【暴力団クライアント】バーニングの噂 61【日本の癌】
北 まあでもねえ、最初、だってサザンの「いとしのエリー」もねえ、あれだってバーニングか。最初、金だしててんもん。金なかったから。そうなんですよ、最初の何曲かはね。
竹 そう、僕、でもあれ、アミューズの大里さんに聞きましたけど、金はあったんやと、わしらは。デビュー曲もヒットしてるわけ。でも、バーニングがどーしても、“だしたる!”
北 ハハハハハ、怖い怖い。というかまあ、……義理も人情もいるんや。
竹 そうそうこの業界はね、わかっとるやろ、と。人がだすというてたんやから、機嫌良くもらっとけと。
北 わしらは、だしたるゆーてんねんから、乗っとかんかいってことやな。……そういうもんですよ、原盤権というのは。
竹 はい、だから原盤権は、サザンに関しては、デビューシングルからの五曲まではバーニングが持ってます。それ、大里さんがゆーてました。五曲は渡してます。それでうまいこといきます。
北 それでうまいこといってるわけですか。
竹 いかなかったのが、ね、ビーイングの長門さん。
北 はいはいそーですね、渡さなかった。ハッハッハ。
竹 渡さなかった、決して。
北 あきませんよ、そんなことしたら
竹 うん、ね、でも長門さんは賢いですよ。関西に戻ってバリバリやってますから。
北 そういう意味でいうと、義理も人情も無かったらちょっとダメなんです。
竹 生きていけないってとこありますからね。やっぱり業界的に持ちつ持たれつでやってるわけですから。