母親が妊娠中に喫煙していた場合、生まれて来た子どもが将来暴力犯罪を犯す率が上昇する。 (Brennan et al. Arch Gen Psychiatry 1999;56:215)
母親が妊娠中に喫煙していた場合、生まれて来た子どもがADHD(注意欠陥多動性障害=集中力 や落ち着きがなく、授業中もじっとしていられないなどの問題児)になる率が2〜3倍に増えます。 また、「行為障害」になる率も2〜4倍に増えます。「行為障害」とは、重大な非行、犯罪を 繰り返す悪質な非行少年で、善悪の判断もつかないような反社会的人格を言います。 (Milberger et al. Am J Psychiatry 1996;153:1138) (Landgren et al. Arch Dis Child 1998;79:207) (Wakschlag et al. Arch Gen Psychiatry 1997;54:670) (Weissman et al. J Am Acad Child Adolesc Psychiatry 1999;38:892)
母親が妊娠中に喫煙していた場合、生まれて来た子供が11歳になった時に、知能指数(計算能力) がどの程度低くなっているかを示したものです。妊娠中1日1〜9本吸っていた場合、11歳時の子供 のIQは約5.5ポイント低く、10本以上吸っていた場合は約6.5ポイント低くなっています。 (Butler and Goldstein. Smoking in pregnancy and subsequent child development. Brit Med J 1973;4:573-575)