知的所有権登録商法豊沢・井上が書類送検される!
http://www.jpaa.or.jp/seimei/tourokusouken_20031014.htm 平成15年10月14日
日本弁理士会
今般、警視庁麹町警察署からの連絡によると(株)知的所有権協会会長豊
沢豊雄並びに同社代表取締役井上睦己の両名は、本年10月8日付けで東京
地方検察庁にそれぞれ書類送検された。
そもそもこの事件は、平成13年2月に当会が豊沢及び井上両名を警視庁
に詐欺の容疑で刑事告発したことに対して、捜査担当となった警視庁麹町警
察署が捜査を進めていたものである。
麹町警察署では、複雑に絡み合う著作権制度と産業財産制度の盲点を突い
た「知的所有権(著作権)登録」商法について、前例のない知的財産事件だ
けに戸惑いは隠せなかった。しかし、2年以上にわたる地道な捜査を継続し
、なかなか任意出頭に応じない豊沢を出頭させ、事情聴取のうえ、ようやく
書類の送検となったのである。事情聴取に際して豊沢と井上は、犯意につい
ては否認し、従来からの主張である「発明者のために行ったものである」こ
とを強行に主張した模様である。
今回の送検に当っては、「知的所有権(著作権)登録」商法を巡る民事訴
訟の判決も多大な影響を与えたことだろう。民事とはいえ捜査段階で司法判
断が先に示されたことは、捜査を担当する側としてはかなり心強かったもの
と思われる。
ともあれ無事に書類送検できたことについては、麹町警察署の担当捜査官
に心から敬意を表したい。
捜査段階を経て、いよいよ司法判断に移行することになる。東京地方検察
庁では、近い将来に起訴あるいは不起訴の決定をすることになるが、この商
法をこのまま継続させては、知的財産立国を掲げる我国の政策にとって、信
用を害することになるため、是非起訴処分として、多くの被害者に代わって
、法廷で「知的所有権(著作権)登録」商法の違法性を徹底的に追求しても
らいたいものである。以上