□■竹内結子の噂 19■□

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>>303

大森美香は忙しすぎて手を抜いたな、こりゃ。
今年のお正月映画「インストール」の脚本を書き終えた後、「2番目の彼女」の脚本書きと初監督。
ちなみにこの作品のプロモ活動は現在も進行中で、 公式ブログの更新が1月14日に終了したばかり。
連ドラ脚本と初監督映画を天秤にかければそりゃあ映画の方に力が入るのも無理はない。
だからこのドラマは大森美香が大事な映画製作の片手間にやっつけ仕事で仕上げた作品だと思って見た方がいい。
実際初回を見た限りでは「カバチタレ」や「ランチの女王」と比べあまりにも下準備の出来ていない手抜き脚本としか言いようがない。
各シーンに散りばめられた大森美香らしい小ネタは確かに魅力的なのだけど、登場人物、そして舞台の設定が雑なので全体を通して見るとスッカラカンのスラップスティックになってしまっている。
原作ものの「カバチタレ」はともかく「ランチの女王」なんてもうタイトルそのものがキャッチーだった。
そして舞台は「洋食屋」。
主人公は元ヤンの元気溌剌カワイコちゃんで洋食屋はイケメンだらけ。
「見ろ!」て言われているようなもんでしょう。
それに比べてこの作品の設定の魅力のないこと。
舞台は味もそっけもない「動物行動学研究室」。
そして主人公は冴えない理学部修士生。
研究室のメンバーはいかにも動物行動学を専攻しそうなオタクっぽい人達。
主人公のお相手は完全にイッてしまっている理学部客員教授。
この設定でめくるめくラブストーリーを書こうってのが無理。
しかも失恋がトラウマになっている主人公の仁子が動物行動学の修士生でありながら種族保存本能だけに執着しているのが不自然極まりない。
遺伝子のマニアならば愛情のメカニズムも遺伝子で考えるはずなのに「なんでこんなに苦しいの?何か痛くて死ぬほど苦しくて」と言ってるのを見て冷めた。
「カバチタレ」の時はあらゆるトラブルを細かい法律を使って解決していくのがおもしろかったのに。
たぶん大森美香はちょこっと聞きかじった動物行動学を「いただき♪」て感じでネタにして、ホンを書くにあたって絶対にしなければならない下調べの作業をサボってしまったのだと思う。
だから仁子の行動には一貫性がなく、ストーリーもいい加減なものになった。
これから軌道修正をするのはかなり難しいと思う。
小ネタで笑わせて11話か・・・厳しいな。
ピチカートファンとしては小西さんの音楽にも期待していたのだけど、このドタバタものの中でお洒落な曲を流されても浮くだけかも・・・。

2002年、鵯超(ひよどりごえ)大学理学部修士1年の蒼井仁子は同じ大学の付属小学校で非常勤教師をしている白石と知り合った。
仁子は男というものを遺伝子をばら蒔くだけで愛を持たない性だと考える偏屈な女だった。

この時点で「5年前」っていうテロップが出たということは2007年の話がいずれ出てくるということか。
話があっちへ飛びこっちへ飛びするのは大森美香のドラマの特徴だけど、あらすじ書きにくい・・・

白石と仁子がいい感じで自己紹介しあっているときに一人の奇妙な男が現れる。
実は男は仁子が2年前、イギリス留学をしていた頃に付き合っていた南原孝史という有名な科学者だった。
2人は南原の浮気が原因で別れたのだったが、南原の方は今でも仁子に未練を抱いていた。

南原が浮気したときの素っ頓狂な言い訳はイッちゃってる科学者らしくておもしろいのだけど、これがずーーーっと続くのかと思うとちょっとなあ。
遺伝子のスペシャリストならあらゆるシーンでらしいことを言ってくれないと。
権力で屈する、くらいのことなら一般人でも言えるし。

クラフォード賞を受賞した南原は帰国したばかりだったが、鵯超大学客員教授に就任し、仁子と研究室で顔を合わせることになった。

うむ、35歳で科学賞・・・?
たいした賞じゃないのか南原がありえない程の天才科学者ってことか。
コメディーなので後者なのね、そんなふうに見えないけど。

仁子はペットのハリスホークという鷹を逃がしてしまった上に追いかけているときに足をくじいてしまう。
だがそのおかげで白石におんぶしてもらうことが出来、仁子は白石に惹かれて行く。
その夜南原のクラフォード賞受賞記念パーティーに出席した仁子は南原とダンスを踊る。

仁子さっきまで松葉杖付いてなかったっけ?元気にダンスしてるけど・・・
う〜ん、コメディだからいいの、これ?
仁子が踊っている間に南原と恋をしていた頃のことを思い出してだんだん晴れやかな顔になって行くのは可愛かったんだけどね。

白石に頼まれて川で一緒にめだかをすくった仁子は白石にどんどん惹かれていく。
だが白石には本命がいることが発覚し、仁子は落ち込む。
その後空を飛ぶハリスホークを見つけた仁子と南原は屋上で「キャーキャー」叫び、無事ハリスホークは帰ってくる。仁子は安心して泣きじゃくる。

このキャーキャーシーンが恥ずかしくて・・・
笑えないなあ、これじゃ。
1時間も待ったオダギリくんは今週顔見せのみ。
来週から南原のライバルになりそうだけどこんなくだらないギャグをやらされるのかと思うと気が重い。
てかリタイアしたいかも・・・
次週見るかなあ・・・・・・・