかった。
休日も朝8時に新宿駅集合などと言われ、毎日が地獄のような苦痛の日々だった。
A勧誘活動を強引にやらされた。将来夢を叶えるためのパートナー、組織を作るとの名目で無理やり
友人を勧誘する活動で、44万円の教材を買わせるもの。「自分の人脈ノート」と言う友達リストを
書かされ、電話番号や知り合い関係まで記入させられた。その他にも情報シートを書かされ拒否すると
怒られ、侮辱され遅くまで家に帰してくれなかった。リストが少ないと、まだ誰かいるでしょう、
隠しているでしょう、その人にとってこの会社の環境が良かったらどうするか、その人の人生の
チャンスを潰すことになる、などと言われた。
Bリーダー研修については、過酷な洗脳である。研修に参加しないとお前は一生ダメな奴、
女にもてない、終わっているなどとさまざま言われ、参加を決意した。課題をクリアしないと、
連帯責任となって他の参加者に迷惑をかける。翌日が会社であろうが首になろうが全てお前が悪いと
言われた。内容は、ただひたすら大声を上げさせられ、出来ないと怒られ、酸欠状態で気分が悪くなった。
研修の前日も担当者の部屋でミーティングと言われ帰してもらえなかったので体調は最悪だった。
このことを会社の人に告げたら、翌日「チクッタだろう」と侮辱することばを並べたてられた。
センターは、これらの記載されているメモを販売会社に送付し、十分問題があることを説明した。
499 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:57:53 ID:PXla+FDh0
数か月前に信販会社同席でセンターと勧誘行為の改善に向けて話し合い「改善書」も提出されているが
全く守られていないことを強く指摘し、本件は契約から8か月経過しているが、本件担当者の問題点を
確認して欲しいと伝えた。その日のうちに、本件は1か月の損料で合意解約に応じるとの回答が出され、
相談者に了解されたので合意書面の発信を依頼した。既支払金から39千円が返金されることになった。
事例3について
本件相談者は、既に友人を勧誘してしまったことを悩んでの相談であった。センターへはそれぞれが
相談せざるを得ないことを説明し、とりあえず自分が契約に至った状況を書面にし、販売会社と
信販会社に発信することを伝えた。
販売会社の担当者が来所した際、解約希望を伝えたところ、本件は既支払金放棄で解約するとの
回答であった。センターは友人関係を利用した強引な勧誘、十分な説明が行われていないことの疑問を
指摘し、1か月以内の解約としての処理を希望したところ了解され、5万円の損料で合意解約となり
88千円が返金されることになった。商品の返品の際、不足分があり相談者了解の上で、
その代金は返金額から減額されることになった。
3 問題点等
販売会社について
(1) 相談者のいずれもが、「すごい人に会わせる」との気を引くトークで呼び出され契約をしている。
これは販売目的を告げず呼び出し勧誘するアポイントメントセールスと同様の勧誘方法である。
販売会社は、それぞれが「すごい人」と感じたからそう表現しているだけだろうというが、社会経験の
浅い若者に、夢や希望の実現をうたっての勧誘の前に、教材の販売であることやその効果について、
誤解のないように説明を行うべきである。
(2)一般的に、勧誘等の営業活動は社員が行うものと考えられるが、既に契約した人に新な契約者を
連れてくることをノルマにして人を集めている。契約者に無報酬で深夜まで勧誘活動を行なわせることに
強く疑問を感じる。
500 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 22:59:58 ID:PXla+FDh0
(3)相談案件のほとんどが深夜におよぶ勧誘を受けている。販売会社がセンターに提出した改善書面に
よると、営業終了時間を夜11時から10時に改正したと報告しているが、深夜1時まで勧誘されている
ケースもあり、全く遵守されていない。販売会社は社員が守っていないことを承知で、深夜におよんでも
勧誘者を連れてくることを強要していると思われる。
(4)相談者の携帯電話に入っている友人情報を強引に出させているが、情報化社会において安易に
個人情報を引き出すことにはプライバシー保護の観点からも問題のある行為である。
(5) クーリング・オフ回避をすることが無いように努めているとの報告を受けているが、複数の相談者の
中には、やめたいと申し出ても言葉の暴力と感じるほど強硬に説得され、クーリング・オフを断念した
ケースがある。クーリング・オフは最も重要な消費者保護の制度であり、回避することは法違反行為と
思われる。このような状況をさけるために、経済産業省の通達では契約時に口頭でもクーリング・オフを
説明するよう通知されているものである。
(6)リーダー研修と称する研修への参加もかなり強硬に行なわれている。費用を個人負担させての参加
でありながら、事前に全く説明を受けることなく連れて行かれ、一睡もせず大声を張り上げさせるため、
体調を崩した参加者もあった。費用も25千円から32千円の高額を支払いながら、食事も弁当のみで
全くくつろぐ時間をもてないのであれば遠くの宿に行く必然性はなく、費用は何の対価として払っている
のか疑問である。また、荷物を預かるのは、一睡もしない研修に耐え切れず脱落する人を帰さないための
手段と思われる。大声を出し続けるのは、考える余裕を与えないもので、このような状態から豊かな発想は
生まれるはずもなく、洗脳するためのプログラムと思われ、危険性を感じるものである。
501 :
対前身企業のため消費者センターが出した書類:2006/11/04(土) 23:01:33 ID:PXla+FDh0
(7)販売会社は、解約は受ける姿勢を示しているが、1か月以内は5万円、その後1か月経過ごとに
17千円と決めている。しかし、センターとの話し合いで、契約に不当性があった場合はこの限りでは
ないとの合意を得ているが、販売会社の調査と相談者の主張が相反するケースが多く、個別相談では
処理されるまでに長時間を要している。トラブルを長引かせないよう、勧誘の実態を把握し適正で速やかな
処理を望みたい。
これらの勧誘行為は、特定商取引法、消費者契約法、東京都消費生活条例に抵触すると思われる行為で
あり、平成12年8月末に出された改善書面の更なる改善を求めたい。
信販会社について
平成15年8月中旬、本件同様の相談が多数寄せられたことから、関係信販会社3社と販売会社が
センターに集まり、問題のある勧誘行為について改善を求め話し合った。その後、販売会社から改善書面の
提出があったが、それ以前に勧誘を受けた被害者の相談がいまだに寄せられている。センターは全ての
相談者に抗弁書面を提出するよう助言しているので、その内容は信販会社も把握出来ていると理解している。
その後信販会社の何社かは加盟店契約を解除したところもあるようだが、新たに契約を結んだと思われる
信販会社もあった。関係の信販会社は、経済産業省の通達を十分理解し、販売会社の不当勧誘行為について
の改善指導を速やかに行なって欲しい。
消費者について
相談者は、かなり強硬に勧誘され契約しているが、通常であれば簡単に勝ち組になれるものではなく、
宿泊研修で大声を張り上げ自己啓発を行っても簡単に人間は変われるものではないことを認識すべきで
あると思われる。勧誘行為のために友人を無くしたというケースもあり、利益の伴わない連鎖販売活動の
ようなシステムにもっと早く疑問を持つべきであろう。理不尽な勧誘に気付いたときは早急にセンター
に相談して欲しい。