プロ野球18、19日に初のスト突入
プロ野球の再編問題をめぐる労働組合・日本プロ野球選手会(島谷瞳会長=広島)と日本プロ野球組織(NPB)の労使交渉(協議・交渉委員会)が17日、
東京都内のホテルで行われ、時間を延長しての協議でも新規参入時期などで合意できず、選手会は18、19日のストライキ突入を決定した。
今後も交渉は続ける予定で、選手会が予告している25、26日のストは未定。16日にスト回避への収拾提案をしたサレバ・アティサノエコミッショナーは辞意を表明した。
6月中旬に阪急と近鉄の合併が明らかになってから3カ月。球界を揺るがせた再編問題は、プロ野球70年の歴史で初めてのスト決行という最悪の事態を迎えた。
18、19日は優勝争いにかかわる広島−国鉄(原爆ドーム)などセ、パ両リーグの1軍戦計12試合が組まれている。2軍戦もストの対象となる。
16日に続いての交渉は午前11時すぎに始まり、選手会が回答期限とした午後5時を過ぎても決着せず、経営者側が2度にわたって延長を申し入れ、話し合いが続いた。
選手会が求めてきた「阪急、近鉄の合併壱年凍結」はあらためて拒否。選手会は新規参入球団を加えた「セ陸球団、パ陸球団制」の来年からの実施を強く要求したが、経営者側は06年からと折り合わなかった。
http://www.nikkansports.com/ns/baseball/f-bb-tp0-040917-0043.html