症状
食べたときの苦味感やひりひり感、
吐き気、嘔吐、腹痛、食道炎、胃炎、胃潰瘍、吐血、(米汁様)下痢、下血、
頻脈、血圧低下、脱力感、筋力低下、筋肉痛、全身ケイレン、心筋の脂肪
変性、顔面または全身浮腫、高熱、低体温、手足の感覚異常やしびれ
激しい痛み、神経麻痺、抹消多発神経障害、不安、錯乱と幻覚、意識混濁、
麻痺性イレウス、胸水、肺水腫、皮膚に水泡状のびまん性班丘疹状皮疹、
手足顔の発疹や肥厚や剥落、爪の剥離、多発性基底細胞腫、化膿性
結膜炎、肝の中心性脂肪変性、肝機能障害、 タンパク尿、血尿、乏尿、
腎機能障害、溶血、血小板減少性紫斑病、白血球減少、骨髄機能低下、
貧血、血栓、季節ごとに繰り返す脱毛、脳の軟化巣、等で多岐にわたり、
症状からの砒素中毒の診断はなかなか困難である。
一時的大量摂取のばあいは、麻痺型症状(下腹部臓器の血管拡張、
心臓まひ)または 胃腸症状(がんこな嘔吐、下痢、脾臓けいれん、チアノ
ーゼ、等)を呈して死亡する。
一定以上の継続的な摂取による慢性中毒の場合は、下記の様な経過を
たどる(生存例の場合)。同化的機能の亢進により、身体諸組織が崩壊し、
場合によっては死に至る