150 :
fiction:
ケースで学ぶ堀義人
ケース1:日産自動車-新車発表会-フェアレディZ
華やかな照明に輝きながら、堀がさっそうと新型Zに乗って登場!
降車後プレスたちにご挨拶し、続いてZの説明に移る。
堀「これがフロントガラスです。うしろにあるのがテールランプです。
それからこの黒くて丸いのがタイヤで・・・」
などと抜群の業務知識を真顔で披露しつつ、最後の台詞を
「そしてボクみたいにカッコいいこのボディーライン」
で締めくくった。その時、堀はなんとZを撫でながら持病のカッコよく
見せたがる病を発病していたのである。いつも通り自覚症状は無し。
プレスたちはあきれ顔で罵倒するが堀も自己防衛。ゴージャスな
ブランドモノのバックから吾人の任務を取り出し、如何に自分が信用の
おける人間で親族がすばらしいかをくどくどと弁明する。
その場の雰囲気を読み取ることができず、また何故帰れコールがプレス
から発せられているのかを理解できていない。泣く泣くその場を去って
帰り際にはキャンペーンガールに「ぜひ軽井沢おいでよ!」と口説くが
見透かされる。
■ケース1のまとめ
・業務知識が乏しい
・下手にカッコつけるので滑稽
・吾人の任務という効かない印籠をもっている(さすが水戸出身の知恵)
・自分の評価は能無し女の反応で決定する