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名無しさん@お腹いっぱい。:
サイゾープレミアム 名物カメラマンの業
かつては5誌あった写真誌も、今では「フライデー」(講談社)、「フラッシュ」(光文社)の2誌だけになった。写真誌の使命は決定的な現場写真。
それまで芸能スキャンダルは女性誌を中心に目撃談など証言だけで構成されたものだったが、あくまでもそれは間接的な証言構成であり、決定的なものではない。
そこで登場したのが写真誌。
決定的な現場を撮れば、それがすべてを物語るほどインパクトは強い。撮られたほうも文句は言えまい。
昔、こんなことがあった。
人気演歌歌手がラブホテルに女性と入る決定的な瞬間を撮った。事務所は「人違いでしょう」ととぼけた。
ところが、当の歌手が写真を見た瞬間、「あっ、これ横浜の××ホテル」と思わず漏らしてしまった。
決定的な瞬間を撮るには時間、人材、金の取材三点セットは必要不可欠。どれが欠けても、そうそうスクープショットは撮れない。
残った2誌のひとつ「フライデー」には感心する。
伝統的な張り込みをこまめに続けており、最近は「張り込み日記」なるコーナーを設け、芸能人の日常生活まで写真に収め掲載している。元写真誌編集者もこう話す。
「数打てば当たるみたいな作戦もあるでしょうが、マメに張り込みを続けていれば、各々の芸能人の住まいから日頃の行動まで把握できている。
そのうち大きなスクープも撮れる可能性を秘めている。日々、張り込みを続けられていると思うと、芸能人にとっては脅威でしょうね」
最近同誌では、綾野剛の「立ちション姿」が撮られた。これも張り込みの結果、撮影できた最たるものだろう。
まさか、最初から立ちションを狙っていたわけではあるまい。
むしろ、モテモテの綾野の女性関係を狙っていたのに女性は撮れず、たまたま立ちションが撮れた。綾野ゆえ扱いが大きくなったのだろう。まさに「継続は力なり」である。
張り込み現場の主役はなんと言ってもカメラマン。カメラの性能もよくなり、隠し撮りでも以前よりかなり撮りやすくなっていると聞く。
張り込みカメラマンはヌード写真のようにきれいに撮る必要はない。
多少、ピンボケでも決定的瞬間を捕らえていればいい。だが、それが難しい。