雑誌を整理したこんなのが出てきたので、箸休めに掲載しておきます。
今の話題に通じるものがあると思いますんで。
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「家庭画報」2007年7月号
特別御寄稿 「優しさを想う」常陸宮妃華子殿下
※本文は「福祉」「動物」「花」「国際交流」「家庭」の項で構成されており、
本文は長文ですので、その中からの抜粋です。
・福祉は一人でできることから
「福祉や医療の現実に触れて考えさせられる機会が年々多くなります。
福祉施設や養護施設に働いてお世話をする方々にお会いする度に
大変なお勤めであることを実感します。
私には自らが表立って牽引するような大きな力や威厳はございませんが、
小さな力であってもお役に立てればと常に考えております。」
「例えば中高年のボランティアへの参加が話題になっていますが、
人様に優しくあれということ、助けを必要とされる方に手を差し延べるということ
は当たり前のことだと想います。
ただし、それはまず自分の心にゆとりがないとできないことではないでしょうか。」
「さらに『具体的にどのような活動にかかわればよいのでしょうか』とのお尋ねが
あれば、『大きなことではなく身近なこと、気軽なところからお探しになっては
如何でしょう、最初に無理をしてしまうと永続きしなくなります…』とお答えすると思います。
「家庭画報」常陸宮妃華子様の御寄稿 続き
・動物との触れ合い
「捨て犬や捨て猫の問題や災害で飼い主と別れてしまったり、飼えなくなった動物などの
問題も含めて、私も微力ながらお手伝いをしております。」
「生活が豊かになり、空前のペットブームといわれておりますが、
大きくなると飼いきれなくなって捨てられる動物が後を絶ちません。
命の尊さを学び、一度飼ったら責任を持ってかっていただきたいと思うのですが。」
「私の翻訳本も動物のものだけ(「ハニーが盲導犬になるまで」など)ですが、
事の始めはお世話になりました英語の先生のご恩返しのつもりでした。
最近のお子さんはテレビやゲーム、アニメ映画、スポーツなど楽しいことがたくさんあり
読書をする方が減る傾向にあると伺い、考えさせられておりました。
そんな折、可愛い絵のついた本を訳してみないかとのお勧めがあり、
最初で最後の思い出と『89番めのネコ』を出版いたしました。」
・家族そして家庭
「最近のいじめの問題などは、私のように子供を持たない家庭から見ますと
痛まし過ぎて信じられないことばかりですが、まず悩み事や困ったことがありましたら一人で悩まないで、
誰かに打ち明けてほしいと思います。
それによってすぐによい結果が出ないこともありましょうが、人生の先輩である両親や学校の先生から
良きアドバイスを得ることもあると思うのです。
まず家族が何でも話し合えるということが大切です。」