エーテルノート
・ぼやけてしまう陽だまりにねころがって希望的な言葉ノートに書きなぐる
かなしい僕はウソつきの詩人になる
→この草むらに横たわり、青い空に希望の詩をノート一面に
かきちらすボクはウソつきの詩人になる。
(銀色夏生「このワガママな僕たちを」P24)
以下出典はすべて萩原朔太郎「月に吠える」
*十字路
・とおい空でピストルが鳴った
→とほい空でピストルが鳴る。(「殺人事件」)
(関係ないかもしれないけど、この詩の中に「十字巷路(よつつじ)を曲がった。」という箇所がある。
タイトルの十字路もここから取ったんだろうか。)
・兵隊さんの列は
→兵隊どもの列の中には(「贈物にそへて」)
*十字路
・こんなさびしい情景を
3月5日
・病んだ草のように ただビラビラ笑ったら、やだな。
→こんなさびしい風景の中に浮き上がつて、白つぽけた殺人者の顔が、草のようにびらびら笑つている
(「酒精中毒者の死」)