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名無しさん@お腹いっぱい。:
昔、カメラは素人だが、別な特殊技術を持つカメラマンがいた。無線技術が優れ、盗聴も得意。常に自宅であらゆる無線を傍受。
その結果、警察無線を聞き、事件現場にパトカーよりも先に現場に付き、写真を撮っていたのだ。
また、バイクの運転がプロ級のカメラマンは、常に追っかけの現場で貴重な戦力になっていた。車を追いかける場合、気付かれると大半は巻かれるものだ。
「だいたい芸能人はバックミラーで追跡車を見ている。同じ車がずっと付いてきたら不自然。その場合は、わざと路地に入ったり、急にスピードを上げたり下げたりして相手の反応を見る」(芸能関係者)
その点バイクは便利。後ろだけでなく左右の横にも付けられる。件のバイク乗りのカメラマンは曲芸が如くバイクを操り、時にはバイクに乗りながら一瞬、両手を離して車の中にいるターゲットを撮ることもできた。
学生時代の部活が役立つこともある。アメリカンフットボール部出身のカメラマンは、混乱した現場で本領を発揮する。
例えば、警察に犯人が護送される時、報道陣は殺到し、ガードする警官も応戦する。
犯人を撮るのは至難の業だが、彼はアメリカンフットボールの要領で強靭な体で突進。周囲をはねのけ写真を撮ってしまう。時には警官まで突き飛ばし、公務執行妨害で逮捕されたこともあった。
そんななか、写真誌が生んだ産物が、“のぞき専門カメラマン”だろう。当時では珍しい赤外線カメラを使い、新宿公園などに現れるカップルの痴態を撮り、名物コーナーとして人気を博していた。
そのうちのひとりは、著者も知る真面目な男だった。
元は通信社のカメラマンだったが、「いつも決まった会見とかに行かされて決まった写真を撮るのに疑問を持ち、自分なりの独自の世界のモノを撮りたい」ということから一転、のぞき専門カメラマンになったという。
公園に現れるカップルの痴態を狙うのは普通、“のぞき”という性癖を持つ人たちだが、彼はこう話した。
「のぞきにもルールがあって、いかに見つからずに激しいカップルを見つけるか競い合う世界。要は本番までしているカップルがベスト。それを後で自慢しあう。
本来なら自分が見つけたという証拠として仲間を現場に呼ぶのだが、写真なら後で撮ったものを見せれば立派な証拠になった」